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『異修羅』トーナメント勝敗予想

はじめに

こちら、珪素先生の執筆する激おもろ異世界ごった煮最強バトル小説『異修羅』を4巻中盤、第三試合が始まる前まで読んだ人間による勝者予想という体の妄想を書き殴った記事になります。
これを読みに来ているということは既に異修羅の既刊は読破している輩だと思われますが、異修羅3巻までのネタバレがあることを一応注意しておきます。

まず断っておかないといけないのはこの記事を書いている私こと饅頭は展開の先読みとかがマジで苦手です。そのため大体の創作で作者から読者へ仕掛けられる驚きの展開みたいなものにはもれなくしっかり驚きます。 どのくらい展開予想が苦手かと言うと、私は六合上覧の第一試合の勝者はおぞましきトロア、第二試合の勝者は星馳せアルスだと予想していました。どっちも負けました。こんなヤツが展開予想などしても恥をかくばかりだというのは想像に難くないのですが、このクソバカハイパートーナメント六合上覧という極上の素材を前に優勝予想をしないのも違うだろうということで(あと既読のフォロワーがみんな他人の予想を見て愉悦してそうなので)とりあえず書きます。というかさっさと書いて続きが読みたいんだよ。

柳の剣のソウジロウ VS 移り気なオゾネズマ

まずこれから読むことになる4巻収録の第三試合、ソウジロウ VS オゾネズマからです。これはまあ普通にソウジロウが勝ちます。異修羅は群像劇ですが、やはり最初に登場した修羅であるソウジロウはユノとのコンビ感も含めて主人公感が非常に強く、一回戦で負けるとかいうダサい真似をしてほしくないからです。
そもそもが遠い鉤爪のユノとソウジロウの邂逅から始まったこの作品。ソウジロウがここでオゾネズマに殺られるとして、それでユノの復讐心は満たされるのか?という話。絶対もっと引っ張るって。饅頭はそう思う。
あと、ソウジロウの能力って何気に未知の部分が多くない? クソザコ剣で迷宮ゴーレムとかニヒロとかを斬ってるあたり、単に相手の弱点を看破できるだけで留まる能力ではなさそうに思う。あと具体的な過去も明かされてないし、流石に一回戦で落とすには惜しすぎるキャラだと思うんですよね。それとオゾネズマは逆理のヒロト陣営に属しているのも大きい。陣営に属するキャラは多少欠けても話は回せるし、オゾネズマとジギタ・ソギがどっちも勝ち抜く展開は考えづらい。なのでオゾネズマは真っ二つになって死にます。

絶対なるロスクレイ VS 灰境ジヴラート

まずさあ、ジヴラートって誰? 俺のキアちゃんはどこに行った?
まあ根本的なスタンスとして『世界詞』というド級のチート能力は他の誰にも知られてはならぬ、というのが赤い紙箋のエレア先生の考え方なのでキアを表に出さずに別の勇者候補者を立てるというのは道理かなと思います。
しかし、六合上覧が始まってしまった以上は隠し通すのも難しいでしょう。エレア先生がいかにして世界詞のキアという切り札を運用するのか、その手腕に期待がかかります。
ところで4巻冒頭のカラーイラストで普通にロスクレイとキアちゃんが相対しているんですがエレア先生? 信じていいよな……?
ただここね、マジで予想がつかない。
正直どっちにも勝ってほしい。ロスクレイは協力者たちによる虚飾(+本人の努力)によって作られた偽りの英雄ですが、今のところその精神性は卑怯者の一言で片づけるには高潔すぎるしなんかすげ~エモそうなバックボーンも持ってるし。ロスクレイ単騎のスペックだけで見ると間違いなく六合上覧の中では弱キャラなのがいいよね。かなり熱いキャラだと思う。できれば勝ち残ってほしい。
一方のキアですが、世間知らずでツンデレ気味のツインテールエルフを嫌いなオタクがいるか? 勝ってほしいに決まってんだろうが。ナメんなよ?
という感情論は別にしても、普通に考えて『世界詞』があまりにもチート過ぎて、まともな勝負に持ち込まれた時点でロスクレイが勝てるビジョンが一ミリも見えない。
こういうチートキャラこそ一回戦落ちするだろうと読んで第二試合では星馳せアルスにベットしてたんですがこの作品、強いヤツが普通に勝ち残るのが冬のルクノカさんによって証明されてしまったからな……
と、諸々の感情を乗せての予想になるんですが、ロスクレイが勝ちます。
この勝負のポイントはたぶん一点しかなくて、『世界詞』の存在にロスクレイ陣営が気付けているか? だと思います。ロスクレイの戦術はつまるところ傾向と対策、自身の弱スペックをいかに誤魔化して敵を制圧するかに懸かっています。キアについても知ってさえいれば対策は不可能ではなさそう。だって『世界詞』と言えども所詮は世間知らずでツンデレ気味のツインテールエルフですからね。ナメんなよ?
なのでこの勝負は実質的にロスクレイ VS キアではなく、ロスクレイ陣営の諜報力 VS エレア先生の隠蔽力ではないかと考えてます。で、多分ロスクレイ陣営はなんやかんやでキアのことに気付いていて対策を打ってキア敗北じゃないかな~~……と……
見せてみろよ、赤い紙箋のエレア。そのおっぱいで何を隠せるのかって聞いてんの!

通り禍のクゼ VS 魔法のツー

ツーが勝ちます。
勘違いしないでほしいんですが、地獄のような環境に身を置き、人間の汚さをこれでもかと見せられても尚、人の善性こそ神の与えてくれた尊きものなのだと信じて弱き者を救うために己の手を汚し続けるくたびれたオジサンみたいなキャラが私は大好きです。なので正直クゼおじには勝ってほしい。
ただね……その……多分なんですけど、即死効かないよね、魔法のツー。なんかこう……開戦直後に刺されても「ん! なんかチクっとした!」とかふざけたこと言ってクゼおじを絶望させてそうじゃない? そういう方向性の強キャラじゃない?
そもそもツーって謎が多すぎるしおっぱいが大きいらしいしバックボーンも語られてないしであまり退場する匂いがしないんですよね。一方のクゼおじが結構ガッツリ過去編をやっちゃったっていうのもあって、死にはしないにせよ六合上覧からは降りるくらいが妥当なとこかなと思ってます。まあでもアレですね。私が『妥当なとこかな』とか言ってることって大抵外れるんでクゼおじが勝つ気もしてきますね。どうかな。分からなくなってきた。ナスティークのバストサイズ次第じゃないかな。
とりあえずここはツーが勝つということで話を進めさせてもらえますか? いいよ! ありがとう。

奈落の巣網のゼルジルガ VS 窮知の箱のメステルエクシル

まず現時点でゼルジルガのスペックが何一つ分からないので予想の立てようがないんですが、メステルエクシルって正直最強格の一体だと思ってるのであんまり負けてほしくないんですよね。
まずもって死んでも死因に対応して復活できるっていうのが本当に強い。その原理だけで言うとコイツが優勝でええやんってなる。しかも攻撃手段もただのミサイルやガトリングだけじゃなく化学兵器まで自己生成できると来ている。あまりにも強い。
一方のゼルジルガ……ゼルジルガって何やねん、4巻巻頭のトーナメント表にも立ち絵すら載ってへんやん。ええんか自分。灰境ジヴラートと存在感あんまり変わらへんで?
というわけでメステルエクシルの勝ちです。
ただ、ゼルジルガのバックにいるのがあの黒曜リナリスさんであることを鑑みるに、ただ負けるだけではないんじゃないかと思ってます。というのもメステルエクシルって明確な弱点を持ってるんですよね。そう、軸のキヤズナの存在です。
トロアくんとの戦闘でもキヤズナを守るためにメステルエクシルが動きを制限されていたというのが描写されてますし、かなり意図的にキヤズナという穴こそメステルエクシルを崩すためのポイントとして設定されているのかなと感じます。
で、繰り返しますがゼルジルガのバックにいるのは黒曜リナリスさんです。彼女の強みは個の戦闘力ではありません。舞台を裏から操る手管こそが彼女の武器。そのリナリスさんが潜り込ませた刺客が素直に退場するわけもなく。
ええ、そうです。
キヤズナが感染させられてリナリスさんの従鬼コープスになります。
メステルエクシルは親であるキヤズナの言うことを大体聞き入れます。そのキヤズナを手中にすれば、リナリスさんは持ち駒を乗り換える形で六合上覧に関わり続けることができます。こうしてメステルエクシルはそうと知らぬままリナリスさんの傀儡となるワケですね。あ~~ほんと好きだわ、黒曜リナリスさん……

音斬りシャルク VS 地平咆メレ

バトルフィールドによるだろ。
マジでこの組み合わせ、現時点で最もバトルフィールドに左右されると思う。言うまでもなくメレが狙撃手なのでフィールドが広ければ広いほど有利になる。それはこの先もメレが勝ち残る限り続く命題だと思いますが……
なのでまずもって二人の戦いというより、彼らの擁立者であるヒャッカとカヨンの手腕が問われる展開になりそう。どちらが有利なバトルフィールドを用意できるか。ある意味、戦闘の裏で権謀術数が張り巡らされる異修羅という作品らしい戦いになる予感がしてます。
でもこう言っちゃなんだけど、二人の擁立者であるヒャッカとカヨンの印象が死ぬほど薄い。どんな人たちだっけ……ハルゲントとかヒドウとかジェルキはよく出てくるから流石にピンと来るんだけど、ヒャッカとカヨンがどれだけ熱い頭脳戦を苦広げたとしてもノれる気がしない。
まあでも、そのあたりは珪素先生なので上手くやってくれると信じてます。たぶんこの試合が終わるころには人気投票2位あたりに遊糸のヒャッカが来てます。
で、肝心の試合の内容なんですけどメレが接近戦もやれるかどうかでかなり変わってきそう。メレ側がシャルクの間合いに入ったらアウトくらいの力関係ならドデカいバトルフィールドを用意されたとしてもシャルクさんに勝ちの目が出てくる。というかそれが一番見たい。半径20kmくらいのクソデカバトルフィールドでメレに向かって爆走するシャルクさんが見たいよ俺は。
長々と語ってしまいましたがそろそろ結論を。シャルクが勝ちます。
もうこれは完全に私がどちらを推すかの話です。というかこの記事、最初からそんな感じです。
だって嫌いなヤツいないだろ音斬りシャルクをさあ!! 勝ち上がってほしいじゃん! メレも好きだけど!
だからこれからも見せてね、シャルクちゃん! シャルクの音斬り……『音斬りシャルク』を!

不言のウハク VS 千一匹目のジギタ・ソギ

ウハクの勝ちです。
以上。


マジで……特にテンションが上がらないこの組み合わせ。そもそも群体であること、大局的な視点で策謀を巡らせることが強みのジギタ・ソギが六合上覧で勝てる要素ないし、まあ負けるでしょう。
そういやソウジロウとオゾネズマだとソウジロウが勝ちます、オゾネズマは負けても同陣営から別の選手が参戦してるからですと書いたんですが、この予想のまま行くとヒロト陣営が一回戦で全滅しますね。
いやでも、逆理のヒロトさんって六合上覧で自分の用意した候補者がみんな負けるのも織り込み済みの計画を用意してそうじゃないですか? オゾネズマ然り、私がヒロト陣営のキャラの勝敗をあまり重要視してないのはそういう理由です。どうせ負けても何かしらの種を蒔いておくんだろうなあ、という。
そして何より、ウハクの能力って完全に環境メタのチート殺しなんですよね。要するに冬のルクノカや世界詞のキア、メステルエクシルを詞術を封じるという形で無力化できるという。ここまで環境にメタ張ったキャラが一回戦落ちは無いだろうと、まあ、そういう読みも入ってます。俺もしかして今、珪素先生の手のひらの上でめちゃくちゃ踊らされてる?

冬のルクノカ VS 無尽無流のサイアノプ

はっきり言って勝負にならないと思う。ここまで見てきたカードの中で最も勝負にならなそうな組み合わせのように感じる。
もちろん冬のルクノカが圧倒的強者な上に、『格闘家』であるサイアノプが彼の間合いに入ること自体がドラゴン相手だと難しそう。ズルいよな、翼があるヤツって……
ただその辺りはいくらかの解決策はありそう。例えばバトルフィールドが飛ぶのに向いていない場所になるとか、そもそもルクノカが舐めプして飛ばないとか、サイアノプがケツから衝撃波を噴射して吹き飛ぶとか。なので距離の問題は結構早めに解決するんじゃないかなと思ってます。
それともう一つ、冬たる所以のブレスもありますがサイアノプには寿命5年を対価に再生する気合の入ったパッシブスキルがあるのでたぶんブレスで即死はしないんじゃないかと思ってる。
これでブレス強すぎ問題と空飛びすぎ問題は解決……なんですがむしろ問題はその後で、仮に間合いに入れたとして近接戦でルクノカを倒せるのか? というのがかなり疑問。だって普通に近接も最強じゃん、ルクノカとかいう厨キャラ。
クソ硬い龍鱗に加えてアルスの攻撃に対応していた身体能力の高さ。しかも本人が全力の出し方を知らないのでまだ伸びしろがある。加えてサイアノプの戦闘スタイルってトロアにやった締め技みたいな対人向きの技が多そうに見えるのでドラゴンに対して通るのかも不明。書いてて本当にサイアノプの勝ち筋無さすぎるなと思える。
言ってみればアルスはこう、『まあアルスならワンチャンあるのか……?』という期待を下敷きにルクノカと戦ったわけですが、ルクノカの強さが明らかになった今、サイアノプが勝つ気はまったくしない。倒し方もまったく想像できない。
でも、だからこそ。サイアノプが勝ちます。
特に根拠はありません。勝ち目なさすぎてつらすぎ……そんな戦いこそ、弱者側に勝ってほしい。それだけです。
勝ち上がれ、サイアノプ。異修羅を転スラにしろ。

柳の剣のソウジロウ VS 絶対なるロスクレイ

というわけでとうとう来ました。『予想が当たってればこうなるカード』です。4巻中盤までしか読んでいない私にとって未知のエリア。ここから先は存在しないかもしれない対戦カードについて、さもそうなりますみたいな感じで話を進めることになります。何の時間?
で、ソウジロウ VS ロスクレイです。少なくとも私の世界線ではそうなってます。
ここマジで迷う。上記の通り、私はソウジロウとユノにかなり主人公コンビみを感じているので退場してほしくない。ただロスクレイもかなり推せるんだよなあ……どっちにも負けてほしくないよ俺は。そうだろ? アンタも。
けど勝敗予想はしないといけないので、色々考えた結果……うーん……ソウジロウの勝ちで……
理由として、まず大きいのがユノの復讐の行く末という問題。ユノが軸のキヤズナ絶対殺すウーマンになってしまっている以上、どうあってもソウジロウとメステルエクシルは戦うことになるのかと。キヤズナは既に黒曜リナリスさんの手の内だというのに、愚かな女ですねえ……
で、もう一つの理由としてソウジロウの底知れなさというのがあります。前述した通りロスクレイの強みというのは諜報力による傾向と対策だと思っているので当然ソウジロウの情報も集めて『勝てる準備』をしてくると思います。
けどなんかソウジロウ、そういう手管をすべて上回って普通に殺しにきそう。
ということで非常に惜しいんですがロスクレイはここで退場で。なんかいい感じにエモく死んでもらいたい。
あと余談なんですが、大体の登場キャラの名前をGoogleの検索欄にいれると『〇〇 死亡』とサジェストに出てくるこの作品ですが、ユノだけは『遠い鉤爪のユノ うざい』って出てきました。俺もちょっとそう思うけど口を慎めよ。
ユノはこう、クセになるウザさがあるよね。何気に好きなキャラです。

魔法のツー VS 窮知の箱のメステルエクシル

これも分かんねえ……どっちが勝つんだ? 相当高いレベルの戦闘になるのは間違いない。もしかするとキヤズナのバストサイズにまで言及する必要が出てくるかもしれない。
少なくとも私が読んでる範囲で言えばツーの『無敵』がどのレベルなのかって分からないので予測が立てづらいんですよね。いや、そういえば私の『異修羅』ではクゼおじの即死がツーには効かなかったんだった。じゃあツーの勝ちか。即死が効かないヤツをどうやって倒すっていうんだよ。
と思ってたんですが、割と根本的な勘違いをしているかもしれないことに気付いたんですよね。ナスティークの『即死』がメステルエクシルの作り出す化学兵器より上位の概念であるという保証はないんですよ。つまり『即死』が効かなかったツーを倒せる兵器を作り出せる可能性がある。こう……核爆弾とか……!?
そもそもツーの『無敵』ってめちゃくちゃ理不尽な能力なんですよね。一方的に意味の分からない、理屈で説明するのは不可能なまさに『魔法』のツー。それを打倒するのがメステルエクシルの『科学』だったら……熱くねえか!!??
ということで本当に残念なんですがツーちゃんには退場してもらいます。時々顔を見せに出てきてくれよな。できれば円盤の特典小説とかでツーとリッケとクラフニルの三人で繰り広げるドタバタ珍道中とかすげえ見たい。よろしくお願いします。

音斬りシャルク VS 不言のウハク

『詞術を無効化する』っていうのがこの世界でどの程度の意味を持つのか? その辺りのスケール感が現時点では掴みづらい。
ウハク登場時に真っ先に抱いた感想が(世界詞のキア絶対殺すマン出てきちゃった……)ですが、よくよく考えるとメステルエクシルの復活だって詞術の力ですし、それを無効化できるとなるともしかしてこれ思ったよりヤバい能力なのか? と思わざるを得ないわけですね。
そしてふと、唐突に結論に達したんです。
シャルクって存在自体が詞術の恩恵によるものみたいなもんだし、ウハクに触れた瞬間にただの骸骨になって死ぬのでは?と……
よって勝者、不言のウハク音切りシャルク。

常々思ってたんですよ、不言のウハク、あまりにも諸々のメタすぎんか?と……
明らかにスペックの高いキア、メステルエクシル、ルクノカを倒し得る『不言』の能力。特にメステルエクシルなんかはそもそも存在が詞術で出来ているものなのでこれも即死案件。
そんな奴がまっとうに強キャラたちと当たる展開になるのか? と……
まあ要するに、音斬りシャルクがメステルエクシルをどう攻略するのかが見たい。なのでウハクにはここで死んでもらいます。
シャルクはたぶんこう、実は彼が骸骨になった経緯には詞術が関与していなかった、みたいな抜け道で生き残るんじゃないかな……骸骨になる前の正体も不明だし、いっそのことウハクメタみたいな存在になってほしい。
まあつまり、俺の予想力(よそうぢから)ではウハクの活かし方が分からなかったということですね! ガハハハハハ!! 本当にごめん。

無尽無流のサイアノプ VS 柳の剣のソウジロウ

来ました、個人的にかなり激熱のカードです。
と言うのもですね、サイアノプっておぞましきトロアくんを倒しているわけじゃないですか。
で、トロアくんって剣士なんですよ。更に言うと一本一本が尋常ならざる力を持つ魔剣を大量に持つ剣士です。それに打ち勝っているサイアノプ。この最強の格闘家をただ一刀のみでソウジロウが打ち倒すの、良くない???
あともう一つ、ソウジロウの『敵の弱点を見抜く』という能力が非常にきな臭い。サイアノプはトロア戦で致命傷を負いながら寿命を犠牲にした復活で勝利を収めたわけですが、ソウジロウの能力はこの『蘇生』を無効化する可能性があるのではないかと予想してます。
そうです、そろそろ言っておきましょう。
私はソウジロウの能力は『直死の魔眼』のようなものだと考えてます。
硬度に関係なく『弱い部分』を見つけて『斬れる』力。ナガンの訓練刀で迷宮ゴーレムやニヒロの装甲を斬れた力です。それが概念にも適用されるのだとしたら? つまり、『蘇生』という能力そのものをサイアノプの『弱点』と判定して斬り捨てられるのだとしたら?
同じ剣士でありながら『蘇生』の存在により敗北したトロアよりソウジロウが剣士として先を行っていることを見せつける展開としても映えると思う。
ということで、ソウジロウが勝ちます。なぜなら直視の魔眼持ちの主人公が勝利することは確定的に明らかだからです。

窮知の箱のメステルエクシル VS 音斬りシャルク

……
…………
……………………

シャルクに勝ち筋なくない?

いや、ほんとにない。マジでない。
シャルクって戦闘スタイルはかなりシンプルだから槍で削るのが主体になると思うんですけど、当然メステルエクシルは生き返るわけですし……いやあ……

え、マジでどうすんの?

もしかしてウハク殺したの間違いだった?

で色々考えてみたんですが、シャルクならメステルとエクシルを同時に殺すくらいの芸当できるんじゃないですかね? という結論に落ち着きました。
いや、だからそれはできないって言ってんじゃん!! という話なんですが、音斬りシャルクやぞ? 音を斬るんやぞ?
諦めんなよ! 諦めんなよ、お前!! どうしてそこでやめるんだそこで!!
もう少し頑張ってみろよ!ダメダメダメ!諦めたら!
周りのこと思えよ、応援してる人たちのこと思ってみろって!
あともうちょっとのところなんだから!!
といった感じでメステルエクシルも殺せます。そういうことにしておいてください。
いややっぱ無理だわ。勝者メステルエクシルで。

柳の剣のソウジロウ VS 窮知の箱のメステルエクシル

いやあ、ソウジロウは割と早く退場するかもと思っていましたがなんやかんやで生き残りましたね。私もいち読者として感無量です。
激戦を潜り抜け生き残った修羅による決勝戦、ソウジロウ vs メステルエクシル。
これはもう、明確に分かりやすい試合になります。
ソウジロウは直死でメステルエクシルを殺せる。
メステルエクシルは近づかれる前にソウジロウを殺す。

これだけです。決勝戦に相応しい、シンプルな死合いとなります。
また同時に、ナガンの仇であるキヤズナを討つというユノの目的を達成するための足掛かりにもなります。ユノとしてもソウジロウには勝ってもらいたいでしょう。
しかし、忘れないでもらいたいことが一つ。メステルエクシルに指示を出しているキヤズナは今、黒曜リナリスさんの従鬼コープスなのです。
つまりキヤズナは既に死んでいるのと同じ。ユノはとうに仇を討つ機会を失ってしまっていた……ということに、ユノは決勝戦より前に気付いてしまいます。
では、次にユノの復讐心が向くのはどこか? 言うまでもないでしょう。仇であるキヤズナを殺した黒曜リナリスさんです。
で、決勝戦ですがソウジロウが勝ちます。
そうして六合上覧は謎の剣士の優勝によって幕を閉じる――のですが、その裏には遠い鉤爪のユノの思惑が働いていました。
残ったユノの復讐相手は黒曜リナリスさん、そして最後の修羅、柳の剣のソウジロウ。
というわけで、裏決勝戦となります。

柳の剣のソウジロウ VS 黒曜、リナリス

ユノの計画は至ってシンプルです。ソウジロウがリナリスを殺し、ユノがソウジロウを殺す。これでユノの復讐は達成されます。
この頃には黒曜リナリスさんの存在が黄都二十九官にも把握されているので、ソウジロウは黄都のバックアップも受けての戦闘になります。といってもリナリスさんの能力的に人間が多く近づくとむしろ全部従鬼コープスにできて爆アドなので、黄都は遠距離攻撃でリナリスさんの取り巻き及び本体を叩く動きを取らざるを得ません。
これで黒曜も滅び、晴れて黄都の繁栄が訪れる……と思われたのですが、なんとリナリスさんがシンプルに強くて黄都の戦力では歯が立たない。
こうして結局はソウジロウとリナリスさんの一騎打ちになります。
もちろんソウジロウが勝ちます。リナリスさんも強いんですが、流石にタイマンで六合上覧の覇者に勝てるほどのスペックではありません。
しかし、メステルエクシルとの連戦、更にはリナリスさんの残したダメージでソウジロウは満身創痍にまで追い込まれます。

柳の剣のソウジロウ VS 遠い鉤爪のユノ

こうして、ユノは己の復讐心との折り合いを付けるため、最後の修羅との戦いに赴きます。
ソウジロウを殺した先にユノが何を見るのか。それは読者であるあなたがその目で見届けてください。

おわりに

なんだったんすかね、これ?
優勝者予想……?? そもそもユノは修羅ですらない、ちょっとサジェストでウザがられているだけの一般人なんですけどなんでソウジロウと戦ってるんだっけ……??
けど書いてる分には楽しかったのでよかったです。
結局ソウジロウが勝ち残ってるあたり、私の中ではやっぱり『主人公属性』というのを好む傾向があるんだなと改めて己を見つめなおす機会にもなりました。
しかし終わってみれば一万字と、結構長くなってしまった。これ書いてる間に異修羅の続きを読めないのが本当に辛かった。
けど、これでやっと読めます。本物の『異修羅』が……
そういえばアニメもやってましたね。観ときゃよかった。私が異修羅を読み始めたのがアニメ放送後だったのが本当に惜しいなと思います。
皆さんは見ましたか? 赤い紙箋のエレア先生の豊満なバストを。
私も見たかった。しかしその願望が叶うことはありません。アニメ『異修羅』はDisney+で独占配信だからです。哀しみのあまり思わず修羅に堕ちそうになりました。


最後に、未来の私へ。
あなたの推修羅おしゅらは生き残っていますか? やっぱり不言のウハクの扱いをちょっと軽くしすぎたと思ってませんか?

それでは皆さんさようなら! よい異修羅生活いしゅライフを!

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