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野球と貪欲に謙虚に向き合う!個人タイトルよりもチーム優勝だ!

VOL.22 内野手 山崎 雅史(やまさき まさし)背番号44・3年目(キャプテン)


Profile
1998/11/10 生れ 24歳 184cm/85kg 右投/左打 福岡県出身 東明館高~順天堂大

 パイレーツ不動の攻撃的な2番バッターであり、リーグの首位打者を競っている。今季のチームキャプテンでもあり、「僕が目指すのは個人タイトルよりも優勝、とにかく優勝しかないです」と、チームリーダーとして気持ちの高まりを隠さない。
 入団3年目だ。が、これまでは「チームに帯同してきたというイメージすらなかった」と言う。1年目は開幕5戦目にスライディングして膝を負傷、前期を棒に振った。2年目は4月中旬頃から体調を崩した。「過去2年間は戦線離脱の思いが強く、打てない、守れない、走れもしないという、納得いかず満足などできない2年間でした」。彼は焦った。落ち込んだ。「僕は元々、他人と自分を比べるような性格で、なぜ自分はこんな成績なんだろう、練習しているのになぜ…。あの選手は僕よりも練習していないのになぜあんなに打てるんだろうとか、そんな考え方だったんです」と言う。ケガ等によるコンディション不良もあるが、そうしたマイナス思考が彼の野球選手としての成長を妨げていたのかもしれない。するとさすがに彼自身も「これじゃだめだ。自分を変えないといかん」と自分に言い聞かせた。「去年の途中頃から考え方を改めるようにしました。自分は自分、他人は他人、自分を信じていこう、練習から自分のことをしっかり見つめようと、そんな考え方に変えたんです」。

チームメイトからも積極的に教えを請う!

 思考回路が変わると行動も変わる。彼はそれまで以上に貪欲に、そして謙虚に野球と向き合った。それは監督、コーチ陣からの指導もさることながら同僚のチームメイトにも積極的に教えを請い、アドバイスに素直に耳を傾けた。その1人が漆原幻汰選手だった。「僕は以前1つの凡打でも嫌でした。けれど幻汰から『今の凡打は全然いい。いい証拠ですよ』と声をかけてくれたんです。自分の中でいい凡打と悪い凡打の区別がつくようになりました。彼からは悪い凡打の修正方法も教えて貰いました。以前は悪いところが分からないままに次の打席に向かっていましたが、今は修正して次に臨めています。全然違います」。また、大城選手からはバット軌道等の技術面の意見を取り入れて、バッティングフォームを改良した。「幻汰と大城は自分よりも年下ですが、教えて貰うことは抵抗なかったです。2人は凄いと思います。小柄ですが打球を飛ばせるし、僕よりも優れており実績を残しています。同じ左打ちであり今も1選手として詳しく色々聞きますよ」。自らものの考え方を変え、自分の弱さを晒し、懐を深くしたからこそもたらされた成長に他ならない。

 「後期を含めてチームが優勝でき、自分も結果を残し、その優勝チームの中心にいたい。山崎がいなかったら優勝できなかったと言われる選手になりたいんです。また、ドラフト指名のチャンスがあればあっちの世界に行きたいと思いますが、先ずは絶対に優勝です、優勝です」。後期に入り熱を帯びるであろう個人タイトル競争に一瞥(いちべつ)をくれながら、こう力説した。


ひとくちメモ
趣味:色々な豆を楽しむコーヒー
血液型:A型
愛称:まーしー
好きなタレント:有村架純
好きな食べ物:肉
苦手な食べ物:トマト


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