エネルギーバンパイヤー

「エネルギーバンパイヤー」と聞くと、多くの人が恐ろしい様子を連想するかもしれません。私自身、親の介護に実家に帰ると、途端に眠くなる、おなかがすく、という状態でエネルギーを消耗している日々に、この言葉を調べ始めました。
職場や友人のエネルギーバンパイヤーは、自己受容の低い人が「かまってちゃん」状態に陥り、注目を集め、愛情を感じるための様々な厄介ごとを起こす人、という事象にも見られますが、ここでは主に、親と子の関係上でのエネルギー供給のお話です。

子供は、生まれた時から親に多くのものを与えられます。母親の母乳はその象徴的な例です。母乳には、栄養だけでなく、愛情や安心感が詰まっています。母親は自分の身体からエネルギーを分け与え、子供を育てます。この一連の行為は、親の無償の愛の表現であり、母が子に命のエネルギーを分け与える(母乳は血液でもあるので、実質的な命のエネルギー供給でもある)「エネルギーバンパイヤー」が子供である状態ですね。

 時間が経ち、子供は成長し、自立していきます。しかし、親は歳を取り、次第に体力や気力を失っていきます。特に人生の終盤、いまわの際には、おそらく自分自身でも無自覚に、自分よりエネルギーを持つ人にすがって、ねるぎー補給するということが無意識の世界で起きていると思われます。
 その時、かつてエネルギーを与えられた子供が、今度は親にエネルギーを分け与える番になります。これは介護の本質であり、親子の絆が再び強く結ばれる瞬間、という見方もできます。

介護は、単なる身体的な支援だけではありません。精神的な支えや、親とのコミュニケーションも重要です。親が健康を失い、日常生活が困難になると、子供は自分のエネルギーを惜しまずに提供することになります。
 これは、まさに親が子供の「エネルギーバンパイヤー」になってしまっている状態ですね。

このプロセスは、時に非常に疲れることもあります。介護者は、自分のエネルギーが枯渇してしまうのではないかという恐れを抱くこともあるでしょう。しかし、その一方で、親が喜びや安心感を得る姿を見れば、その苦労も報われると感じます。親の笑顔や感謝の言葉は、介護者にとって最大の報酬となります。

また、介護を通じて親子の絆がさらに深まることも多いです。普段の生活では話さないようなことを話したり、一緒に過ごす時間が増えたりすることで、親子の関係は新たな次元に達します。このような経験は、親子にとって貴重な時間となり、互いの理解と愛情がさらに強まります。

結局のところ、介護は単なる義務や責任ではなく、親子の愛情を再確認し、深める機会です。親がかつて自分に注いでくれた無償の愛を、今度は自分が親に返す時が来たとも言えます。
 役割を果たすことは、親子の絆を永遠に刻む大切な瞬間ではありますが、やりすぎないこと、も大切です。

親が先にあちら側に行く。そのあとも自分の人生は続く。
父の場合は、最愛の母(私にとっての祖母)を亡くした後30年生きているわけです。

長寿化しているとはいえ、だったらなおさら、親を亡くした自分の人生もまた30年以上続くわけです。

 未来の自分、今の自分にご褒美、未来への種まきのための時間を使うことをあきらめず、少しずつ準備していきましょう。

ちなみに私は、毎日15分の勉強配信を始めました。

同時進行で3つの学びをしています。

あなたは、何を始めたいですか?

バンパイヤーにいくら吸われても、びくともしない強いエネルギーを維持していきたいですね。

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