ホラーよりホラーな現実
選挙が終わり、自分としては思ったより希望のもてる結果とほんの少し安堵したものの、その後立て続けに起きた吉本のいろいろなことに完全に精神が潰され、人生で初めて「社会問題で具合が悪くなる」という体験をする羽目になりました。
結局職場や学校で苦しいことが起きるいちばんの原因は、相手の個性を認めず、己の欲望のためにやたらにマウントし、相手を嘲笑し愚かというレッテルを貼ることで優位性を示す「威嚇行動」にあると思うわけですが、そのすべての縮図を吉本を通して見せつけられました。
こんなにも何年もかけて、そして勇気ある人の声と行動でハラスメントが違法行為と認定され、世の中が少しでも良くなろうとがんばっているところなのに、相変わらず冷笑主義とヤクザシステムを安易な笑いに変えてるだけの松本人志をヒーロー視する空気感、吉本の違法行為と政権の地獄の癒着をスルーしてあの記者会見を年末の笑ってはいけないのフリにする大衆の大喜利の雰囲気、すべてが生理的に受け付けず、わたしは具合がマジのマジに悪くなって自宅の居間で倒れてしまいました。
倒れてしまったので90度かたむいたテレビを見ながら、ねじ曲がってるのは世界のほうなのかわたしのほうなのか、しかしどう考えても自分が間違ってるとは思えないし、正気を保つのはなんてむつかしいのだろうと思いました。
今夜は唐揚げにしようと思ってササミとか買ってきたけど気がついたらソファに横たわったまま数時間が経過しており、気づくと夫が帰宅していました。
「どう思う?」
と水平状態で選挙や吉本のことなど夫に聞いてみました。
「それねえ、俺も気持ち悪いと思うよ」
ああわたしはこの人と結婚して本当によかったと思いました。
もしこんな大事な価値観が一致しなかったら離婚するしかないぞと思っていましたが、そんなことはなくやはり彼は心の優しい人で良かったです。
そのまま夫はいっしょにキッチンに立ってくれて、わたしの話しを聞きながらいっしょに料理をしてくれました。
おかげさまで早稲田の仕事場でも毎月数十人の方とお会いすることができていますが、その人たちみんなとも、政治やテレビのことなど「おかしい」と思う点が一致しているのでほっとします。
それだけでありがたいです、人間にとっていちばん大切なことはやさしさであるという認識が共通してる人といられて幸せです。
同時に自分のすぐそばにある残酷な世界に戦慄します。
7月はオバケの季節と思っていたけど、まさか大人になって自分がかつて大好きだったお笑いの世界こそがオバケも吹き飛ぶ最も深刻なホラー現象になっているとは・・・
悪魔の新喜劇です。
自分の人生までそんな地獄に巻き込まれるのはゴメンですが、それにしても、
「意地悪はだめなんだよ」
という簡単なこともわからない社会、ここまで人を大切にしない社会に、絶望しないように必死です。
悪魔を見てるだけで、心が激しく傷ついてしまい、ほんとに参りました。
自分はやはり、正直で誠実な人と過ごしていきたいです。
さりげなくもシンプルに、やさしいものを大切にしてる人とお互いをいたわりながら楽しく過ごしていきたいです。
今日ひとつだけ良いニュースだったのは、安倍がハンセン病の方にきちんと謝っていたことです。
涙ながらにありがとうございます、と固い握手を交わしていたハンセン病の方の気持ちが、安倍の心に少しでも届くといいなと思います。
なんだかほんとうに、もう疲れたよパトラッシュ、といった感じのここ数日でした。
つまらん内容ですいません!!
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