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極限脱出ADV 善人シボウデス(プレイメモ)

『極限脱出 9時間9人9の扉』から続くシリーズ二作目『極限脱出ADV 善人シボウデス』クリアしました。

何者かによって謎の施設に監禁された男子大学生・シグマ。
シグマが目を覚ますと、謎の少女・ファイを始めとする8人の男女がいた。
彼らもまたシグマ同様、施設に閉じ込められたのだった。
そんな中、謎のウサギ・ゼロ3世が現れ、ここから脱出するには「ノナリーゲーム・アンビデックスエディション」を行わなければいけないことを告げられる。
ここに生死を賭けたゲームが始まる!

ストーリーを進めていくと、人類を壊滅状態にしたというウイルス『ラジカル6』という存在が出てくる。

このウイルスは脳の情報処理速度をルート6分の1に低下させる•••つまり、思考速度が通常時のルート6分の1にまで落ちてしまい、更には激しい自殺衝動に陥らせる、という特徴を持っていた。
テロ行為(テロ組織フリーザソウル、リーダーはブラザーと呼ばれている)にばら撒かれたのか、それとも事故で漏洩したのか、ウイルスに冒された人類はウイルスを駆逐するためか自殺衝動からか、世界各地で爆破を決行。地球は焼き尽くされ、粉塵が舞って光は閉ざされ死の星と化したという。
彼らがいる場所は地球ではなく、月だということも判明。

シグマとファイはそんな人類を救うための計画を成功させる可能性があり(時間を超えて意識をジャンプさせられる)その能力を高めるためにゲームをさせたと明かされる。

と、このゲームを手助けしていた前作でのゼロ、茜は真相を語るが•••

時は45年も過ぎていた(四葉、アリス、ファイにはコールドスリープなどを使用されていた)
そして、シグマこそがゼロであり、この計画を考え準備したシグマ・クライム博士であり、彼は既に67才の老人だったのだ。
更に、Kの中身はシグマのクロ一ンで、カイルという名だと分かる。

果たして、シグマとファイは過去を変えられるのか?未来は変わるのか?

意識はジャンプし、運命はウイルスの発症元と考えられているネバダ砂漠の模擬実験施設で決する!わけなのだが。
過去へジャンプし、目覚めたシグマの体は•••

それまでシグマの体にいた意識のシグマ(67才の方)が、模擬実験施設でウイルス漏洩を防げず失敗したらしい。

作戦に成功するまでこのジャンプのループは続くのだろうか•••??

という、分かったような分からないような、中途半端な所で終わる。

では感想を。
話がもう荒唐無稽で、凄すぎる。
天明寺の正体(前作に出て来た淳平)はともかく、シグマの正体が真相の鍵になっているのは、彼の姿や声が回想シーン以外で分からないようになっていたので、なんとなく察していました(一人称視点モノは主人公の正体こそが話のオチになっていることが多い)
シナリオは、シュレディンガーの猫ネタが出て来た段階で嫌な予感はしたが、まぁそれは良いとして、意識がジャンプする起点をそんなに都合良く(シナリオ上という意味で)キメられるものか。
移動先の意識が自動的に次点に移動し、意識同士がバッティングしないようになる法則?は打越鋼太郎氏が設定したことなの?それとも世界の共通認識なの??肉体の中に意識が二つ入ったら肉体が崩壊するからとかそういう理由付け??
こういうサラッと繰り広げられる事象が力技に感じるんだよなぁ。
う~ん、釈然としない。
というのも、カイルの意識がこれからどう関わっていくのか、それもハッキリしなかったからだ。
ファイの正体もよく分からないままだし。
アリス(全作のラストでヒッチハイクしてきた女性)の正体は意外に普通(?)だったが。

とにかく、ストーリー的には良く出来ているとは思うんだけど、こういうADVゲームによくある『選択で結末が変わり、バッドエンドならばやり直す(時を遡る)』というプロセスをストーリーの設定としてシナリオに取り込んだのは確かに斬新だが、やはり前作同様 力技な気がする。
それに、物理学の理論がよく出て来ていたが、物理学上では過去には行けないんじゃなかったかなぁ。意識ならokってことなのか•••

ま、あくまでフィクション。面白かったし気にしない!

後はCGがショボい。元は3DSソフトだから仕方ないが、イベントシーンすら映像的にショボい。
こんなにもショボいならそのまま西村キヌさんのイラストで良かったんじゃないだろうか。

脱出パズルについては、一部コントローラーではやりにくいのがあって、イライラしました。

チャート的には同じ脱出パートを何回もしなくても良くなっていて、それは最高に有難かった。

トロコンしましたが、こちらは全ル一ト解放に22時間くらいかかりました。
パズル、難しかったよ•••

さて、次作で全て解決するのかなぁ。
不安だ。