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「のどが痛い。」 目覚めた祖母の顔をのぞき込むと、この小さな言葉が聞こえてきました。…
認知症(にんちしょう)の生み出す「やっかい」。 そのもっとも大きなものの一つに「暑さ…
たかが卵、されど卵。 やってしまった後悔に、思わず祖母に「あのね。」と話をし、なぐさ…
穀雨(こくう)。 春最後の時を迎えておりますね。寒い季節にはあれほど待ち侘びていた春…
この国は、季節の豊かさが美しいなと思うのです。そこに細やかに付けられた「名」を味わいな…
汗をかいてしまいました。初夏のような暖かさのせい...と言いたいところなのですが。 …
あぁ幸せです。大切な日の風景が、とっても美しいものだったのです。清らかで、芳しくて、さらさらと耳ざわりの好い音がして。 茶道を始めて一年あまり。とはいいつつも、このご時世のもとお稽古が開催されない期間もありましたので、実質7ヶ月ほどになるでしょうか。初めて「お茶会」のスタッフをすることとなったのです。 「お茶会」とはお抹茶をふる舞う会のこと。一日をかけて行なわれるその会は、30分間の「お席」が6度ほど催されます。参加されるのは、どこかのお教室に通われている「玄人
初日の出、初詣、初夢。年明け初めてのそれは、何度経験しても特別だなと感じます。「初笑い…
実に濃密な二週間でした。 冬至(12月22日)に始まったこの14日間。そこには家族でお祝…
つい真似したくなる人。皆さんも身近にいらっしゃるのではないでしょうか。美しかったり、か…
気の合う人との時間。これ以上に愉しいものはないなと、しみじみする秋の日です。あっという…
恥ずかしい想いというのは、誰もがとおる道なのかもしれない。そんなことを教えてくれたのは…
94歳の祖母と暮らし始めて三年。「行事」をずいぶんと大切にするようになった気がしています…
香りと記憶。その結びつきにはっとさせられること、皆さまもおありでしょうか。お出汁のいい匂いにおなかが自然と鳴っていたり、懐かしい人の香水の香りに思わずどきっとさせられたり、と。 さて、今年も金木犀の季節がやってまいりました。そのお上品で瑞々しい香りに、毎年のことながら、ずいぶんと浮かれてしまうのです。 お茶のお稽古に向かう道中も、足取りはやはり軽やかで。お稽古場に到着し、お掃除、お道具の運び出しなどの準備をしながらも香りは豊かに感じられます。窓をたっぷり開けたお茶室