人生いろいろ
何の仕事してるんですか?とよく聞かれます。
自分でも何と答えていいかわからないのですが、良い機会なので考えてみることにしました。
仕事と作業は違う、と博士に教わりました。
他人から指図命令指示されたことをやるのはただの作業。
やるべきことを自分で考え、行動するのが仕事。
という意味では自分はあれやろうこれしようと自分で考えながら自営業をなんとか続けてこれているので、仕事はしているっぽいです。
中身について問われると、2通りあります。
ひとつは物質の商売です。
ネットショップなるものを8年ほど続けておりますが売り物が無いと成立しないのがお店でありますからして、8年の間に取り扱い商品は移り変わりしつつありますが、物販は続けています。
最初は天然石とプリザーブドフラワーで作品を作って妖精ガーデンという名前で売ってました。
めっちゃ売れました。ほんとにありがとうございました。
いまはあんまり置いてないです。なんでかというと飽きたからです。
数年前からプリザーブドフラワーから生きた植物に興味が移行しました。
プリザより当然難易度は上がりますが、同じことしててもつまらないわけで、成長するとはそういうことだと思っています。
というわけでいまは妖精ガーデンに変わって鉱物水耕キットがお店に並んでいます。
地味に売れてます。ありがとうございます。
博士の商品もありますが、メインは自分の作品です。
誰だって自分の商売の話なんてすべきじゃないですが、たまに余計なお世話&下品な好奇心からストレートに売り上げなど聞いてくる信じられない人がいますが、そういうのはふつうに無礼なのでやめましょう。
もし聞きたいならまず自分の月収を先に言いましょう、それが最低限の礼儀です。
自分の月収、言えます?
言葉に詰まるなら、他人の仕事を詮索するとはそういうことなんだと自覚しましょう。
ちなみにわたしは他人の収入まったく興味ないのでたとえ月収を言われたからといって自分のことは語りませんのでよろしくメカドッグです。
でもあまりにも会う人会う人に「何をされてるんですか?」と聞かれるので、自分で考えて自分で作ったものを売ってますと一回くらい書いとけばめんどくさいことも減るかなあと思って今日は書くことにしました。
自分で考えて自分で作った作品を売る人のことをあえてカテゴライズするならアーティストになるのかもしれません。
でもアーティストなんていくらでも自称できます。
数字は結果なので、結果に意味はないという大前提のもと、しかしたとえば、1000という数字はひとつの目安にはなります。
・自分の作品が1000個売れた
・自分の作品の売り上げが1000万円突破した
・自分の作品を1000人の人に買ってもらった
作り手デビューしてからこの3つを達成していたら、とりあえずおそるおそるでも、星の数ほど存在しているアーティストランキングとしては最底辺でも、聞こえるか聞こえないかの震え声でいちおうアーティストと名乗っていいのではないかと、思います。
1000という数字は信用の数なので、それだけの経験の層がしみついているのといないのとでは、やはり大きな違いが生まれてしまうと思います。
以前、とあるアーティストを名乗る男の子(といっても30代の大人ですが)に、
「ぼくたちは友達としても仕事相手としても作り手としても対等だよな!!」
と言われたことがありました。
たしかに、人間としては対等だと思います。
でも彼の作品が売れたのをほとんど見たことがないわたしとしては、作り手として対等と言われると、首を傾げたくなりました。
なぜなら自分が体験した1000の世界を彼はまだ知らないからです。
未経験の者に、経験者と対等に話すことはできません。
そこで差別する気はないけど、あくまで対等だと言ってくる彼に虚しさを感じました。
それに1000の数があったからといっても何の保証にもなりません。何か作って達成したらあとはいつもゼロに戻る感じがします。
それでいいと思っています。ゼロに戻るから次が生まれる。それが法則です。
確定申告の時期は、一年間自分が何をやったかを自分で確認する時間で、計算はつらいけど一年をふりかえるこの時間はけっこう好きです。
1000を達成したあともなんだかんだで、自分の作ったものは毎年必ず100個は売れています。
自分は本当に計画を立てることができない人間なので売り上げ目標を掲げたことなど一度もないですが、結果的にそうなっています。
というようなことを説明したら、わたしに「何をされている人なんですか?」と聞いてくる人も納得してくれるのでしょうか。
さてもう一つの仕事は、人生相談です。
こっちは物質を扱わない仕事で、情報を使う仕事です。
一時期あまりにもこの仕事が忙しくなりすぎたとき、自分が本来やりたいことはこれではないんだよなと、あまりこれをメインの仕事にするのはちょっと違うなと薄々感じていました。
ただわたしは人生相談そのものはすごく好きで、自分に向いてる仕事のような気もしたので、いきなりやめるのはやめて、シャッター半分開けてる状態にして、やってるのかやってないのかよくわからない店構えにしました。
こうして宣伝しなければ、そのうち人も途絶えて自然にやめることになるだろう、と思っていましたが、あれから数年、ありがたいことにこちらも予約が続きまして、予約が入るうちはやるかというわけで、継続中です。
ずっと一回一万円でやってきましたが、去年の後半くらいから思うところあり、半額の五千円にしました。
一万円にしたのは理由がありますが、母子家庭とか、遠い地方からわざわざ来てくれてる人に、やはりそんな大金取れないと思う気持ちの方が強くなり、その人たちだけ安くするのもめんどくさいので、一律五千円にしました。
その代わりに「人生相談は、1ヶ月に10人まで」と上限を設けることにしました。というのも前に半額キャンペーンをやったときにものすごく人が来て大変だったからです。
ようやく自分もお客さんも負担にならないちょうどいいバランスを見つけました。
これもよく「やってますか」と問い合わせいただくのですが、おかげさまでそんなわけでやってますので、誰にも言えないことなどありましたらお気軽に(?)話しに来てください。
まあでもこれも、いつまでやるかはわかりません。人生相談も1000人はとっくにこえる人とお会いしてきました。
物にしても情報にしても、見る人から見たら1000なんて鼻で笑われる数字です。当然決して多くはないですが、少なくもない数字。自分の中では大満足なのでいつやめてもいいかという気持ちです。
今年はたくさん絵を描きたいし、物販に関わる仕事の時間、全国にいる自然法則を実践してる友人に会いに行く時間、そして家族との時間、そういうものすべて大切にして生活したいです。
これからも誰かに「何をされてるんですか?」と聞かれると、長々書いたこれを全部言わなくてはならないのかなあと思うと、うまい省略の仕方を考えないとと思っています。
アーティストは大げさな感じもするので、イラスト描いてます、が聞き手を納得させるいちばん手っ取り早い言葉の気がします。
今年はそういう流れにしたいと思っています。
ちなみにわたしがラジオに出た時、ひろみさんが「まなさんはアーティスト」と言ってくださったことが、本当にうれしかったです。
誰か一人でもそう言ってくれたなら、単なる結果でしかない1000の数字など関係ないくらい、ありがたいことです。
というわけで本日は、久しぶりに自己紹介してみました。
自己紹介が苦手なので今日はすごくがんばりました。
いまの目標は、1000の絵を描くことです。
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