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見守れ、動くな

わぁぁもどかしい!すぐに向かいたい!!!
この1年間で、何度そう思ったかわかりません

「先輩」
大学4年生のわたしは、大学の学部生の中では最高学年にあたり、下級生からみればれっきとした先輩です。
学部の中で縦のつながりはごく1部の中でしかありませんが、部活となったら同じ立場でもその重みが桁違いに変わるものです。わたしは書道部ですが、書道の技術どうこうというより、「部が部として存続するためにやらなければいけないこと」に関する能力は、個人の性格やこれまでの経験によって差はあれど、1年経験が多いか少ないかで大きく変わっていくものですから。

多くの部は3.4年生が部長を務めると思いますし、わたしの所属する部でも、部長は通常、3年生が務めるものです。
ですが、いろいろな偶然と必然が合わさって、わたしは大学2年から2年間、部長を務めていました。


いやもう、大変って言葉だけじゃ言い切れないくらいの仕事量に唖然としましたね。
それでまぁ、ひぃひぃ言いながらなんとかやり遂げ、約9か月前に後輩へバトンタッチしたわけなんですけれども、

もうね、見守るのってすっっっごく落ち着かない!!!
部長の時は、自分が最高責任者で、何かあれば自分が動けばいいだけだからある意味気楽でした。
でも、見守る立場となってはそうもいきません
あぁ肩の荷が降りた、という感情ももちろんありますが、それと同じくらい、次の部長のことが心配でなりません。
だって部長職の大変さを1番知っているのはわたしですもん。
この時期はこの仕事をやらなきゃだけど大丈夫かな?にはじまり、パソコン作業苦手だけどどうするんだろう、とか、大学の事務の頭の固さといい加減さを上手くきりぬけられるかな、とか、心配の種を探せばキリがありません。

でも、もうわたしは、部長ではないから
ここでわたしが手を貸すことは簡単だけれど、それをしてしまったらわたしが卒業して完全に去ったあと、もっと大変になってしまう

そう言い聞かせて言い聞かせて、できるだけ最低限の手助けだけで見守ってきたつもりです。
そして今日が、書道部が主催している学外展覧会の準備日で、もっとも部長が気張らなければいけない日

最初は、午後に少しだけ顔を出して確認だけするつもりでした。
しかし、卒業論文が予定よりも滞り、それすらも難しそうで…

あぁ、心配
わたしが2年間部長を務めてきたということは、現部長は私しか部長の形を知りません。

何度も、わたしみたいにしなくていい。むしろわたしみたいにやろうとしないほうがいいとは伝えてきました。
現部長もそのことは理解していると思いますが、自分が指示したり、統率することが得意ではないことを知っていて、そこで気おくれしていることも自分でわかっているのでしょう。

現部長が頑張っていることを知っているから、頑張って、とか、気楽にね、なんて無責任なことも言えません。周りに頼りながら楽しめるといいね、としか

心配しているところは、現部長はもちろん、後輩の誰にも見せないようにしています。
前部長が、現部長を信じなくてどうする

あ〜〜〜見守るって大変


頑張れ!!!!!!!!!!!!!!!!!

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