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プロジェクトマネジメントは、攻めた方が上手くいく

攻めるって?

「攻める」とは決して攻撃的だということではありません!辞書で調べると「俗に、物事を無難にすませず、積極的な態度をとる」とあるのですが、このイメージまたは英語のActive=活動的、積極的、能動的というイメージです。積極的にシナリオを組み立ててそのシナリオになるように仕掛けよう、その通りにいかなければシナリオを書き換えながら計画と行動を修正しよう、というスタンスのプロジェクトマネジメントです。実際の建築プロジェクトマネジメントの実践によって、またセミナーやアドバイザーを通じたスキルの普及によって、世の中に提供したいマネジメントの考え方、手法なので「Active Project Management」と呼ぶことにしました。

切り口の中で積極性が大事

プロジェクトマネジメントには様々な切り口があります。Active Project Managementはその中で「積極性」を重視し、「プロジェクトは積極的、能動的にマネジメントするべきだ」というスタンスを軸にしています。これまでの経験を通じて最も重要だと思う個人的な感覚と、他の切り口は、特に建築プロジェクトではプロジェクトの性質やプロジェクトマネジャーの立場によって変わる可能性があってどちらかではない、むしろ状況によって積極的に変えた方がよいと考えているからです。

以前の建築業界には、プロジェクトマネジャーという役割は、サポート役だったり事務的な役割という認識がありました。淡々と真面目にやるべきことをやっている裏方のようなイメージです。もちろん真面目にやるべきことをやるのは大切なことですが今は、受け身で決まったことの指示を受け必要とされるのを待つだけでは職能としてのプロジェクトマネジャーの価値を提供できないだけでなく、現実的に良いプロジェクト運営が難しくなっています。ある意味ではVUCAによって「本当のプロジェクト」が増えてきたのかもしれません。

スポーツでは「守りに入ると失点する」と言われますが、プロジェクトでも受け身になると安全なように思えて、外部条件に正しく対応する必要が出てくるので難易度が上がります。プロジェクトが失敗する要因のほとんどは予測していなかった不確定要素なので、積極的につぶしにいくことは実は成果実現の成功率や価値実現の実現度を高めるだけでなく、安定という点でも理にかなっています。

「Active」とはメンタリティの問題ではない

Activeを軸にしたプロジェクトマネジメントは心持ちを指しているのではありません。「前向きにやる!」という心持ちは大切ですが、それだけでは危険です。気持ちだけで具体的な計画のない行動は無謀であり、逆に気持ちと計画だけあっても行動に移せないと意味がありません。

Activeとは、多岐にわたるプロジェクトマネジメントの手法や知識の中で何を用いるかという選択、また実際のプロジェクトで岐路に立った時の判断基準です。難しい判断や不確定な状況が多いプロジェクトの中で、能動的に積極的に仕掛けることができているか?という基準です。

Active Project Managementの超実践ガイド

management studioでは、積極的にいい仕事をしたいと思う人の強力な武器になるよう、実際のプロジェクトで実践することを前提にして「世界標準のプロジェクトマネジメント知識体系」と「難易度の高い建築プロジェクトマネジメントの経験・ノウハウ」を組み合わせ体系化したActive Project Managementの超実践的なガイドを作成しています。

CHAPTERの並びは一般的なプロジェクトのフローですが、中身はActiveな内容ですので、またご紹介させていただきたいと思います。

プロジェクトにインテリジェンスを
management studio
吉見周平
HP https://www.mgmt-studio.com
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