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YouTube動画解説:マナビ研究室

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マナビ研究室が公開しているYouTube動画の解説記事を集めています。動画の補足説明や、訂正などをしています。影機材・設備・編集・音楽などの情報も記録しています。
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2020年9月の記事一覧

遺伝子改変動物のつくり方(その1)🐭【動画解説】#00011

動画解説遺伝子組み換えシリーズ第三弾は、『遺伝子改変動物のつくり方』のお話しです。 前回までは、遺伝子組み換え技術を主に栽培植物に利用する話をしてきました。 そして、この技術はもちろん動物に応用することもできます。 現在、実験動物(主にマウス)で多くの遺伝子組み換えマウスが作成されていて、様々な疾患の原因解明や創薬研究に用いられています。 (ちなみに、牛や豚、鶏などの畜産動物に用いることは現在の日本では認められていません。) 今回はノックアウト作成方法について、特にE

組み換えDNA技術ってなんだ?【動画解説】#00010

動画解説前回は、遺伝子組み換えの歴史についてお話しました。 わたし達人類は、『品種改良』という形で遺伝子組み換えという現象を利用してきました。 しかし! 地道に交配を重ねていく方法は如何せん効率が悪い。 欲しい作物を手に入れるために、とても時間がかかるのです。 そこで登場したのが『組み換えDNA技術』です。 この技術では、人工的に欲しい遺伝子を切り取ってきて、その性質を導入したい生物に組み込んでいきます。 一体どうやったらそんなことができるのでしょうか?? この技術を

遺伝子組み換えの歴史!!【動画解説】#00009

動画解説スーパーで納豆を買う時、 「この納豆は遺伝子組み換え大豆は使用しておりません」 といった表示を見たことはありませんか? 『遺伝子組み換え』という言葉を聞くと、人工的に遺伝子を操作していて、本当に安全なんだろうか…と、不安に思う方も多いと思います。 でも、そもそも遺伝子組み換えって何なのでしょうか?? 「遺伝子って組み換えられるの?」 「どうやって組み換えるの?」 「組み換えるとどうなるの????」 そんな疑問に、全6回にわたって答えていこうと思います! 第一

生物の繁殖②単為生殖とは!【動画解説】#00007

動画解説有性生殖の単為生殖について解説しました。無性生殖と間違えて理解している人が多いようですが、以下のように違います。            無性生殖は ①オス、メスと区別できない(雌雄の概念がない)個体により繁殖する、➁減数分裂しない、③卵から産まれない。          単為生殖は ①メスが単独で繁殖する(オスはいるけど)、➁減数分裂する、③卵から産まれる。 補足・修正単為生殖は無脊椎動物に限ったことではなく、まれに脊椎動物でも認められます。爬虫類などを中心に70種

抗原抗体反応の不思議!【動画解説】#00006

動画解説 わたし達の体の中には、侵入してきた異物(細菌やウイルス、アレルゲン等々…)と戦う仕組みが備わっています。それが「抗原抗体反応」。  身体に侵入してくる異物は千差万別。それらから身を守るために、なんと私たちは体の中で100億種類もの抗体を作り出すことができるのです!いったいどうしてこんなにもたくさんの抗体を作ることができるのか!?抗体の不思議について解説しました。  今現在も感染症が世界中で流行していますが、病原菌からからだを守る仕組みについてマナビを深めてみてはいか

生物ってどうやって繁殖するの?【動画解説】#00005

動画解説生物の生殖方法は大きく無性生殖と有性生殖に分けられます。今回は、無性生殖について解説しました。無性生殖では、①雌雄という概念が当てはまらず、したがって②配偶子を形成することなく、つまり③減数分裂の過程を経ず、だから④乗換えも起こさずに、遺伝子レベルでは親である個体と全く同じ個体(クローン)が作られます。動画では、高校生物でも習う分裂、出芽、栄養生殖を取り上げました。    ただし、生殖においても、多様な生物のすべてを完璧に分類することはできません。例えば菌(カビやキ

PCR法って何?【動画解説】#00004

動画解説 三連続での撮影だったので、さすがに疲れてますね・・・。マリス博士のPCR法開発の秘話から、原理についてパワーポイントのアニメーションを使って頑張って作りました。視覚的イメージから理解してほしいなと思います。ここ20年で、PCR法は本当に生まれ変わりました。ウイルス検査に使われていますが、PCRと違って時々報道されているLAMP法というのはもっと簡便で増幅高率が早いです。ともかく、PCR法は他の実験への応用範囲が広いため、生物系研究には必須の実験法となっています。

遺伝子って何?【動画解説】#00003

動画解説 細胞についての概説から、遺伝の法則を発見したメンデルの逸話を話しています。混合遺伝の考え方から粒子遺伝へと遺伝の概念が変革し、アベリーの革新的な実験によりDNAが遺伝子の本体であると考えられるようになりました。後半からセントラルドグマ(DNA→RNA→タンパク質)の解説、多様な遺伝子型が社会のどのようなところに関係しているかを話しています。分子生物学の基本中の基本です。 補足・説明 特にありません。 編集者から使用機材  変更ありません。詳しくはこちらを参照。