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「大きな課題」から「小さな課題」へ。

こんにちは!本日も最近の思考などを備忘的にまとめていきます。時間のある方はお付き合いを!

弊社は3か月に1回、1日をピットイン休暇として各種サービスの提供をお休みし、リフレッシュ休暇としています。7月1日はお休みをいただき、母方の実家である山梨県に旅行をしてきました。あまり宿のないエリアでしたが、旅籠屋(はたごや)というホテルに宿泊しました。日本に約70ほどあるらしく、ユニークな宿でした。みなさんも機会があればぜひ(^^♪


さて、日々事業を進める中でいろいろ学ぶことが多いなと感じております。本日はそれらを、まとめておきます。

ビジネスの公式

まず、大半のビジネスは下記の公式のもとに成り立っています。


ビジネスの公式


最初に「顧客課題」があります。ビジネスのはじまりは「顧客の課題」です。市場には多様な課題があり、顧客課題のないビジネスはほとんどありません。顧客がどんな課題を抱えているのか、それをキャッチし、洞察分析することからビジネスははじまります。

その上で、その顧客課題を解決する「商品やサービス」を作ります。この商品サービスを一定のコスト以下で提供すると、利益が生まれます。継続的にこの循環を回していくことで、企業は成長発展をしていきます。

2つの観点

思うに、新規で事業を立ち上げる際には「顧客課題」を見極める観点、「商品サービス」を設計する観点が非常に重要です。以下、2つの観点をまとめています。


顧客課題を見極める観点

世の中に存在するすべての課題がビジネスになる訳ではありません。世の中には「ビジネスになる課題」と「ビジネスにならない課題」があります。それを見極めるには以下2つが大切です。

①質
 ・「お金」に値する課題
 顧客がお金を払うに値する課題かどうかです。顧客がその課題を抱えていても、お金を払わない課題はビジネスにはなりません。例えば、地域のお祭りのようなものはその典型です。無料だったら参加するけれど、お祭りの参加費が数千円もするようであれば、誰も参加しません。楽しい時間を過ごすという課題に対して、お祭りはお金に値する課題ではありません。

 ・「社会的意義」がある課題
 もうひとつは「社会的意義」がある課題かどうかです。その課題を解くことにより、顧客が満足をし、お金を得ることができたとしても、それに社会的意義がなければビジネスには値しません。例えば、誰かから依頼を受け、人を傷つけるような行為はその例です。

②量
 ・「継続的」に発生する課題
 課題は一時的ではなく、継続的に発生する必要があります。例えば、夏場の海の家などはその例でしょう。夏場は儲かりますが、1年を通して継続的に発生する課題ではありません。

 ・「一定の量」がある課題
 課題はひとりだけの課題ではいけません。特殊過ぎる課題では、ビジネスは成立しないからです。少なくとも一定の量、発生する課題である必要があります。

2つ目の観点は「商品・サービス」を設計する観点です。


商品サービスを設計する観点

①継続可能性
 商品サービスは、継続して提供できなければいけません。たまたま1回運よく顧客の課題を解決できたとしても、それはビジネスにはなりません。その行為などを反復して継続できる必要があります。

②再現可能性
 継続可能性と似ていますが、ひとりの人だけが商品サービスを提供できるのは好ましくありません。職人技のようなものはたしかに存在しますが、職人技をいかに「誰でもできるようにするか」がビジネスの肝です。特にサービスを提供するビジネスにおいては、サービスの再現や質の均一化がビジネス拡大の肝になります。

「大きな課題」から「小さな課題」へ

最後に、現代の市場全体について私の持論を少し。結論から言うと、多くの市場は「大きな課題」から「小さな課題」へとシフトしていっている(これからも)と感じます。今までは「多くの顧客が抱える、大きな課題」が存在しました。しかし、人口が減少し、また世の中が多様化するにつれ、そのような大きな課題は小さくなっていき、世の中には「小さな課題」が溢れていくと思っています。現在もそのような状況なのではないかと感じています。そのような市場環境の中では、小さな課題にいちはやく気づき、似たような課題と「結合させ」、ビジネスの単位になると判断した上で「商品サービス」を設計するスピードが求められています。そのように「小さな課題」を察知し、商品サービスをスピード感を持って設計し、提供できる企業が成長していくのではないでしょうか。


これからの時代


弊社が属する教育ビジネスにもこの流れがあるように感じます。一昔前の予備校ビジネスはすたれ、現在は受験が多様化したことにより、受験ビジネスも多様化しています。既存のプレイヤーに対して、いち早く小さな課題に目をつけたプレイヤーが成長しています。

本日はこのへんで!

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