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少年マンガの名バトルを語りました!マンバ読書会レポート

どうも、クチコミとランキングでいいマンガが秒で見つかるサービス『マンバ』です!
先月もYouTube Live配信にてオンライン読書会を開催しました!

今回のテーマは「少年マンガの名バトル今昔」。

イベントのもようを、マンガソムリエ・兎来栄寿さんによるレポートでお届けします!配信アーカイブを聞きながら紹介した作品をチェックしてみてくださいね〜!

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2月27日(土)、「少年マンガの名バトル」をテーマにしたマンバ読書会が開催されました。

バトルは少年マンガの華。皆さんの記憶の中にも刻まれて一生忘れえない名バトルが存在することでしょう。

今回は肉弾的な闘いに留まらず、スポーツでの勝負や料理対決、推理対決など「バトル」であればオールオーケーという縛りの下、数多の作品について語られました。

まずは、完結済み作品を2010年代部門、2000年代部門、1990年代部門、1980年代部門と年代別に分けて募集したクチコミの紹介コーナーから。

《1980年代部門》

『修羅の門』シリーズ

あうしぃさんによる「ジャージィ・ローマンと九十九の敬意」のクチコミは非常に本質を突いた名文でした。イグナシオ戦をベストバウトに推す人も多いと思いますが、個人的にはブラッド・ウェガリー戦の論理ある無法さとの闘いも好きです。

『らんま1/2』

nyaeさんが「あかねが主役の『ヤマタノオロチ編』」というテーマで掘ってくださいました。あかねがあの時だけ普通のカレーを作れたのは何故なんでしょうね。初期のスケート対決が好きという声も。個人的にはSFCの『町内激闘篇』でも愛用していた黒薔薇の小太刀が好きです。

《1990年代部門》

『幽★遊★白書』

「『幽★遊★白書』のベストバウトはどれだろう」というクチコミを書かせていただきました。改めて再読すると、5年間という短い連載期間に凝縮された内容の濃さとテンポの良さに圧倒されます。子供の頃は解らなかった酸味や苦味も、大人になって改めて堪能できる魅力。

※余談ですが、以下の記事でも冨樫作品のテンポの良さの源を探っているので良かったらお読み下さい。
『HUNTER×HUNTER』に見る「防御力」の高さ。冨樫義博はいかに「兼ね」ているのか

『からくりサーカス』

こちらでは「今読んでほしいシルベストリ戦のこと #マンバ読書会 」というクチコミを書いていただいています。「人間は負け続けるようには出来ていない」という名台詞が今の時代の状況によって、より心に刺さるという指摘に頷くばかり。「個人的に死ぬまでに読んで欲しい作品」

『サイボーグクロちゃん』

「壮絶な過去を描いたキッド編も至高」というクチコミをみど丸さんよりいただきました。「激情と暴力にまみれた闘争の連続」という表現に、未読の方は表紙から受ける印象とはまったく異なるイメージを持つかも知れませんが、それこそが正に『クロちゃん』の魅力。アニメ版ではかなりマイルドになっている部分もあるので、興味のある方はぜひ原作を読んでみてください。

『烈火の炎』

「木蓮との因縁」ということで頂いたクチコミがこちら。やはり、木蓮のような魅力的な敵キャラこそ少年マンガの華と言えましょう。『帯ギュ』『スプリガン』『YAIBA』『ARMS』など、90年代サンデーバトルマンガトークにも花が咲きました。

《2000年代部門》

『魔法先生ネギま! MAGISTER NEGI MAGI』

「ヒーローは博士ポジ?(「らしさ」の解体)」というクチコミで、主人公ネギとジャック・ラカンの闘いの魅力を、『ベイビーステップ』の栄一郎との比較も盛り込みながら語って下さいました。『DAYS』のつくし然り、2000年以降のマガジン主人公の特徴として語れるかもしれません。

『血界戦線』

こちらのクチコミ「プロスフェアー一番好き」では、作中でのオリジナル盤上遊戯プロスフェアーでの数十時間にわたる「負けないための闘い」の良さについて語って頂きました。2巻まででその魅力を堪能できるので、激アツバトルを短時間で摂取したい方はどうぞ。

ということで、今回集まったクチコミは
1980年代 2
1990年代 4
2000年代 2
2010年代 0
という結果でした。やはり、10代前後で読んだ作品への思い入れが深くなりますよね。とはいえ、2010年代も面白い作品目白押しですので、これからでもクチコミの投稿お待ちしております。

そして閑話休題、寄せられた色々な議題に関しても話し合われました。

「今一番面白いバトルマンガは何か?」

ベタに王道を行けば、『呪術廻戦』。最近はもう毎週毎週キレッキレで脂が乗りに乗っているマンガです。放映中のアニメも凄まじいクオリティで人気も沸騰中。完全に「ネクスト『鬼滅の刃』」の地位を築きつつあるので、今から触れて一緒に「感情」になりましょう

複数の視聴者から挙がったのは『もののがたり』。非常にハイクオリティな画力にまず目が行きますが、ストーリーやキャラクターもそれに負けないくらいに作り込まれていて引き込まれます。

『ノー・ガンズ・ライフ』

『Levius』『Levius/est[レビウス エスト]』

『僕のヒーローアカデミア』

少年マンガではないですが

『終末のワルキューレ』

『喧嘩稼業』

などは、現代の最高峰のバトルマンガと言えるでしょう。

意図せずして集英社作品やそれに淵源を持つ作品が多く並びましたが、それも偏にジャンプの漫画を読んで育った人が大きくなり、描く側に回ってまたジャンプ系で素晴らしいマンガを生むという素晴らしい循環が起きているということなのだな、とまとめられました。

「一番長かったバトルは?」

これはもう、何と言っても『アカギ』の鷲巣麻雀でしょう。たった一晩のできごとを約20年にわたり描いた長い長い闘いで、9筒を1枚切るのに回想も交えて半年近く掛かったのは伝説です。

野球マンガ『Dreams』も、最長の試合で17巻分、3回の裏だけで1年を費やすなど非常に長い闘いがありました。

『DEAR BOYS ACT3』でも、決勝戦が4年ほどの長きにわたって描かれました。

今年15周年を迎えた麻雀マンガ『咲-Saki-』では現在インターハイ決勝戦が先鋒戦だけで1年以上描かれており、残る4組の闘いも含めるとどれくらいかかるのか注目が高まっています。

格闘系のバトルでは、巻数的には『範馬刃牙』において足掛け8巻分続いた刃牙VS勇次郎の親子喧嘩が挙げられそうです。今話題の『ウマ娘』2期でもそのネタが使われた『刃牙』シリーズ。100巻超えの作品の中でも最も読む時間が掛からないと思われるので、興味があれば恐れず手を出してみては。

……と言っていたら、本当に借りてくださった方も!

今後、これらを超えてくる作品は現れるのか、注目です。

他にも、

「『包丁人味平』のカレー戦争編は『ドラゴンボール』のフリーザ編」

「ダンス・バレエマンガに熱いものが多い」

や、タイトルとして
『ロトの紋章』、『るろうに剣心』、『はじめの一歩』、『灼熱カバディ』、『ハイキュー!!』『我間乱』、『火ノ丸相撲』、『ワールドトリガー』、『食戟のソーマ』、『Change!』、『はやて×ブレード』、『DUEL!』、『逆境ナイン』、『青空しょって』、『うっちゃれ五所瓦』、『DADA!』、『機動警察パトレイバー』、『キン肉マン』などなど沢山の作品へのコメント、言及がありました。

また、開催中に『ダイの大冒険』の名バトルについてアンケートも行われました。……これも選べないッ…………!

運動会で子供たち全員を並んで一等賞にしたいという親の気持ちが少し解ったような気がした瞬間でした。

生命は本質的に闘争をして生きるもの。
現代日本では命を脅かすような脅威からは社会というシステムによってある程度遠ざけられているものの、人生とは本質的にある種の闘いの連続です。
故に、形は違えど闘いに命を、魂を賭す彼ら彼女らの姿に今日も揺さぶられるのでしょう。

願わくば、皆さんが心震える良きバトルに出逢えますように。
そして、それを糧としてより良き人生を歩めますように。

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兎来さんからのアツいお言葉でシメていただきました。レポートを読んで頂いた方も語りたくなったバトルがあれば、ぜひマンバにクチコミを書いてみてくださいね!

次回のお知らせ

そして今月のマンバ読書会は3/27(土)18:00より「ベストマッチ・マンガ」を語る会を開催!一緒に読むことでより楽しめちゃうマンガの組み合わせをみんなで語りましょ〜〜〜!!

マンバの自由広場ではあなたが思うベストマッチ・マンガを大募集中です。書き込まれたコメントは配信で紹介させていただきますよ!

それでは次回もお楽しみに〜!

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