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二軒目、六本木でカクテルを

さて、カルネトライブでお腹を満たし、一同六本木へと電車で向かう。大人になって4人で電車移動していると、ちょっと楽しくて、なんだか遠足をしている気分だ。

赤坂警察署近くのビルで、今宵かぎりのカクテルイベントが催されるという情報を、じゅんくんが仕入れてきた。銀座MASQでバーテンをやっている大竹さんが、本日ここでカクテルを振る舞うとのこと。大竹さんは、浅草アルバイト時代に大変お世話になった方である。ちなみに銀座MASQでは、be my coffeを飲んだ。これも美味しい。

到着すると、満席状態立ち飲み状態で大変盛況であった。カルネトライブからチャラチャラやってきた連中に、果たして数量限定のカクテルは残されているのであろうか。残っていた。抹茶のカクテルが残り一つです、と説明されて一秒もしないうちに、じゅんくんがそれを注文した。財布は失くすが、本当にちゃっかりしている。

4人それぞれ別のものを頼み、ちょっとずつ味見をした。結構強めのお酒が多かったように思う。すでに酔っ払っていたからかもしれないが。美味しいごはんと美味しいカクテルをしこたま味わって、幸せ気分であった。席が空き、そこで座っていたらいつの間にか寝そうに。完全に落ちる直前に、大竹さんが席まで来てくれて、中澤寝てんじゃねーか!と言われて起きた。

もう何を話したかよく覚えていないが、とりあえず4人で銀座MASQの会をするという約束はした。バーは気合を入れて行かねばならない。間もなく終電ということで私たちの会はお開き、夢のような二軒のハシゴは、こうして幕を閉じた。

次の日、神保町ユーロスターカフェで、じゅんくんから金を(利子付きで)返してもらった。私はそこで本当に幕を閉じることができたのだった、めでたしめでたし。


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