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【週刊】ドル円相場分析と今後のシナリオ【2020/04/12】FXサンデーレポートvol.34

今週のドル円相場は、108円前半から109円前半で上下しながら、週末にかけてじり下げという流れでした。
月曜日に108.300ほどで始まり、金曜日の終値も108.400ほどで終わっているので行って帰ってきたという感じです。

最近のボラティリティと比べると、今週のボラティリティは小さく物足りなかった印象です。
今週は修正波っぽい流れでしたが、来週はどうなるでしょうか。トレンドがでるなり、ボラティリティが欲しいところです。

それでは、2020年4月12日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。

月足:4月第1週は上下に揺れて元通り、上ヒゲ

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4月第1週は月曜日に上に109.380まで高値を付けましたが、その後は上下しながら108.200台までじりじり下げました。
上値も下値も堅いような印象があり、中・短期的な修正波を形成しているような印象を受けました。

先週と終値がほとんど変わらないため、月足レベルの解釈は先週noteと変わらずといったところです。

上値目標は114.100、下値目標は100.900~95.120と考えており、しばらくはチャネルラインの中を上下する可能性も捨てきれません。

日足:上も下も考えられる位置で揉み合い

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引き続き、現時点では中・長期的には上昇シナリオが優勢と考えています。(詳しくはこちらのnote) しかし、短期的には上も下もありそうな価格帯で揉み合っている状況と考えています。

上図の赤点線が修正2波の終点であるか否かの解釈で上か下かで判断が分かれます。

〇修正2波が終わっている場合
推進3波がすでに始まっており、白矢印のような副次波で上昇トレンドを作っていくシナリオが考えられる。112円台を超えた先の上値目標は114.100のライン。(週足の直近高値、こちらのnote記載)
〇修正2波が終わっていない場合
黄矢印のような副次C波の下落が始まり、下値候補は以下3つが考えられる。
・106.800ライン:フィボナッチ50%の半値戻し
・105.700ライン:フィボナッチ38.2%
・104.250ライン:フィボナッチ23.6%、ここがデッドライン

下落の勢いが強く104.250を割り込んで進むのであれば、全体のシナリオを考え直す必要があります。

4時間足:直近の流れはレンジ(上も下も難しい)

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4時間足で流れを見てみると、
・推進1波と仮定した上昇が終わった後にそこそこの下落トレンドが発生
・107.000あたりで下値が支えられ、109.400まで上昇
・今週は上値も下値も堅い状況でボラティリティが出ないレンジ相場

やはり日足で示した赤点線が修正2波の終点であるかどうかで、今週のレンジが「上に向けての準備」か「下に向けての準備」かの解釈が変わります。現時点でどちらが優勢かという判断は難しいですね。

日足でもですが、短・中・長期の移動平均線を見ると水平に近い形に入っており、「THE レンジ相場」といった感じです。

1時間足:長期の移動平均線に支えられている

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上図では109.380までの上昇に対してフィボナッチを引いています。
1時間足だけで見ると109.380からの今までの下落は、修正波のように捉えることができます。(緑線のような3波動の修正波)

直近の値動きでは、長期の移動平均線(期間200)がサポートラインとして働いているように見受けられます。(金曜日はロンドン・NYが祝日だったためボラティリティが出なかった可能性もあるが...)

このサポートラインが堅ければ、週明けから上昇トレンドに入り始めてもおかしくはないかなとも考えています。

一方でこのサポートラインをブレイクして、フィボナッチ23.6%(107.550)に食い込んでくるのであれば副次C波の形成のシナリオが有利になります。

結論、現時点では上下どちらも見通しが立ってしまう状況ですね..

まとめ

今週は上下に揺れるレンジ相場でした。金曜日はロンドン・NY市場が休場だった影響もあるかもしれません。
週明けからは上も下も考えられる価格帯に位置しており、なかなか難しい状況という印象です。

ニュース・経済指標への反応も薄くなりつつあるので、新たな材料待ちの可能性も考えています。
また、今週の通貨強弱を振り返ると「ドル買い円買い」「ドル売り円売り」で「ほかの通貨が反対の動き」をする印象がありました。

来週もこの通貨強弱の流れが続くと低ボラ相場が続きそうですね。
いやですね笑

以上、2020年4月12日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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