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研修をする上で大切な事

皆さんは「研修」と聞くとどのようなものをイメージしますか?
勿論満足のいく研修もあれば、何を言っているのかさっぱり伝わらない内容のものまで、「研修」と名のつくものは世の中に沢山溢れています。

私も社内外で研修を受けてきましたし、施設内のスタッフに向ける研修にとどまらず他の法人でも「研修をさせてもらう側」になる事も多くなりました。

その中で研修のイメージや実際に受講してみて感じた部分としては

①:見ればわかる講師の長い自己紹介
②:初めましてでぎこちなさしかない誰の為かも分からない「アイスブレイク」
③:画面に映る見れば分かる文章の多いパワポをひたすら読み進める
④:数人が下を向いて聞いてるのか分からない
⑤:研修報告書に書く内容は大抵その資料の中からの抜粋で終わらせがち

これらの項目がいくつか当てはまるものを皆さんも経験したことがあるのではないでしょうか。

そもそも「研修」とは何のために受けるものなのでしょうか。
まずは受ける側はどんな意志で受けるかの視点を考えてみましょう

☆自分自身のスキル向上
☆魅力的な講師の話を常に聴きたい
☆上司が「受けろ」と言ったから

上の2つは受ける側が能動的であるから吸収するものが多いですが、3番目の理由に関してはそもそも研修を受ける事自体に矢印が向いていない。
このように様々な視点が考えられます。

では受ける側の視点を踏まえた上で、研修をする側の視点はどうあるといいのでしょうか。
私は、講師にとって大事な事はこれだといつも心に刻んで講師をしています。

「受講する人に必ず学びと気づきを得て返ってもらうように受講者に矢印を向ける事」

です。

研修のイメージの5つに関してですが

①:見れば分かる講師の長い自己紹介
 講師自身の話をしているだけ。正直受講者は講師の今までの経歴「全部」を知る必要はないと思っています。(受講者への興味関心は内容がほぼなのでプロフィールに時間をかけない)
②:初めましてでぎこちなさしかない誰の為かも分からない「アイスブレイク」
 場を和ませる意味で行うケースが比較的多いのですが、研修は和ませることが果たして正解なのか、から考える必要があります。
③:画面に映る見れば分かる文章の多いパワポをひたすら読み進める
 
学びに必要なのはある程度の「緊張感」です。これがないと講師の話を一語一句漏らさない、という意識が薄くなってしまいます。手元にも画面と同じ資料があり、且つ(A4にパワポ4ページ分とかだともう見づらさしかないですよね)それを読むだけであれば講師の必要はありません。資料を配って読んでもらえればいいだけです。
 ④:数人が下を向いて聞いてるのか分からない
 興味を持ってもらえていない一番わかりやすい状態ですね
⑤:研修報告書に書く内容は大抵その資料の中からの抜粋で終わらせがち
 
資料の情報だけのインプットでは学ぶ人の気付きに届かず、結果資料の文章を読めばお終いになってしまっている。

この5つは確実に「受講する人に学びと気づきを得てもらう」からは逸れてしまっています。

では、人が学びと気づきを得るきっかけはなんでしょうか。

それは

「向けられた問に自分自身で考え、それをアウトプットして気づけた時」


です。

研修講師をする場合はまずここに立ってもらうように働きかける事が大事です。

では、これができるようになる研修とはどういうものが良いのでしょうか。

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