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普通の子の中学受験、数字的アプローチで第一志望〇

寒い日が続いていますね。最初はコートはいらないと言っていたうちの子どもですが、今朝「やっぱりコート、ほしいかな」と言い出しました。学校指定のコート、3万円なり。背がぐんぐん伸びている中学生に、大人価格のコート・・・。「ユニクロじゃダメですかぁー?」と、大空に向かって叫びたくなるこの頃です。はい、おとなしく予約します。

さて、本題に入りましょう。中学受験は、ついつい親が熱心になってしまうため、感情に走りがちですが、一番大切なのは数字的アプローチをしっかり固めることです。

以前も、数字的な戦力については書いていますが、最近新たに読んでいただいている方が増えてきましたので、改めてまとめてみました。

例えば、お子さんがY50の場合(うちの子はこのレベルでした)、プラス5のY55くらいが第一志望の偏差値帯となるかと思います。そして、Y50は適正偏差値であるので、第二志望の偏差値ゾーン。マイナス5のY45は第三~四志望ゾーンとざっくり仮定できます。

その上で、各学校を選びだし、過去問1年分をやります。その結果、合格最低点+50点がとれている学校は、おそらく合格できます。なぜ+50点も?と思うかもしれませんが、中位レベルの学校というのは、中学受験のボリュームゾーン(人数多数)であり、上位狙いの子が抑えにする学校なので、倍率は高め。当日、どれぐらいの上位層が入り込んでくるかが読めないので、点数に余裕がないと、すぐにはじかれます。(特に倍率3倍以上は要注意!)そして、一番の敵は子ども自身が緊張してしまうこと。緊張して本来の力が出せなかったとしても、+50点の実力があれば、基本的には何とかその学校にIN(合格)できるかと思います。

第一志望の過去問を初回で合格最低点+50をとれるなら、もうひとつ上(Y60近く)の過去問もやってみて、どれぐらいとれそうかを確認。もし初回で合格最低点+20~30点とれるなら、過去問をやりこむうちに+50点までもっていける可能性があるので、第一志望としてがんばってもいいと思います。

過去問の最低合格点+70点前後とれる学校は、合格確定だと思ってもいいぐらい。ただ、このレベルの学校を第一志望にするのは、もったいないと思います。おそらく最低合格点+70点以上とれていると、その学校に集まる子とお子さんのレベルが乖離している可能性があり、入学後、お子さんが物足りないと感じる可能性が高いです。そのため、+70点前後とれる場合は、第三~四志望校でいいかと思います。

まとめますと、

Y50の子=第一志望はY55前後、第二志望は50前後、第三、四志望はY45前後

その上で過去問にトライ

合格最低点+50点はたぶん合格、合格最低点+70点前後は第一志望にはもったいない


偏差値と過去問の両方の数字からアプローチしていけば、基本合格はみえてくるかと思います。ちょっとチャレンジなら、過去問の合格最低点+20点くらいを第一志望とし、+50点前後を第二志望、+70点前後を第三志望としていれば、第二と第三志望はほぼ合格できる(仕上がっている)と思いますので、第一志望の過去問を中心にやりこむ形でいいかと思います。過去問は、まずは3年~5年分を1周。さらに余裕があれば、直近の3年分位をもう1回。ただ、第二、第三志望の過去問も2年分くらいはやった方がいいと思います。もうそれだけで、かなりの時間がかかりますけどね(汗)。

うちの子は、Y50くらいで、Y55前後の第一志望に合格しています。第一志望の過去問を最初にやった時は、合格最低点+20~30点ほどで、最終的には+40点までいきました。そう、+50点まであと10点届かなったのです! そこで、私は「合格率80%ではなく、70%」と試算しました。結果、第一志望の1回目は✕、2回目にINできました。本人いわく、1回目は緊張しすぎてダメだったとのことなので、合格最低点+40点だと、当日のメンタルでブレがでてしまうということです。

ちなみに、Y60前後の学校は2つ受けました。1つは、過去問の合格最低点+3~5点でこれはサクッと✕。もう1つは、過去問の合格最低点+20点前後でまさかの〇。わかりやすいほどの、「チャレンジ校合格」という形ですね。この学校は子ども自身が選びませんでした。うちの子は自分で「March付属の共学」というのをゴールにしていたため。それと「入学しても下位ゾーンになる可能性が高いかな」と私も思いましたので、子どもの選択を良しとしました。

最後に、これからの時期は、周囲もエンジンがかかってくるので、テストの点=偏差値は伸びにくい時期となります。それでも伸びてきているなら、すごいこと。なかなか伸びない、下がってしまう場合も、そういう時期だと親御さん自身が冷静に捉え、偏差値よりも過去問の出来の方を重視してみてください。

中学受験は、当然ながら「一発勝負」。当日、1点でも多くとれた子が勝ちます。偏差値が足りないなど入学の時点では関係ありません。それよりも、偏差値はどんなレベル層の子が入学するのか、という指標に使った方がいいかもしれません。

このあたりのことは、明日以降にお話させてください。寒い日が続きますので、お子さんはもちろん、お母さん・お父さんも体調に気をつけ、ご自愛くださいませ。

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