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パラレルワールドの梅雨

こんにちわ。パラレルワールドから来た男です。

僕はパラレルワールドからやって来た訳ですが戻り方を知りません。         お金を渡すと戻り方を教えてくれる謎のおじさんに情報を聞くために奔走しておる今日この頃です。

さて、梅雨入りも発表されて気だるい季節になってきました。

僕が元々暮らしていたパラレルワールドこ世界でも6月はしっかり梅雨でした(笑)梅雨が明けるタイミングもほぼ一緒です。

こっちの世界の梅雨と違うところでいうと、僕が暮らしていたパラレルワールドの世界では梅雨がイベント化されてるということです。

ある時、出汁やめんつゆ等を製造している食品会社が‘’梅雨はおうちでうどんをすすろう‘’というキャンペーンを始め、それがテレビCMで流れるようになってからというものパラレルワールドの日本の梅雨では冷たいうどんをすするというのが定番になりました。

こちらの世界で言うところのクリスマスにケンタッキーみたいなものですね。     竹内まりやさんのCMソングを聞くと刷り込みでケンタッキーが食べたくなるという企業に都合のいい脳みそになってしまいました笑

僕が元いたパラレルワールドの世界では“クリスマスケンタッキー”がない代わりに“梅雨うどん”がありました、横文字が使われていないだけで何故か負けた気分になります。   梅雨うどんのCMソングの大体はバックに民謡みたいな音楽がやんわり流れているだけでした、和風が強いというだけで何故か負けた気分になります。

なのでパラレルワールドは梅雨になればテレビでうどんのCMを見かける機会がすごく増えます。                中でも一番有名なのは、倉持大美(ひろみ)という髭もじゃの20代の人気俳優(こちらの世界でいうところの竹野内豊さんっぽい感じ)が外で雨に打たれながら何もつけていないうどんを豪快にすすった後「あ〜ツユがほしいーー!!」と叫んだ瞬間空が割れ光が差しこんでくるという、なんだかよくわからない世界観のものでした。         

ちなみにこのCMが放送された年は倉持さんが好感度No.1の芸能人になってました。梅雨うどん効果様々ですね(笑)

梅雨の気だるい季節、僕が暮らしていたパラレルワールドの世界では梅雨をイベント化することでジメジメした気分も多少は紛れていていたんだなぁとこちらの世界に迷い込んでから思うようになりました。

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