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014.いかに才気煥発でも、そこに慈悲の心が無ければいずれ廃れる

著・三松會 占心行動学塾長  脇田尚揮   ■LINE公式アカウント■
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紀元前3世紀、中国の秦に項羽と劉邦という2人の英雄がいました。項羽は、将軍の家柄で優れた体格に恵まれ、兵法を学ぶ一途で真面目な武将。一方で、劉邦は農民の出であり武勇にも長けておらず、兵法にも政治にも疎い素朴な武将でした。

「才能」という観点から見れば、どう考えても天下を収めるのは項羽に適正があるように見えます。しかし実際に天下をとったのは、劉邦でした。なぜでしょう。それは、項羽には将軍(プレーヤー)としての資質はあったものの、君主(マネージャー)としての資質に欠け、“器”でなかったためとされます。

つまり、プレーヤーとマネージャーは異なる資質だと言えます。組織の頂点に立つためには、社員を信頼して任せ、社員から慕われていれば、プレーヤーとしての才能がなくても良いのです。そして、部下との関係に必要な一番のマネジメント資質とは“慈悲心”です。

相手の苦しみや弱さをぬぐい、喜びとやり甲斐を与えられるか。この抜苦与楽の精神が、組織を反映させる器であるかどうかの境い目なのです。

Q.あなたは人を使うのが得意ですか? 得ることと与えることのバランスはどうですか。


14.「三方よし」の行動は天運を高める