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でっかいアポロが食べたい!! 

こんにちは。

noteの更新がかなり久しぶりになってしまったマジ万次郎です。

かなり季節外れですが今回は私がバレンタインデーに行ったチョコ作りの記事を書こうと思います。

バレンタインデーと言えば皆さんご存知の通りチョコレートを渡したり貰ったりする日。好きな人にチョコを渡したり、一個も貰えなかったり、ホワイトデーのお返し目当てに配りまくったりする、そんな日。

学校に行っても職場に行ってもスーパーに行ってもSNSを見てもチョコばかり、そんな日に作りたくなるものってありますよね?

そうです、巨大アポロです。大きなアポロチョコレートです。

小さい頃からの夢だったんですよね〜、大きなアポロ作るの。

というわけで今年のバレンタインデーは巨大アポロを作りました。

実は去年も巨大アポロの製作を試みたのですが、くだらないミスをしてしまい頓挫したので今年こそは絶対に成功させたいという気持ちがありました。

愚かなことにグラスにチョコを入れて、沸騰してる鍋で湯煎しようとしてグラスを割ってしまいました。



1年越しにチャレンジする巨大アポロ作り、去年の自分が味わった悔しさをバネに作ってみました。

【設計編】

巨大アポロを作る上で最も簡単な方法は、巨大アポロ作成キットを買うことですがもちろんそんな物は売っていません。売ってないなら自分で作るしかないということでまずは、巨大アポロを作るために、チョコを流し込んで固めるための型を作りました。

巨大アポロを綺麗に作れるかどうかはこの型の完成度によって大きく左右されます。巨大アポロ作りの要は「型」です。ちなみに、私が今回作った型は個人的に55点ぐらいの出来栄えだと思っています。なんとかアポロっぽくは見えるものの、微妙に形が違っていたり、ひだというか突起というか、あのギザギザの部分も不揃いだったので完全再現を目指していた私にとっては少しだけ残念な形になってしまいました。

そんなことはさておき、まずは使用した材料を紹介します。基本的に家で揃うものが多いと思います。

材料は以下の五つ

・画用紙(厚みのある紙)
・竹串
・セロハンテープ
・クリップ(書類を挟んだりするやつ)
・クッキングシート

です!

それでは実際にどのように作ったのか、反省点なども交えながら書いていきます!

まずはアポロのサイズを採寸します。

中学から使っている定規でアポロの採寸


アポロを円錐とみなして、高さと直径を測ったところ、高さが約14mm、直径が約16mmでした。この時に、母線(横から見た時の三角形の底辺じゃない方の辺の長さ?)も測っておけばよかったのですが、こんな数学的なことをやるのも久しぶりだったので完全に忘れてしまいあとで無駄な計算をする羽目になりました。

今回はアポロの高さを約10倍にしようと思っていたので、そうなるように円錐の体積の公式や、円周率などを、記憶の片隅にほんのわずかに残っていた知識を駆使してネットで調べ、色々と計算をして型の大きさを割り出し、それを元に画用紙をパックマン形にカットしました。インターネットは偉大ですね。
※この時にクッキングシートも一緒にカットしておきましょう。

(具体的な計算については、間違ってたら恥ずかしいし何より長くなるので割愛します。身近に数学が好きな人がいたら頼みましょう!)

カットが終われば次は、アポロの特徴であるギザギザを入れていきます。数えたところアポロのギザギザの数は17個!これ知ってる人どのくらいいるんですかね?友人との会話に困った時は是非この話題を使ってください。

少し逸れましたが、ギザギザの入れ方は私の語彙力では説明が難しかったため写真を参考にしてください。
※この時にカットしておいたクッキングシートにもギザギザを入れておきましょう。最後に使うのでクッキングシートは大事に取っておきましょう。

これが後々型になります。


ポイントとしては、円周?を18等分するように中心から線を引き、その線に沿って全て同じように(山折りor谷折り統一)画用紙を折ることです。

次に折り目と折り目の間の中心を、折り目が付かないくらいに軽く折ります。この時、最初の18等分の折り目が山折りなら今回は谷折りです。少しわかりにくいですが次の写真を見れば分かるかなと思います。ここでくっきり折り目をつけた方が綺麗になりやすいとは思うのですが、そうするとアポロのギザギザを完全に再現できなくなります。あのギザギザ、よく見ると先端は尖っておらず少し丸みを帯びているのです。

ではそれがわかったところで次に、折った線に沿って竹串の先が円の外側に少し出るようにセットし、セロハンテープを貼って固定します。

串刺し色白パックマン

こんな感じです!

それが終わると、パックマンの口を閉じる感じで円の切れ目をくっつけてのり付けするなりクリップやテープでとめるなりして円錐にします。

次に、少し出てる竹串にクリップを通して繋げます。なんかめちゃくちゃ説明下手なんですけど下の写真を参考にしてください。

あと少し!

こうやって見るとこの時点で既に形が歪んでいますね。この作業は、竹串と竹串の間が同じ長さになるように、後は円形を保てるようにするためにやったので、針金などを使って固定してみてもいいかもしれません。

最後は、大事にとっておいたクッキングシートを、画用紙にハマるようにセットして、クリップでとめる!とめる!とめてとめてとめまくる!!

型完成!!

これで型は完成です。あとは、ここにチョコを流し込んで固めるだけです。

では休む間もなく次に行きましょう。

【レシピ編】


次は簡単ですがレシピについて紹介していきます。

流れを説明すると、

1.アポロをピンクと茶色の部分に切り分ける
2.切り分けたチョコを湯煎しやすいように細かく刻む
3.ピンクの方を湯煎し型に流し込む、そのあと冷蔵庫に入れて冷やす
4.ピンクが固まったあと茶色の方を湯煎しピンクの上から型に流し込み冷やす

これだけです。なのでここからは写真多めになりますが最後まで読んでくれたら嬉しいです。

ちなみに、本来は、アポロをピンクと茶色に切り分ける手間を減らすために、去年くらいから見かけるようになったイチゴ味の板チョコとミルク味の板チョコを買って2.の工程から始めるつもりだったのですが探すのが下手で近くのお店で見つけることができず、仕方なくアポロを大量購入する客になってしまいました。後日、買い物ついでにもう一回探したところ、私が探してないところに普通に大量にイチゴ味の板チョコが置いてありました。まあ、アポロを大量に切り分けるという貴重な経験ができたのでよしとしましょう。

前置きはこれくらいにして写真を紹介していきたいと思います。

まずはこちら、今回使用したアポロです。

世界で最もアポロ密度が高い部屋としてギネスを狙おうとしましたが申請しそびれました。

よく見かける箱入りのものよりもグラムあたりの値段が安かったので袋入りのものを購入。
12パック入りの袋を8袋買いました。これでおよそ2,000円!そして1パックに入ってるアポロの数が8個だったので8×12×8で768個のアポロを買ったことになります。

しかし実際に使ったのは763個です。これには理由があります。1つは完成後の比較用に取っておきました。

そして残りの4つは…

下の写真の左上にある小皿に注目してください。

アポロが一個だけあるけど他のものとは違いませんか?

そうなんです!なんと今回は「なんかちょっと勿体無いな」と思って星形のアポロを省いて作りました。

こちらが全てのアポロを開封し終わった時の写真です。最終的に星形は4つしか出ませんでした。

つまり、768個あるうちの4つが星形のアポロだったので星形のアポロが出る確率はだいたい0.5%!コンビニなどに売っている箱入りのアポロは(ちゃんと数えたことないのでわかりませんが)多くても50個くらい?なので、それで星形が出たあなたは超ラッキー!!その日は踏切に引っかかることなく1日を過ごすことができるでしょう。逆に星形が出なかったあなた!電車で靴を踏まれたりするかもしれないけど落ち込まないで!そんなあなたのラッキーアイテムは茹でる前のパスタ、2本!折らないように気をつけて持ち歩きましょう!

さて、占いが終わったところで気になる重さですが上の写真を見てもわかる通り一度に測るとエラーで分からなくなってしまうため、分けて測りました。

右のトレーに入っているのが410gだったので合わせて1050gになりました。およそ1kgのアポロチョコレートです。ワクワクしますね〜。

ではこれらを切り分けていきます。763回。

最初の一個
35分経過、折り返し。
やっと終わった!1時間10分でアポロを763個切りました。

これが工程1。かなり疲れました。しかしおかげさまで世界一アポロを速く正確に切れるようになったと思います。もしそういう大会があったら教えてください。賞金稼ぎに行きます。

次に工程2の「湯煎しやすいように切り刻む」。

チョコデメチャクチャヨゴレタキッチン

イチゴパート終了。トントントントンとリズム良く切れるかと思いきや実際はバキバキボキッガリッって感じで非常にやりにくかったです。しかしこれでもまだ半分。

残りのミルクチョコパートを刻んでいきます。

チョコデメチャクチャヨゴレタマナイタ

イチゴパートを切り始めてから無心でチョコを切り刻むこと1時間半。ようやく次のステップに移る準備が整いました。達成感のあまり思わずサムズアップ。

グッジョブ

ここまで来ればあとはこっちのものです。

50℃ほどのお湯をボウルに張り、イチゴチョコを湯煎にかけます。

溶けてきたら

とりあえず親指を立てて

型に流し込んで

まったく減らない味噌と共に冷蔵庫で冷やす。

2時間くらいしたら固まるので、その間は洗い物などをしながら待ちます。全部終わったあとに洗おうとするとかなりの量が貯まってやる気が起きませんからね。こまめに洗いましょう。

1時間50分経ったあたりからミルクチョコの方も湯煎します。

溶けたら冷蔵庫から型を出して、イチゴチョコが固まっていることを確認し

ミルクチョコを上から流し込みます。

イチゴが

徐々に

見えなくなっ

た。

全てのミルクチョコを入れ終わったらまたまた冷蔵庫で冷やします。

これも2時間くらいですかね。無添加減塩あわせ味噌と一緒に冷やします。おうちに無い人は買いましょう。

冗談はさておき冷えるのを待っている間にアポロのことを褒めるとより一層美味しくなるそうです。

冗談のダブルアクセルを決めたところで冷やし終わった巨大アポロを取り出します。

いい感じに固まりました。

持って見た感じも普通のアポロと違ってかなりの重みがあります。
完成形の重さを測ってみたところ、

なんと、981gもありました!作ってる途中に70gほどロスしてしまいましたが犠牲無くして大作を作り上げることは難しいでしょう。犠牲になったアポロ達に最大の敬意を表します。

それではみなさんお待ちかねの比較画像です。

圧倒的な無力さを感じますね。

巨大アポロ〜空箱と星を添えて〜

もっと良いネーミングセンスが欲しかった。

一粒食べれば糖尿病になりかねない巨大アポロの完成を喜ぶこと30分、どうやって食べようか考えたがその日はもうすでにお腹いっぱいだったのでとりあえず冷蔵庫にしまいました。

やっぱりすごい迫力ですね。開けるたびにテンションが上がります。なんなら見るためだけに開けたりもしていました。

まあ、それでも時間は流れるもので、ずっと眺めてるわけにもいきませんからその日は冷蔵庫を開けたい欲求を我慢し、寝床に入りました。

しかし、次の日冷蔵庫を開けると…

【マッチョ編】

??????マッチョの彫刻??????


!?!?!?!?

巨大アポロがあったところにいたのは、腕のない上半身だけのモアイヘッドムキムキピンクおじさん。箱の中で周りに仲間がたくさんいる環境とは真逆、真っ暗で周りには知らない食材ばかり、その上寒い。そんな過酷な環境に適応した結果がこの姿でしょうか。ダーウィンもびっくり、恐るべき適応力です。

しかし、所詮はアポロ。どんな姿になろうと、どう足掻こうと最後は誰かに食べられる運命なのです。悲しいことですが、アポロが食物連鎖の頂点に立つことはないのです。

ん?電気が消えた……

あれ?アポロどこ行った?

………

まさか...


………


あ、電気つい...た...?

うわあああああああああああああああ
こっちに来るなああああぁぁぁぁぁぁ

「バキッ、ボキッ、ゴン、グシャグシャ、モシャモシャ」

「......ニン...ゲン......ウマイ...モット..クイ...タイ.....」


一人の男が生み出した巨大マッチョアポロ。

これが知性を持ち、生みの親を食い殺した。人類を殲滅し地球を征服すべく今もどこかの家庭の冷蔵庫に隠れているかもしれない。それはもしかしたらあなたの冷蔵庫にも...............


【さいごに】

最後まで読んでいただきありがとうございました。

いや〜、書いてて思うんですけど文章を簡潔に分かりやすくまとめるのって難しいですね。小説家の方とかwebライターさんとか、分かりやすい文章書いてる人ってすごいなと改めて思いました。まあ、こんな拙い文章を最後まで読み切ったみなさんも同じくらいすごいですけど。

もともとこの記事はバレンタインデーの2日後から複数回に分けてブログの方で書いてたんですけど、今回はオモコロ杯※に応募するために一つの記事にまとめました。書いているうちに勢いが余ってエンディングがブログの方と全く違うものになってしまいましたがどうでしたか?書き始めた時はまさかこんな展開になるとは思ってもみませんでした。

※オモコロ杯とは、「インターネットでおもしろい記事や漫画を書いて、賞品をもらったりたくさん褒められたりしよう」という杯です。(参考文献→https://omocoro.jp/cup-2022/)

せっかくですので他に撮ったマッチョアポロの写真も見ていってください。結構自信作なんです笑笑

改めて最後まで読んでいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう!!!

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