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民間の「不登校支援」業界の闇。(ここだけの話)

こんにちは!
本日も備忘的に。

全国的な不登校児童の増加を受けて、不登校児童支援を行うさまざまな事業者が出てきています。一昔前は、言葉悪くいえば「不登校支援はお金にならない」という理由から「営利企業」はほとんど参入していませんでしたが、今のマーケット環境は変わってきています。ニーズあるところに、ビジネスありで、いろんな事業者が参入してきています。多様なサービスが増えることはよいことだと私は思っています。問題は、利用者が「適切なサービス」を選べなくなってきていることだと感じます。悪質な企業もちらちら出てきていますね。みなさん、注意してください。

具体的な企業名は出しませんが、ここだけの話、下記のような「不登校支援」を行っている会社(サービス)には気をつけたほうがよいです。

①「学校復帰」を明確に打ち出している
 これは不登校児童の支援を現場でやっている人なら分かると思いますが、これを明確に打ち出している時点で、大丈夫か?、と。でも実際、これを明確に打ち出している企業のサービスは伸びているようですね。でも、ありえない、ですね。子ども中心の支援を行っているのではなく、親の不安を解消するサービスだと理解すべきでしょう。

②「出席認定」をやたら大きく出している
 これも要注意です。特に「オンライン」の不登校支援は最近、出席認定をやたら前に出していますね。背景としては、オンライン支援は「助成金」が基本的に使えないので、出席認定を打ちだすしかないのと、あとは、オンラインだけでは「本質的な教育支援」ができないからでしょう(こんなこというと怒られるかもですが)。支援の「内容」に自信がないから、出席認定で満足してください、という感じですね。子どもが外に出たがらず、なんとかしたい親御さんにとっては「出席認定されるなら・・」で飛びついてしまうのでしょう。結果として、オンライン(メタバース空間)で「マインクラフト漬け」になっている子どもたちもたくさんいます(マインクラフトが教育的に良い、というのは、半分嘘だと思ったほうがよいです。正直、子どもがオンライン上で夢中になるから使っているだけです。ベースは依存性の高いゲームです)。この「支援という名のオンライン漬け」にはまると、簡単には抜け出せないです。気をつけましょう。

③「通信制高校」(サポート校)の見込み客囲い
 最近増えているのは、通信制高校(サポート校)がフリースクールを開設するケースです。これは、私立高校が「中学校」を新設するのと同じで、見込み客を囲いこむ戦略のひとつです。この手のフリースクールに入ると、当然、うちの通信制高校に来ませんか、という話になります。明確にそのような勧誘はしないかもしれませんが、目の前の子どもの進学指導にはそんなに力はいれないでしょう。なんせ、他の高校に合格しないほうが、自社の通信制高校に流れてきてくれるわけなので。うちは通信制高校がついているから安心です、という言葉には注意です。通信制高校を卒業した後の進路の責任は、彼らは取らないですから(高校卒業できたんだからよいでしょ、というスタンス)。


以上、内情を知っているだけにディープな話にもなりましたが、みなさん、子どもの現状を考えて、適切なサービスを選びましょう!

では!

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