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世界史は1500年代のヨーロッパから学び始めよう!

2月の受験シーズンとなり、受験生たちは今までがんばって勉強してきた成果を示すべく入試問題と格闘している頃でしょう。

一方で、塾講師をしている私は入試直前期のコマ増をこなしきって一息ついているというか、ハッキリ言ってヒマしてます。笑

そこで、これから本格的に受験勉強を始めようとしている来年度の受験生に向けて伝えたいことがあります。

それは 世界史は近代ヨーロッパを先に勉強しよう! ということです。

なぜヨーロッパからなのか

結論から言うと、現代の社会システムはだいたいヨーロッパの国々が作り上げたものだから、です。

科学技術や思想など、詳述はしませんがあらゆる面でその影響は見られます。

となると、より今に直接つながる部分から先に学んでしまった方が歴史の全体をイメージしやすくなりますよね。

こういうことを言っていると「それはヨーロッパ中心史観(=アジアやアフリカよりもヨーロッパの方が優れているという偏見を助長するもの)じゃないか!」と批判されがちなのですが、それは教科書に書いてあることがすべて”正しいこと”という前提で読むからそうなってしまうんですよね。

現行のグローバル資本主義というシステムが、植民地ありきの帝国主義に端を発していて、地域間の経済格差を前提としているものだと理解したうえで学ぶことができれば、もう今の社会の在り方が持続可能なものではないことくらい明らかに分かるはずなので、ヨーロッパから学び始めたからといって偏った歴史観をもってしまうリスクは低いです。

なぜ近代からなのか

これも結論から言うと、現代との共通項が多いのが近代(西暦1500年前後)以降だから、です。

例えば国名1つをとっても、イギリス・フランス・スペイン・オランダなどと聞けばすぐ頭に入ってきますよね。

ところがフランク・ビザンツ・西ゴート・キエフ(←すべて中世に存在した国家)などと聞くと「え?それ、国の名前?」っていうところから入らないといけなくなります。

すなわち、古代中世から始めると学習内容に入る前に処理すべき情報量が多くなりすぎて勉強に挫折しかねません。

※学校教員(特に年配の教員)には「古代ギリシアの民主政こそが現代政治の土台になっているんだ!だから古代に時間をかけて丁寧に学ぶべきだ!」というタイプが多いですが、彼らの授業が1年かけて教科書の半分も消化できないまま終わるのはみなさんご存じの通りです。

古代の民主政が歴史の中で重要なのは確かですが、通年で範囲を消化できない授業こそを改善すべきだと個人的には考えます。

まとめ

まとまった量をまとめて学ぶのに1年間というのは本当にあっという間。バカ正直に教科書のページ順に進める必要なんてこれっぽっちもない。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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