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《金平糖、ころころ.》

 「来年の目標」。

 これを10月から練り始めるのが、この頃の慣例となっています。三ヶ月の間に、仮にでも目標を掲げ、それに向けての試行錯誤に手をつけ、その手段の微調整をしつつ、目標自体も磨いていくというふうに。そうすることで、なめらかに新しい年の波に乗れる、そんな気がしております。


 さて、本日は初めての「お茶会」に参加いたしました。お客として出向くので、和菓子を食べ、お茶を飲むというシンプルなことをするだけ。それでも、お抹茶を振る舞ってくださる方々も、ご一緒する方々も、会場も初めましてだったりするので、普段の慣れた場所でのお稽古とは少々勝手が違ってくるのです。

 そこで、わたしは「金平糖」をころころと畳にばらまいてしまいました。出していただいた数粒のそれは透明なプラスチックの和菓子の蓋に収まっていたわけなのですが、これを正座している膝の上に乗せていただこうとしたら、入れ物ごとつるりとすべり落ち、金平糖をころころとさせてしまったのです。白、ピンク、ブルーと一つ一つを「誰も見ていませんように。」と願いながら、拾い集め容器に戻していきます。(もちろん、コの字に10名ほどで座っているので、皆さんに見られているわけなのですが。)

 でも、これはわたしにとって「2022年の目標達成!」でした。どういうこと?と目を丸くされる方も多いかと思うのですが、今年の目標を昨年立て始めた時に思い浮かんだのが「恥」の字だったのです。恥をいっぱいかく一年にしたいと。恥というのは、主に挑戦する時にともなうもの。知らないことの多い世界に飛び込むと、その中に長年いらっしゃる方にとっては当たり前のことに対しても「無知」で、教えていただいたことを実践してみると、失敗して、尻もちついて、金平糖ころころしてしまうのです。それでも、恥の分だけ学びはあって。それに、これが今の自分と受け入れられると、またがんばろうと挑戦への意欲が湧いてくるのです。われながら「恥」という目標、よかったなと思っています。


 そして、来たる「2023年」。どのような心もちで過ごしたいか、昨日から考え始めております。物事の「精度を上げる」、「手を抜かない」このあたりかなと思ったりもしていて。

 皆さまは、新しい年、どのような一年にしようとお考えですか。はたまた、目標などは決めずに立ち向かう方がお好みでしょうか。


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