News in Brief (17 May 2023) メモ #3

News 1

最初のニュースは、エルニーニョ (El Niño)  に関するニュース。世界気象機関 (the World Meteorological Organization or WMO) によれば、世界の気温は今後5年間で記録的な暑さにまで上昇するようです (surge to record levels) 。

世界気象機関についてはこちらを参照。

温室効果ガス (heat-trapping greenhouse gases) とエルニーニョのダブルパンチで、産業革命以前よりも気温が1.5度上昇するそうです (push temperatures more than 1.5C above pre-industrial levels)。

これで、2015年のパリ協定で定めたゴールから逸脱することになります (be off track to reach the target set by the Paris Agreement in 2015)。

WMOのペッテリ・タアラス事務局長 (WMO Secretary-General Petteri Taalas) は、一時的に (on a temporary basis) 、この温度上昇の頻度が上がり (with increasing frequency)、この1.5度の水準を超える (breach the 1.5°C level) ことが多くなると警告していました (sound the alarm that …)。

エルニーニョや海表面温度の上昇 (a warming of the ocean surface) に加えて、人為的な気候変動 (human-induced climate change) も温暖化の要因ですね。タアラス氏は温暖化は未知の領域に突入するだろうと述べていました (push global temperatures into “uncharted territory”)。

そして、こうした複合的な要因による温暖化は、健康、食糧安全保障 (定義はこちら)、水資源管理、環境に広範囲な影響をもたらすと語られていました (bring “far-reaching” repercussions for health, food security, water management and the environment)。

人為的な気候変動は、海洋の加熱 (ocean heating) や酸性化 (acidification)、海氷や氷河の融解 (sea ice and glacier melt)、海面上昇 (sea level rise)、異常気象の増加 (more extreme weather) につながるということが指摘されていました。

News 2

2つめは、情報格差 (digital divide) を是正しようという話。人工知能 (artificial intelligence) に関わるトピック。

デジタル革命 (the digital revolution) は、持続可能な開発を加速させる (fast-track sustainable development) ものですが、後発開発途上国 (Least Developed Countries or LDCs) がその恩恵を受けるには、オンライン化 (get online) への支援が必要だと述べられていました。

後発開発途上国についてはこちらを参照。今話題のスーダンもこのリストに入っています。

これは、世界情報社会・電気通信日 (World Telecommunication and Information Society Day) に先駆けて、現国連事務総長 (UN chief) のアントニオ・グテーレス氏 (António Guterres) が発言したものです。

氏は、テクノロジーの危険性に立ち向かう必要性を強調していましたね (insist on the need to confront technology’s perils)。指摘されていた危険性は以下です。

  1. 経済的不平等の拡大 (the amplification of economic inequalities)

  2. ヘイトスピーチや偽情報の拡散 (the proliferation of hate speech and disinformation

  3. ガバナンスの欠如 (the lack of governance)

  4. 人工知能の無制限な開発 (unchecked development of artificial intelligence)

proliferation = rapid increase / expansion / spread など。

国連事務総長の国連技術特使(Tech Envoy)であるアマンディープ・シン・ギル氏 (Amandeep Singh Gill) の言葉も引用されてました。

AIの開発における機会の平等性 (equal opportunities) やデータ格差 (data divides)・デジタル格差・AI格差 (A.I. divides) などを考えたり、是正していくことは、ひいては、飢餓 (hunger) や食糧安全保障 (food security)、気候変動 (climate change)、環境危機 (the environmental crisis) という地球規模の問題への対処 (address our planetary challenges) につながっていくのだと感じました。多国間主義 (multilateralism) が成功するためには、こうした問題を世界中の国が検討していく必要があるのでしょう。

News 3

最後のニュースは、スーダンへの資金援助 (fund aid) についての報道です。

スーダンの紛争はなんと2か月目に突入 (enters its second month)。人道支援の高まり (soaring humanitarian needs) が顕著になっていることや、急速に周辺地域を巻き込む危機的状況 (a crisis rapidly engulfing the broader region) にあることが伝えられていました。

数百万人の被害者の苦しみを緩和する (alleviate the suffering of millions) ための緊急資金 (urgent funding) が必要だと報告されていました。

国連人道問題事務所(OCHA)と国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、極度の困難に直面している人々 (people facing extreme hardship) や近隣諸国へ避難した人々 (flee to neighbouring countries) の支援のために動いているようです。無実の人々が苦難に巻き込まれているわけで、そうした人々のために歩み寄る (step up for innocent people) よう訴えていました。

OCHA と UNHCR に関しては以前の記事でも扱いました。

スーダンの人口の半分を超える250万人が人道支援を必要としている (need humanitarian aid) というのは衝撃でした。26億ドルもの資金需要 (the funding requirement) という桁違いの金額。戦闘からの保護 (protection from fighting)、医療支援 (medical support)、食料と水、衛生 (sanitation)、シェルター (shelter)、精神的外傷ケア (trauma care)などで必要ということでした。

元記事URL

https://news.un.org/en/audio/2023/05/1136747

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