見出し画像

「経済活動の自粛」は、歴史上成功したことがない??

感染症予防の観点で、経済活動を制限するか否かが連日の話題となっていますね。

「自粛した方がいいのか」どうかについては、専門外の私には分かりません・・・。(・・;)

しかし、歴史を振り返ってみると、権力が全体に自粛を求めて上手くいったことはない、と言えそうです。

では、以下具体例を2つばかり。

①中国・明王朝の海禁政策

日本が室町時代だった頃、中国は明の時代でした。

室町時代の前は鎌倉時代、鎌倉時代にはモンゴル軍が日本に攻めてきたことを思い出していただけると分かりやすいかと思いますが、モンゴルという外国に侵略された経験から、それを追い出して成立した明は外国恐怖症になり、外国との関わりを極力避けるようになりました(海禁政策)。

もちろん貿易船の出入も制限しようとするわけですが、休業補償も何もないままに仕事を奪われた商人や運送業者が政府の目の届かないところで暴徒化、倭寇として東アジア海域で暴れ回りました。

②ナポレオンの大陸封鎖令

フランス革命後にヨーロッパ全域を席巻したナポレオン。

唯一制圧できなかったのがイギリスで、敗れたナポレオンは持久戦に方針転換します。

支配下にあるヨーロッパ諸国に大陸封鎖令を発令し、イギリスとの通商を禁じようとしたものの、イギリスの工業製品に依存していた東欧諸国は経済的に窮地に陥り、その中でも困窮度合いがひどかったロシアが秘密裏にイギリスとの通商を再開。

察知したナポレオンは制裁のために60万ともいわれる軍を率いてロシア遠征を敢行するも冬将軍の前にあえなく敗退、命からがらフランスに帰還したときの軍勢は5000人足らずだっとともいわれています。

まとめ

国単位で全員が理想的な行動をとれるなら、とっくに共産社会が実現している。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?