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プラスとマイナスの岩

冒頭の写真。

わたしの大好きな残波岬です。

この写真をのせたいのにnoteの画像機能が何回やっても上下逆になる&何をどうやっても直せないことにスネ倒しているうちに二週間くらい経過していました。

このままでは何も書く気が起きないので、もう開き直って上下逆にはりつけたろう、と思った瞬間、画像の直し方が閃きました。

なんでも、とりあえずやってみると解決方法が浮かぶものですね。

残波岬はシャンバラの入り口があるという・・・

何回も来てるのに一度もテレポートできず残念です。

この日の残波岬は波がとても高く、すごい絶壁をこえて水しぶきが飛んできていました。

さて、今回は断崖からいつも眺めているだけの向こう側、反対側の岬に行ってきました。

連れていってくれたのは、お友達のきぬかちゃん。

沖縄ではいつも大好きで大切なお友達、尊敬するアーティストきぬかちゃんと遊ぶ約束をさせてもらっています。

きぬかちゃんのお店rootpeople

https://rootpeople.net

「宇宙船が発着しそうな、すごい岩がある!!」

と連れてきてくれたのが、ちょうど残波岬の反対側でした。

写真で伝わりづらいけど、ものすごく大きな巨石です。

巨石の素晴らしい場所としてアリゾナ州のセドナという場所がありますが、ここはなんだか【セドナ・海バージョン】みたいな雰囲気でした。

「まなちゃん、サングラスをかけると、バーチャルリアリティな3Dになるよ」

きぬかちゃんいわく、紫外線カットされた光で見ると、波長が変わるせいか、夢の中で見る景色にすごく近いのだそうです。

何を言ってるのかさっぱりわかりませんでしたが、相変わらずおもしろい・・・

正面から見た岩。

夜中にここに来て、芝生の上に座ってみたいです、とってもドキドキしそうですが。

はるか向こうに残波岬が見えました。

どんなことも、反対側に立って見る、というのは大事なことかもしれません。

平たい丘の広がる残波岬の正面には、高くそびえる巨石。

こういう対称性から、学ぶことがあるような気がします。

まぶしい太陽と海のあとは、ルートピープルの名にふさわしく、地底へといざなわれてみました。

沖縄の洞窟は戦争のせいで、たくさんの人が中で亡くなっています。

けれどここの洞窟は、奇跡的に全員が助かったという不思議な洞窟。

透明な地下水が静かに流れる美しい洞窟でした。

きぬかちゃんが、ここにも、ほらここも、と岩壁にときどきあるクリスタルの結晶を見つけては教えてくれました。

キラキラと光る洞窟を進んでいくと・・・

洞窟の主があらわれました。

すごい存在感!!

とても鉱物とは思えない、いまにもしゃべりだしそうな、鍾乳石の赤い長老。

「ほら、見て、まなちゃん!!」

と言われて後ろをふりかえって、驚きのあまり声が出ました、この赤い鍾乳石の真正面には、ペアとなる白い鍾乳石がいたのでした。

赤い鍾乳石が洞窟の長老なら、白い鍾乳石はまるで長老の奥さんです。

こんなことってあるのでしょうか、でも自然がやることはすべて、意味がある、必要があるからあらわれているのだと思います。

この世界はプラスとマイナス。

赤と白の鍾乳石は、お互いがお互いに共鳴して生まれてきたのかもしれません。

圧の高いこの場所は、生命が呼び込まれる空間です。

戦争のとき、この洞窟に逃げ込んだ人たちは紅白の岩に見守られて生き延びました。

赤ちゃんまで生まれたそうです。

地質学的にも相当めずらしいと思われるこの洞窟、まったく観光客がいないのもおもしろいです。

ふつう、希少な洞窟は「さわらないでください」の注意書きがあるものですが、ここはそんな看板はどこにも無いどころかむしろ逆で、赤と白の次に出てきた黄色い鍾乳石にいたっては「さわってみよう!!」と書かれた紙が岩肌に直接貼り付けてあるというアグレッシブさ、それくらい、人がいない。

洞窟に入るといつもおもしろいのは、たまに植物がはえてるところです。

観光地化される前まで暗闇だったから、光合成ができないので植物はいなかったはずでした。

でも、ひとたび光源を得ると・・・

場の条件さえ整えば、生命は勝手に発生するものなのだと思います。

照明の範囲にだけ、緑が生えていました。

空間が生命を育てるから、空間作りは大切なのだとここでもまた教わりました。

洞窟の出口は、ハート型でした。

屋久島のハートの杉みたいに、自然がたまたまそういう形状を作り、そこに出会った人が人間ならではの意味を投影して、心の感性に変えている。

陰と陽、作用と反作用が交差する、とてもすばらしい洞窟でした。

この場所で誰も死ななかったことが、わかる気がします、生命を生かす力がとても働いてる場所なのだと思います。

地上と地底。

光と闇。

海水と淡水。

凹と凸。

赤と白。

この世界はどこまでいってもプラスとマイナス。

いつだって、自然はお手本です。

#日記 #エッセイ #沖縄 #洞窟 #陰陽 #巨岩 #鍾乳石 #海


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