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クセのある左腕のサイドスロー 武器は2種類のチェンジアップ

VOL11 .投手 立本 颯(たちもと はやと)背番号13・新入団


Profile
2000/7/5生れ 22歳 178㎝/82㎏ 左投/左打 鹿児島県出身
鹿児島実業高~駒澤大

 鹿児島市生まれ。小学生の時から地元の硬式野球チームで活躍し、4年時から本格的に投手を始めた。クラブチームを経て鹿児島実業高に入学し、鹿実野球部の顔の1人となった。試合や大会に応じてエースナンバーとリリーフ双方を担い、2017年8月の鹿児島工業戦では18三振を奪い、地元の新聞を賑わせた。翌18年の夏には甲子園に出場。1回戦で対戦したのが吉田輝星を擁する金石農業で、劣勢のなか2番手でマウンドに上がった立本選手は吉田選手と投げ合い、試合には敗れたものの追加点を許さなかった。高校時代「立本はキレのいいストレートを投げる」、「チェンジアップがいい。腕が遅れて出て来る」と評価が上昇。彼自身も「高校2年・3年頃からNPB入りを十分に意識しました」としていて、ステップアップを目指し大学野球の名門・駒大野球部に進んだ。
 駒大でも4年間投手に専念した。しかし、「故障もあり余り投げられなかった。上手くいかず精神的にもきつかったですね」と悔しがる。目立った成績は上げられなかったが、NPBへの想いは変わらず、昨年10月.のドラフトでは指名候補として一部に名前が挙がってもいた。そうしたなか昨年のドラフトで駒大同期の林琢真選手が横浜DNAから3位指名を受けて入団し、高校時代に対戦していた松本晴選手(樟南高~亜細亜大)は福岡ソフトバンクから5位指名を受けた。「彼らの入団は刺激になりました。僕もこのままでは終われない、そんな思いが強くなりました」。その舞台に選んだのがマンダリンパイレーツだった。

誰よりも貪欲にピッチングを磨く

 パイレーツの練習グラウンド、ひときわ大きな声が響きわたる。立本選手だ。夏を前に人一倍日焼けした顔でギラギラした眼の選手がいる。それも彼だった。そんな彼をチームメイトは「元気一杯で、チームのムードメーカー」と称し、彼自身も「入団してから毎日沢山練習できています」「いい練習環境です」「人も温かいし感謝しています」と、前向きな言葉が続く。
 持ち球は最速140㌔のストレートに通常のチェンジアップと速いチェンジアップ、通常のスライダーと小さいスライダーで、得意とするのは「少しふわっとしたチェンジアップで、スクリューボールみたいな感じです」。サイドスローのピッチングフォームを固めつつあり、目指すイメージは元阪神のJウィリアムズ。「クロス気味に横から入ってきて左打者からは出所が分かりづらく、右打者には食い込んでくる感じです」としていて、ストレートのスピードアップを図り、「右打者のインコース、左打者の外角に差し込んでいけるストレートを投げたい」と、今日もストイックに自分を磨いている。

ひとくちメモ
趣味:読書(道元禅師の書)
血液型:B型
愛称:たち
好きなタレント:特になし
好きな食べ物:ミートローフ
苦手な食べ物:ゴーヤ・ナス

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