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HSPが生きづらさをなくすための7つの方法

プロローグ 繊細過ぎて生きづらい!生きづらさの正体とは?


はじめまして。アマガエルと申します。

数ある記事の中から、この記事を選んでいただき本当にありがとうございます。

突然ですが、あなたがこの記事を読もうと思った理由は何でしょうか?

タイトルが気になったから?自分のことを言われていると感じたから?自分と同じHSPの人が書いている本だから?何とも言えず抱えている生きづらさを何とかしたいと思ったから?

どの理由も、十分な理由だと思います。私も、日々生きづらさを感じている人間のうちの一人です。

最近メディアや書籍でもHSPという言葉に触れることが多くなってきたので、HSPについてご存じの方もいるでしょうが、まずはHSPについての簡単な説明をさせてください。

HSPとはHighly Sensitive Personの略で、直訳すると過度に敏感な人、敏感すぎる人という意味になります。外界の刺激に対して普通の人よりも敏感であり、5人に1人はHSPであるといわれています。

私がHSPという概念を知ったのは、イルセ・サン著『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』がきっかけです。この本からHSPについての説明を引用してみます。

世の中のおよそ5人に1人がHS(Highly Sensitive Person:とても敏感な人)だと言われています。HSPは決して病気ではありません。HSPという概念 はアメリカの精神分析 医で学者のエレイン・アーロンによって、1996年に提唱されたもので、人を男性と女性というように性別で2つに分けるように、とても敏感なタイプ(HSP)と、タフなタイプの2つに分けただけのことです。

HSPは単に分類された気質ですので、自分がHSPだからといって落ち込んだり気にしすぎたりすることはありません。性格と同じで、たまたまそうだった、というだけのことです。

ここ数年、HSPという概念が注目されつつあるように思いますが、なぜHSPが注目されだしたのでしょうか。

私の推測では、目に見えない生きづらさを抱えている人がその生きづらさの根拠をHSPに見出すようになったから、だと思います。現実に、私がその体験をした一人です。

HSPという概念を知ったとき、「そうか、この気質が生きづらさの正体だったんだ!」と、ものすごい発見をしたような誇らしい気持ちになったことを今でも覚えています。

そして、私はHSPという気質について興味を持ち、様々な本を読んで知識を得ていきました。そのうち、私はあることに気づきました。

「もしかして、日本ってHSPにとってかなり生きづらい国なのでは?」

日本は経済的にはとても恵まれた国です。こんな小さな島国なのに、広大な国面積を誇るアメリカ、中国に次ぐ世界3位の経済大国で、ライフラインやインフラは抜群に整っています。治安も良いですし、環境面からいうとこんなに住みやすい国は世界中を探してもほかにはないでしょう。

しかし、幸福度という尺度で見ると、日本は決して豊かな国とは言えません。

幸福度ランキング(2020年版)によると、日本の幸福度は世界で62位でした。
2019年の58位から4つ順位を下げており、これは先進国では最低レベルの順位です。

この事実からわかることは、「日本は経済的には豊かだけれども、精神的には豊かではない。」ということです。

つまり、私のように「生きづらさ」を抱えながら生きている人がとても多い国だと言えるでしょう。

環境的にはとても恵まれているのに、なぜ日本はこんなにも生きづらい国なのでしょうか?

私は子供のころから引っ込み思案な性格で、人前に出るのが好きではないタイプの子供でした。そして、今でもその気質は変わりません。 

気の知れた友達と遊ぶのは楽しいけれど、あまり仲の良くない人と遊びに行くのは好きではありませんし、ましてやまったく知らない人々が集まる場所(パーティなど)は大の苦手です。

会社の飲み会も嫌いで、できれば私のことは誘わないでくれ、といつも心の中でひそかに思っています。

「なぜだかわからないけど、人生って大変だし生きづらいな」という思いは、実は子供の頃から持っていました。

生きづらさの正体がわからず、もやもやした思いを抱えたまま、大学卒業後とある会社に就職したのですが、会社員になっても結局その生きづらさは変わらず、その正体もわかりませんでした。

貧乏な家庭に生まれ育ったため、仕事がつらくても正社員を辞める、会社を辞めるという選択肢は私にはありませんでした。

大学の学費はすべて奨学金で賄いましたし、その奨学金を返すために私は働かなければいけませんでした。両親は離婚しており、私は父親のほうについていったのですが、訳あって父親は無職であるため、親の生活費の援助もしなればならない状態でした。

そんな中、HSPという言葉があることを知ったのが今から4年前のことでした。イルセ・サン著の『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』という本を読んだことがきっかけで、HSPという概念があることを初めて知りました。本の冒頭にHSPチェックテストというものがあり、試しに受けてみると、HSPを判定するスコアは高く、思っていた通り私はHSPであるということがわかりました。

そして、自分はHSPであると自覚したとたん、それまで抱えていた「もやもや」や「生きづらさ」の正体が、すっと霧が晴れるかのように消えていった気がしました。

「あ、そうか、今まで感じていた生きづらさの正体は、生まれつきの気質によるものなんだ!」

それから様々なHSP関連の書籍を読み、HSPに該当するかどうかのテストを色々と受けてみましたが、どのテストでも結果は同じで、やはり自分はHSPなのだという確信を強めるばかりでした。

HSPの特徴、と書かれている項目はだいたいどれも自分に当てはまりましたし、自分がHSPであることは間違いないようだ、という思いを強めることとなりました。

ちなみに、前出の『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』によると、HSPの主な特徴は以下の7つになります。

①一度に多くの情報を吸収できる
②音やにおいなどの微細な違いも察知できる
③ゆっくり、深く多角的に考えられる
④とても慎重で、危機管理能力が高い
⑤共感力が高く、気配り上手
⑥誠実で、責任感がある
⑦想像力が豊かで、内的生活が充実している

HSPがみんな上の7つの特徴を持っているというわけではありませんが、「その特徴を持っている可能性が強い」ことは間違いないと思います。

HSPは5人に1人の割合でいると言われていますから、自分がHSPでなくても、あなたの身近にHSPがいる可能性は結構高いと思います。

この記事は、HSPである著者が自分の気質とどう向き合い、日々の生活の中でどのようなことに気を付けているのかを記したガイドです。HSPの方はもちろんですが、非HSPの方も、身近にこのような気質の人がいるのだ、と理解してもらえれば良いかと思います。

いずれにせよ、私なりに苦しみ、考え、実践してきたことが何かの形でみなさんの実生活に役立てばと思います。

どうか最後までお付き合いいただければありがたいです。

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