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昨日、今日とZoomで講座を開催していました。
昨日はたまたま高校の先生が多かったので
自分なりに今の高校の状況を読み解いてみた。

特別支援教育が始まった時、
小学校で特別支援教育が否応なしにすすめられた。
そして、その時代 高校でも進んだかに見えた。
私立の進学校と呼ばれるところで。

私のサポートしていた子たちは高校で理解をしてもらい
配慮を受け、大学へと進学していった。

ある子は、日本で初めてスタートした発達障害の子への
センター試験の特例配慮を受けて大学を受験した。
そういうこともあり、通っていた高校も協力せずにはいられなかった。

それから随分経った。
普通高校の特別支援教育はどのように変わったのだろうか?
高校も中学校同様 教科指導の先生が各々の指導に当たる。
それも理由の一つだろうが、
義務教育を受け持つ先生ほど発達障害についての知識を付けないといけないという意識に欠けているように思う。
しかしながら、高等教育になり、専門的なことを学ぶ環境も
義務教育以上に特別支援教育が必要とされるのではないだろうか?

普通高校での現状は
訳の分からぬ甘やかしであるのに
合理的配慮だと勘違いしていたり、
適切な対応がなされていないことが多い。
それでも、そんなこと改める必要があるとも思っていないようだ。
なぜなら、学校に適応できなかったら生徒は学校をやめていくからだ。
そして、そのやめた子たちを網ですくって籠にいれようと
発達障害専門とか言う預かる場を提供している場所が待ち構えているのだ。心配しなくても今は、そういう子たちの受け入れ先がたくさんある。
通信制高校や単位制高校などが乱立してる。
それだけではなくフリースクールなどもある。
そのような教育環境の方が居心地が良かったりするから、
そこから大学に進学したりする。
そんなことが当たり前になったら、
もうみんな普通高校なんて行かずに
その他の教育機関を経由して大学に行くんじゃないのか?
と心配になるくらい。
でも、普通高校以外の環境はもっと甘やかしの体制だったりするから
これまた困る。
大学に進学させることだけを目的にされると
思春期に獲得すべき力を獲得できずに大学生になってしまう。
もちろん全ての生徒がそうではないが、少なくとも発達障害の疑いがあるこは生きるのに不器用だからこそ学校と言う学びの場で生きるために必要な学力以外の力も獲得しなければならないのだが、
それが、ごそっと抜け落ちる。

ゆるーい環境ばかりが増え、
無理しないで良いよ。
だって、できないでしょ?
ってところが公私とも増えて
社会に出るための練習も機会も与えられず
突然大学を出た時に
厳しい社会に放り出される。
そりゃぁ、適応できないよね~。
耐えられないよ・・・。

だから、高校時代って彼らにはとても大切な時期なのだ。
家庭環境がどうであれ、
導き、支え、教えてくれる高校の先生がキーパーソンになってあげてほしいのだ。
その子たちを支えるために
発達障害やその他のマイノリティーである子たちのことを
きちんと理解してあげてほしいと思うのだ。
大切な人格形成の時だからこそ
家族以外の大人の人の関わりが彼らの未来を拓くことになるんです。

どうか高校と言う環境が彼らに社会に出る前の大切な力を獲得する場として存在し続けてほしいと思う。
特別支援教育を整備してくれさえしたら、どんな子も通えるようになる。
どんな子も自分が育つのに必要なキーパーソンを見つけることができると思うのです。
だから、高校の先生には頑張ってほしいんだなぁ~。

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