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でも学校範囲外の話って、具体的にどうやって勉強すりゃいいの?


これまで「学校の授業がつまんないって?じゃあ学校の範囲を超えた勉強すればいいじゃんよ」という話をしてきましたが、「でも教科書も参考書もないような勉強って今までやったことないから何すればいいかサッパリなんだよね」という方、いらっしゃると思います。そりゃそうですよ、今まで勉強ってのは宿題にしろ受験勉強にしろ、学校や塾の授業の枠組みをベースにしてやるものだったわけですから、「全く新しい勉強を一人で始めるのが人生で初めてかもしれない」というのも不思議ではないですよね。

ということで、ここでは授業外範囲の勉強に片足を突っ込もうとしている皆様に向けて、範囲外の具体的な勉強方法をご紹介して、片足を完全に引き摺り込ませてみようと思います。


学校での勉強っぽく勉強してみる


「勉強は授業でしかしたことがない」というのであれば、できるだけ学校っぽく勉強してみましょう。例えば YouTube の解説動画を授業代わりにみてみるとか、大学が教科書に指定しているような本をベースに勉強してみるとか、それなりに学校の授業っぽい勉強はしやすいですよ。

私は理学部の物理専攻志望という立場上、予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」に頻繁にお世話になるのですが、他にも簿記なら「公認会計士たぬ吉の簿記会計塾」とか、プログラミングを応用するなら「ヘロンの数学」とか、ありがたく拝聴させていただいております。

昔ながらの方法ですとラジオ講座や放送大学とかですよね。「ラジオって学校っぽくな〜い」と思うかもしれませんけれども、やってみると「ひょっとして勉強って映像いらなくね?」なんて思ったりするかもしれませんね。

他にも「自主ゼミ」というスタイルもあります。よくやる方法としては、数人で集まって先生役を順番に回しながら自分たちだけで授業するという「輪講」というもの。教室がなくても zoom などを使えば輪講は可能ですから、頭数が集まったらぜひ試してみてください。

詳しい先生に当たる・授業を受ける


「授業っぽく」というよりはもはや授業ですね。ガチで先生見つけて授業を受けようという話です。ただこれは運要素だったり金銭面だったりで厳しいところがあるかもしれませんから、「こういう話があるんだな〜」と思ってくださるだけで結構です。ここは私の経験をつらつら書いておくだけにしておきましょう(今までもほとんど経験談みたいなものでしたが)。

自分の高校には全くの非公式でオフ会感覚のフランス語の授業というのがありました。高校のコミュニケーション英語の先生が大学の第1外国語をフランス語、第2をギリシャ語でとってた人なんですよね。英語の教育免許は「ついでに取った」んだとか。そんなもんだから英語よりもフランス語の方が上手く、「フランス語の授業始めるから興味ある人は〇〇の教室来てくれ」とか言い出したんですよ。面白そうだから行ってみたら案の定楽しかった。「英語がわかればフランス語はできる!」(久松健一:駿河台出版社)といういかにも学校では使わなさそうな本を教科書にして aimer 動詞の活用までやったように記憶しています。もうどこからツッコめばいいのかわからないような話になってしまいましたね。ほんと、先生に当たって授業を受けるのは運要素が大きすぎます。

金に物言わせれば確定で授業を受けることもできます。って言うと学費を工面してくれた両親に申し訳が立たないのですが、私1年間お茶の水の駿台で浪人しておりまして、そこでアカデミックな先生方に日本一とも言われたりする授業を受けさせてもらっておりました。

英語の大島保彦先生や英文法史の小林俊昭先生、数学だと雲幸一郎先生、物理に至っては山本義隆先生(元東大全共闘議長としても有名)にご教授いただいたくらいです。大学に入った今でも、物理の授業ではたまに「山本先生」と言われたりしていて、「話には聞いていたけど、そんなすごい人だったのか」と未だに痛感させられます。

そんなわけで、合格という明確な目標を達成した今でも受験生みたいに図書館に入り浸って勉強するモチベーションを維持しているのは、コロナのせいでサークルが全く動かなくなったというのもありますが、予備校の名だたる先生方に学問の楽しさを教わったからでしょうね。まあ山本義隆先生は退官されてしまったのですが。


詳しい友人に当たる


職業上「先生」と呼ばれるようなプロフェッショナルでなくても、自分より勉強に詳しい人なんてまあまあ簡単に見つかります。数学ガチ勢であったり競プロ(競技プログラミング)であったり、そういった人たちに「ちょっと位相空間っていうのに興味あるんだけど」「実はプログラミング勉強してみたいって思ってるんだよね」なんて声をかけたら二言目話す隙を与えることなく堰を切ったようにいろんなこと教えてくれますよ。私はそうやってプログラミングを習得しました。あいつら興味示すだけで何でも話してくれるから、チョロいもんですよ(今ので結構な人数敵に回しましたね)。


まとめ


小学校から机に座って先生の話を聞くという勉強方法に慣れている我々にとって、「一人で自由に勉強していいよ」と言われてしまうと「はて、何をすればいいのやら」と思ってしまっても何ら不思議ではありません。

「ちゃんと机に座って勉強したい」と思うのであれば YouTube やラジオなんか、さらには自主ゼミを使って、はたまた実際に先生を探して勉強するのもいいでしょうし、「友達から教えてもらうのが気が楽でいいな」というのであれば友人知人に聞いてラフに勉強するという手もあります。ここであげた以外の勉強方法だってあるでしょう。ご自分に合った勉強方法を探してみてください。


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