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女子校とセーラー服とボトムス

娘が通うのは歴史のある女子校。
セーラー服が可愛いと憧れる子も多いそうで、実際うちの娘も、小学生のときに憧れていた。
入学して4年目。(中高一貫校なので)
「ママ、制服はスカート以外にもズボンがあっても良いと思わない?」
と言ってきた。

下の娘の受験のために、私立中学の学校説明会に参加していると、「女の子もズボンで良いと考えています」という学校があった。
もちろん共学の学校なので、対策はしやすいかもしれない。
その他に、制服のない学校もある。

やはり時代の流れで、「男の子はズボン、女の子はスカート」という考え方が、見直されてきているようだ。

娘が調べてみたところ、女子校でも制服としてズボンがある学校が存在しているそうだ。
ジェンダー云々だけではなく、他の意味(防寒とか?)もあるかもしれないけれど、「選べる」ということは、娘にとって大きな意味を持つらしい。

制服にズボン、を希望する娘に、こう話した。

「そう思うなら、声を上げればいいよ。
ヒステリックにではなく、丁寧に声を上げて、相手が受け取りやすくすればいい。
ほかにもそういう想いを持っている子がいるとしたら、その子のためにもなるよ。
小さなアクションかもしれないけれど、水面の小さなさざ波のようなものかもしれないけれど、それが積み重なっていくのと、まったく何もしないのとでは、雲泥の差があると思う」

引っ込み思案の娘は
「ママが先生に言うってのは・・・どうかな」と言うので、
「ママが言うんだったらガッツリ言うけどそれでもいい?」と答えたら、
「いや、やっぱりいい。・・・でも、言えるかな。誰に言えばいいのかな。」とモゴモゴ。
ジェンダー問題や環境問題について私に熱く語り続ける娘だが、次の「行動する」ハードルは高いらしい。

次の日、
「ママ、担任の先生に言ったよ!そしたら、『そういう意見があったと伝えておくね』って言ってくれた!」
と、ちょっと誇らしげに報告してくれた。

「まあ、これで何が変わるかは、わからないけどね」と娘が言うので、
「だからさ、声を上げるのと上げないのとでは雲泥の差なの。またどこかの機会で声を上げたらいいじゃない。その積み重ねの先に、何かあるかもしれないよ」と話した。

ものすごいスピードで社会の「感覚」が変化・多様化していく中で、学校もそのスピードで対応を迫られていくのだろうな。
これは大変だ。
大変だけれど、きっと大丈夫だと親としては期待している。

ところで、セーラー服にズボンって似合うのかな。
まあもともと海軍の軍服なのだから、似合うのかもしれないね。

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