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こんにちは赤ちゃん

先月、わたしの友人の41歳と42歳と43歳の女子が赤ちゃんを産みました。

わたしはもうそれがうれしくって、彼女たちの妊娠を聞いた時は大喜びし、しかも3人とも出産予定日がわたしの誕生日前後というシンクロに、気持ちが高まりすぎて、親戚でも何でもないのに勝手に身内気分でおりまして、11月に入ってからは3人からの生まれたという連絡を毎日毎日まだかなまだかなと思いながら待っていました。

そうして3人とも高齢出産といわれる年代の割に、まったく安産で女の子を産んでいました。

40代で初めてママになった彼女たちにインタビューすると、自分たちが思った以上にまわりが祝福してくれたとのことでした。

特に「じつは妊娠した」と職場などで打ち明けたとき、もっとも多かった反応はおめでとうの言葉と同時に、

「どうやって妊娠したの?」

という質問だったそうです。

それくらい世の中には、言ってないだけで不妊治療に苦戦している人がいる、これまで黙ってたけどもう何年も妊活してはその結果に悲しい想いをしている人たちがいて、そんな彼女たち彼らたちにとって、40代で妊娠した人を見ることは、とても明るい希望になったのだそうです。

産婦人科の先生からも「その歳で自然妊娠なんてほんとに素晴らしいことよ、大事にするのよ」と熱く言われたらしく、そうなのか、そういうもんか・・・と思った、とのことでした。

そんな彼女たちの一人が都内に住んでるので、1ヶ月検診を過ぎたタイミングで遊びに行ってきました。

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なんてかわいい赤ちゃん!!

数年ぶりに会う友人は、産んでますます若返ったんじゃないかというくらいお肌つやつやでした。

彼女は杏子ちゃんといってわたしと同い年なのですが、もともとはお店のお客さんでしたが、なんだか気がついたらお友達になっていました。

彼女のお母さんも本当に初期からわたしを応援してくれていて、またわたし自身も彼らのこの10年近い紆余曲折を共有させてもらってきました。

決して順風満帆とは言えない人生工程を経た彼女たちと一緒に、こうしていままた3人で赤ちゃんを囲むことができて、わたしは感慨深いとはこのことだとしみじみ思いました。

杏子ちゃん良かったねえ、お母さんも良かったねえ、と何回も言いました。

ほんとにね、よくこの子は来てくれたと思って、とお母さんも言います。

赤ちゃんのパワー。

生命の塊。

家族の中に小さな赤ちゃんが生まれるだけで、あらゆるすべてを一気に動かして行く力が動き出す。

やっぱりひとりの人の人生が誕生するっていうのは、それくらいのエネルギーなのだと思います。

3人で尽きないおしゃべりをしながら、わたしは赤ちゃんのオムツ替えをさせてもらって、ミルクもあげました。

そのすべての瞬間が幸せでした。

杏子ちゃんがんばった。お母さんがんばった。

いまはリビングの窓辺で、写真の中から家族を見守っているお父さんも、すごく喜んでいるのは間違いないと思いました。

「ほら、じいじだよ!!」

わたしが赤ちゃんを抱っこしてお父さんの写真のところにいったら、まだ1ヶ月なのになんだかじっとして写真方面を見つめています。

ふと、お父さんが亡くなったときにわたしが作って送ったお花と石のオブジェが、いまもそこに大事に飾られてるのに気がつきました。

7年も経ってるのに・・・

まるで昨日置いたみたいに、お花はほとんど劣化せず、きれいなままで、お母さんが大事にしてくれてたことが嬉しくて、わたしはちょっと泣きそうになりました。

自分はほんとにいろんな人に支えられてきたと思います。

赤ちゃんの誕生を、家族のなかに入れてもらって、いっしょにお祝いすることができて、とても嬉しいです。

仕事続けてきてよかったなと思いました。

どんなこともうまくいくことばかりじゃないし、つらいこともたくさんあるけど、それでも続けていたらこんな奇跡みたいなこともある。

みんながんばってきた先に、突然赤ちゃんが来て、またこうしてみんなで笑い合えたことがうれしいです。

杏子ちゃんはしばらく実家に里帰りしてから、赤ちゃんを連れてダンナさんとの新居に戻ります。

そのおうちがまた、偶然にもわたしの家のすぐ近所。

これから会える機会がまた増えると思ったら、さらにうれしかったです。

こんにちは赤ちゃん、ようこそこの世へ。

生まれてきてくれて本当にありがとう。

#日記 #エッセイ #妊娠 #出産 #赤ちゃん





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