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「ビジネスの仕組み」をゲームで学ぶ若者たち

突然ですが、みなさん「Boomer(ブーマー)」ってご存知ですか?
語源はBaby boomer(ベビーブーム世代)で、つまり時代の波についていけない年配者を揶揄する言葉なんだそう。

もとは英語圏のTiktokから派生して「OK, boomer」というミームになり、揶揄の意味に加えて「若者に説教するウザい大人」な意味でも広く使われているそうです。「自分たちの時代は○○だったのに」とか「イマドキの若者はー」とか言う大人、いますね。耳が痛い方、いらっしゃいますか?(笑)

もうね、Boomerなんて呼ばれる大人は完全に置いてきぼりです。野本さんや松井さんも仰ってるように、コロナで世界は急激にIT化しているのだから。

そしてこのIT化、子供たちの世代ではとっくに浸透しています。始まりはゲームですが、それもさらに想像の上を行ってる。遊ぶだけじゃなく「ビジネスの仕組みをゲームから学んでいる」のです。

ゲームでビジネスの仕組みを学ぶ時代

e-sports の出現で「ゲームで稼げる時代」になって久しいですが、さらに身近なところで人気の「Roblox」では、オンラインゲームでビジネスの仕組みが学べてしまいます。お馴染みマインクラフト的な建築から、フライトシュミレーター、カーレーシング、楽器演奏、など多種多様なゲームがプレイできる他、こんなことも出来てしまいます。

・プログラミング技術を用いて、ユーザーが独自のゲームを開発できる
・開発したゲーム内で、課金制度を使ったビジネスが可能
・仮装アイテムをデザインし販売するビジネスが可能
・Roblox内での仮想通貨Robuxでビジネスが可能

Robloxは日本語版が無いので日本では無名ですが、ゲームしながら英語でチャットしたりと英語力も鍛えられます。マイナス面もいろいろありますが、今回は端折ります。(検索するといろいろ出てきますが、我が家は問題なしです)

また上記で“ビジネスが可能“ と連発してますが、事実 2017年には「ゲーム開発のクリエーター170万人が3000万ドル以上稼いだ」というリポートが。

その後の3年で「2020年には1億5000万人の月間ユーザー数、ゲーム開発者には年間2億5000万ドルの支払い」まで増大!コロナで自宅待機の影響も大きかったでしょうね。

インター校時代から約5年、飽きずにプレイし続けているわが息子は、Robloxでグラフィックデザインの基礎を習得。

さらに3Dモデリングがやりたいというので、ロックダウン中に高額なゲーミングコンピューターを購入しました。これはかなりの賭けでかなり悩みましたが、決断に至ったのはRoblox内で「ジョブアプライ」をしていた事が大きかったです。(次項へ)

Robloxでレジュメを送り、就活体験をする11歳

ユーザー自身がゲーム開発できるRobloxでは、そのゲーム内で仕事をしたり、役職に就くことがあります。それを知ったのは、息子がその役職に応募するためのレジュメを延々と書いていたから。つまり、ゲーム内で就活し、ジョブアプライしていたのです。

当時11歳の息子、何度も応募し落とされました。プレーヤーは全世界にいて、役職のポジションは限られている。でもどうしてもその仕事に就きたくて、何度もレジュメを書き直してトライし、3度目の正直で仕事を得たのでした。(私も頼まれて内容をチェックしアドバイス。大人の社会経験が生かせた唯一の場面!)

実際には、仕事といってもプレイヤーの管理や取りまとめなど簡単なものですが、応募のレジュメはA4ペーパー4枚ほど。いやぁ...これには心底驚きました。学校ですらこんなに長いエッセイ書いたことなかったので。好きなことならココまでできる、という生きた実例です。

この経験と、彼が将来なりたい職業にも繋がるかなと、最終的にはゲーミングコンピューター購入を決意したのでした。いろいろ約束事は決めた上でですけどね。さぁ、吉と出るか凶と出るか...

大人は先入観を捨て、Boomerは置いていこう

ITの分野では、若者世代が圧倒的に先へ進んでいることがお分かり頂けたでしょうか。もう大人にできるのは、「子どもたちの邪魔をしない」ってことくらいじゃないかなぁ...大人はその仕組みさえ準備すれば、子どもたちは勝手に先へ進んでいくと思います。

「ゲームは悪」「勉強に差し支えるのでは?」などという先入観は捨てて、その時々でルールを決めながら、新たなことに挑戦して行くのが良いんじゃないかな。周囲の目が怖い人も、子どものためにBoomerは置いてどんどん先へ進みましょう。

「ママたちが子どもの頃はね...」なんてお説教は、口が裂けても言えませんね。時々、Boomerになってないかな?と振り返りつつ、子どもたちから学んでいこうと思います。

一方、良い意味でのboomerになれるのが、映画やドラマ。我が家では、ここ数年流行の「80年代」を子どもたちと共有できました。携帯電話もコンピューターも無い世界、「カセットテープ」や「ダイヤル式電話」を知っておくのも良い経験ですネ。

Check out “Stranger Things” on Netflix
https://www.netflix.com/title/80057281?s=i&trkid=0 


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