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CL東京スタン 全力デッドムーン

CL東京でめちゃくちゃ下振れで不完全燃焼のまっぷるです。今大会には優先枠で難なく参加することができましたが、スタンでそれなりに自信があったため、CSPを稼ぎやすいエクストラではなくあえてスタンで参加しました。JCS2019ではガオガエン軸のダークツールボックス(以下、DTB)を使用して6-3と即席気味で完成度が低いデッキの割に悪くはない成績でした。同じガオガエン軸のDTBでかなりの好成績を収めている方がいたので、DTBのポテンシャルの高さを感じ、環境に変化があった現在でも通用すると考えて握ることを決めました。(なお、このデッキタイプは通称“悪バレット”と呼ばれていますが、全くバレットしていないのでこの呼び方は嫌いです。昔のウォーターツールボックス、略称WTBにちなんで私は呼んでいます。)

DTBはあまり注目されていなかったかもしれませんが、最近になってかなり強化されています。

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まずリミックスバウト収録のアクジキング。非GXながらメガヤミラミ&バンギラスGXのグリードクラッシュのような強力なワザを持っています。こちらはダメージは120と劣るものの効果は非GXにも適用されるため、非GXデッキに対してサイドレースで非常に有利に立ち回ることができます。また、たねポケモンながらHP150という高い耐久力を持ち、オルタージェネシスGX後のケルディオGXのソニックエッジ140ダメージを耐えることができます。ビーストエネルギー◇やビーストリング等にも対応しており、面倒なフ―パやケルディオGX対策も兼ねる非常にスペックの高いポケモンです。

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同じくリミックスバウト収録のグレートキャッチャー。DTBの基本的なサイドプランはデッドムーンGXでTAG TEAM GXを倒し、グリードクラッシュでカプ・テテフGXorデデンネGXを倒す3-3になるため、必然的にGXを呼び出せるカードが必要になります。ベンチが埋まりがちなDTBではワンダータッチからサポートをサーチすることが難しく、グズマを使うことが簡単ではないのですが、グレートキャッチャーであればグッズであるためドロサポ等からアクセスしても問題ありません。DTBの動き方に柔軟性を与える1枚です。

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そして、オルタージェネシス収録のレッド&グリーン。特別なギミックを必要とせず、たねポケモンを進化させるだけで2エネ加速ができます。DTBではニューラをマニューラGXに進化させるのが主な使い方ですが、加速した2エネをそのまま特性シャドーコネクションで好きに移動できるのが強力です。手貼りと合わせて3枚になり、ブラッキー&ダークライGXのブラックランスを即時使うことができます。

以上の強化点を得て、DTBは非常に多彩なプランを採れるようになりました。非GX性能のアクジキング、対GX性能のメガヤミラミ&バンギラスGX、対TAG TEAM性能のブラッキー&ダークライGX、これらを組み合わせることでサイドを少ない攻撃で取り切ることができます。また、それを可能にするマニューラGXというシステムポケモンにエネ加速も可能になり、まさに隙がないと言えます。

今回、私が組んだDTBは最強のGXワザと考えているブラッキー&ダークライGXのデッドムーンGXを最速で撃ちにいくことを重視した構築となっています。最速で撃つことで相手の展開を阻害しつつサイドを取り、さらに追加効果によるサイド複数枚取りを押しつけてゴリ押すことがコンセプトです。最速でデッドムーンGXを使うためにはそれなりの要求値がありますが、この構築ではほぼ2ターン目に決めることが可能です。場合によっては3ターン目にゲームを決めることも少なくありません。それゆえ、デッキ構築が非常に前のめりになっており、通常の構成とかけ離れた特徴的な構築になったと思います。例えば、なんとドロサポはたったの1枚のみの採用となっています。しかしながら、事故らないよう安定性重視で構築しました。

正直、このデッキを公開するつもりはあまりなかったのですが、CL東京ではかなり厳しい運負けを2回もしてしまい、もう1敗は某竜王に普通に負けてしまったため、早期ドロップを余儀なくされて不完全燃焼になってしまいました(言い訳)。また、シティリーグはエクストラに申し込んでしまい、スタンも新ルール・新レギュレーションに変更されるという重大発表があったのもあり、現行ルールでもうこのデッキを使うことはないだろうということで、自分がどのようにこの特徴的なデッキを考えて作ったのかを記録するため、noteで公開して残しておこうと思いました。
特に、悪デッキを使用している方であれば見て損はない内容になっているつもりです。不運により成績は振るいませんでしたが、よろしければご覧になってください。

1.カードリストおよび解説

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