運動の習慣をつける
運動したいけど、時間がないとか、得意じゃないとか、これってよく聞く話だよね。
確かに運動に対して良いイメージを持っている人が少ないかもしれない。やっぱりどうしても体育や部活の辛いイメージのままになっちゃたり、運動に対して辛いという固定観念を持ってたりしているからなかなか積極的に取り組めない。
しかし、辛いとか、ましてや辛くないとだめという根性論的な考え方は科学的にも無根拠だし、はっきりいえば間違っている古い考え方だ。
運動は本当は楽しいはずだ。その楽しさを知ることが運動の習慣をつけるうえで大事なことだと思うし、楽しい感覚で運動ができれば続けることはもちろん探求心が生まれより進歩もするし、身体能力が上達する。
運動と探求心というのが普段ならあまり同じ文章に並ぶ単語ではないが、運動には探求心とか、試してみようというような感覚がないことが、型にハマってしまうという「つらい」感覚を作ってしまう。本当はそうではなく、色々と試してみたりするように運動はストイックなものというより遊びに近いものだ。極端な言い方をすると、子ども遊びの延長線上に運動がある、ということだ。ぼくからすると運動の正しい捉え方が、体を動かす遊びといいうことだ。
子どもを見ていると身体能力には半端ないものがある。トレーニングはしていないはずなのに、逆立ちや逆上がりなど、YouTubeやインスタで動画配信することで人気を集めるような動きは、子どもができちゃう。
大人が頑張っても簡単にできないようなこと、できることで称えられるようなことをなぜ子どもがついついとやれてしまうのか。それは、探求心をもって毎日「あそび」ながら自分の体の限界を探っているからだ。そうするなかで体力が鍛えられさまざまな動きに対応できる身体が作られていく。たとえば、逆上がりをとっても、逆上がりができるようになるために何か月間特別なメニューに沿って練習していないよね。逆上がりができる友達を見真似してできるまでくりかえし練習するよね。
子どもと同じようにもっとあそびに近い感覚で運動ができれば、思っている以上に体が強くなるし、動くことが楽しくなる。楽しくなるとしたくなるし、そうなったらもうしめたものだ。運動することが楽しいと感じられるならもう運動しなきゃなんて考え方から脱出して運動したいという気持ちになり運動する時間を一日の中で自ずと作るようになる。毎日何かしらの形で体を動かして運動するようになれば、身体能力がみるみるうちに飛躍的に向上し、自分の体との新しい関係が外見だけではなく、メンタルなどといった内面まで変えてくれる。
運動を習慣化するコツは、運動を楽しいものにすることだ。そのいちばんいい方法は、運動をあそびだと捉え直すことだ。運動には決まりがない。自分の体を探求して毎日やりたいと思うような「あそび」を見つけて欲しい。