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「た」行の生きもの

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みんなの庭で見つけた生きものをまとめました。「た」行の野草と昆虫です。
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チチコグサモドキ:父子草抵牾 父子草擬

チチコグサモドキ:父子草抵牾 父子草擬

Gnaphalium pensylvanicum
高さ10~30cm。全体に綿毛が多く、灰白色。春、上部の葉の付け根から枝を出して、茶褐色の頭花をつける。地際の葉は花時に枯れる。熱帯アメリカ原産で、世界の暖帯~熱帯に分布。ハハコグサ属。
ポイント
頭花の集まりは茎にそっていくつも並ぶ。

ツチカメムシ

ツチカメムシ

カメムシ目 カメムシ亜目 ツチカメムシ科 ツチカメムシ亜科
Macroscytus japonensis
大きさ 7-10mm
時 期 5-10月
分 布 北海道・本州・四国・九州・沖縄
光沢のある黒色で小判型、腹端(膜質部)が褐色のカメムシ。
地表に落ちたクスノキ、ヤツデ、クズなどの実の汁を吸う。地中に潜って植物の根の汁も吸う。

出典 昆虫エクスプローラ

ツユクサ:露草

ツユクサ:露草

Commelina communis
道ばたの少し湿ったところに群生する丈の低い草。花びら3枚の内2枚が青色、雄しべ6本のうち3本が目立ち、虫を呼ぶように進化した。夏~秋の朝露の間だけ開花するので露草という。花の色素は水に溶け、友禅染めの下絵を描く染料となる。若芽や葉は食用になる。日本全土、中国、朝鮮半島に分布。オオボウシバナという大花の変種がある。ツユクサ属。
ポイント
葉は円形で、先がとがる。

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チカラシバ:カ芝

チカラシバ:カ芝

Pennisetum alopecuroides

草地や道ばたなどに生える。高さは30~80cm。夏~秋、ブラシのような花序をつける。大きな株となり、引き抜きがたいので名前がついた。日本全土に分布。チカラシバ属。

ポイント
総はメヒシバより太く、2~6本出る。

葉の基部(きぶ)の縁に白色の長い軟毛が生える。

小穂(しょうすい)の基部はふつう暗紫色。

タケニグサ:竹似草

タケニグサ:竹似草

Macleaya cordata

荒れ地や道ばたなどの日当たりのよいところに生える異国風の植物。茎は直立して、高さは1~2mになる。夏、茎の先に円錐状の花序を出して、小さくて白色の地味な花をつける。茎が中空でタケに似るから名前がついたという説もある。茎や葉を切ると黄色い液が出るが、強い毒性がある。本州~九州、中国に分布。タケニグサ属。

街中でも雑草化している。背が高いので目立つ。

ポイント

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ドクダミ:蕺草

ドクダミ:蕺草

Houttuynia cordata
全体に臭みがある。日陰に群生(ぐんせい)し、高さ30~50cmになる。花期は初夏~夏。花は小さく多数集まって円柱状の花穂(かすい)となる。花弁(かべん)のように見える白色のものは総苞片(そうほうへん)で、4個ある。利尿や消炎などの民間薬として利用される。本州~沖縄、中国、ヒマラヤ、東南アジアに分布。ドクダミ属。
1つの花は、先が3裂した雌しべ1個と3~8個の雄

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ダンゴムシ

ダンゴムシ

ダンゴムシ(団子虫、英: wood louse, pl. wood lice)とは、ワラジムシ目(等脚目)の動物のうち、陸生で刺激を受けると体を丸める(団子のような体勢になる)習性を持つものを指す。一般に「ダンゴムシ」と呼ばれるものはオカダンゴムシである

エビやカニなどと同じ「甲殻類」
ダンゴムシの脚をよく見ると、昆虫のように6本ではなく、左右7対・14本です。昆虫でないなら、ダンゴムシはどんな

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ツゲ:柘植

ツゲ:柘植

ツゲとは
・本州中南部(山形県/宮城県以南)、伊豆諸島、四国及び九州の石灰岩地に自生するツゲ科の常緑低木。日本で最も緻密かつ重厚な材となり、櫛、根付、印鑑、ソロバン、木箱、将棋の駒、琵琶のバチなどを作ることで知られる。

・ツゲという名前の語源には、細かな葉が次々に層を成すことから「継ぐ」あるいは「次」、木目が丈夫なため「強木目木(つよきめぎ)」、梅雨の時期に葉が黄色くなって入れ替わることから「

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チャバネセセリ

チャバネセセリ

【識別】後翅裏は、小さい白斑が弧状に並ぶ
【分布】本・四・九・南
【時期】5~11月(多化性)。暖地で越冬し、世代を繰り返しながら北上
【食草】イネ、チガヤ、ススキなどの各種イネ科
【生息環境】都市、公園、農地などの草地
●花壇によく訪れる。個体数はやや少ないが、秋に増加する

ドウダンツツジ

ドウダンツツジ

Enkianthus perulatus

和名:ドウダンツツジ(灯台躑躅)
科名:ツツジ科
属名:ドウダンツツジ属
ドウダンツツジ|
特徴
ドウダンツツジは春に咲く白い壺形のかわいらしい小花と、秋の紅葉(10月中旬から11月)がすばらしい、落葉性の花木です。葉が出る前に開花します。
日本原産ですが、現在、各地で栽培されているドウダンツツジは小葉の優良個体を選抜したものです。刈り込みに耐え、小枝が

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トキワソウ(トキワハゼ):常盤爆ぜ

トキワソウ(トキワハゼ):常盤爆ぜ

Mazus pumilus
道ばたや畑などに生える。地際の葉の間から茎を伸ばして、高さ5~25cmになる。
花期は春〜秋。花は淡紅紫色で長さ約1cm。日本全土、朝鮮半島、中国、東南アジアなどに分布。サギゴケ属。
ポイント
花は淡紅紫色で、長さ約1cm
ポイント
ほふく枝を出さない。

ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモン

近年分布が北上しているチョウで、スミレ類や花壇に植えられたパンジーでも発生します。秋に個体数が多くなります。
【識別】後翅表の縁の黒帯と裏面の模様が特徴。メスは表の縁が黒い
【分布】本・四・九・南
【時期】4〜11月(多化性)
【食草】パンジーや各種スミレ類
【生息環境】人家や公園、農地周辺などの明るい草原
●パンジーやビオラなどのス
ミレの園芸種の花壇をつくると、発生しやすい