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197.会社は魔法の杖ではない。どこで勝負してどこで引くかを正しく見極める

著・三松會 占心行動学塾長  脇田尚揮   ■LINE公式アカウント■
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個人で働くことに比べると法人として事業を起こすことは、やりたいことを広げたり資金調達の可能性が高まります。また、社会的な信用も得られるので、同じ志を持つ仲間も集まりやすくなるでしょう。

このように会社は夢や目標を叶えやすくする“宝箱”のような側面があります。しかし“魔法の杖”ではありません。願い事を全て叶えてくれるような便利なものではないのです。あくまで宝箱、中に大切なものを詰め込むことしかできません。

そこを勘違いしてしまうとやりたいことを全部盛り込んでしまい、何でも手を出してしまうという“多角経営化の危機”を招いてしまうことも少なくありません。多角化経営においては資本と労働力の分散が避けられず、単一的経営にはないコスト上昇のリスクを抱えなくてはなりません。

もちろん潤沢な資金や人材があれば多角経営にも様々なメリットがあり、単一事業に比べて事業の根幹を揺るがすような変化に強く、事業同士がシナジー効果によって活性化することも期待できると言えます。

ただ「やってみたいから」という思い付きでどんどん事業を拡げていくと、そこに見合った企業体力が無ければ破たんしてしまいます。“魔法の杖”は使い手の魔力によってしか見合った効果を与えてくれないのです。

しかし“宝箱”として会社を運用すれば、得意な事業に磨きをかけていつでも出し入れできるようにしておきながらも、それ以外の不要なものと区分けしておくことができます。そのため、練磨すればするほど純度が高まり、権利を守っていれば奪われることもありません。

そこから事業価値が陳腐化した時に備えて、資本を蓄えたり現事業と本質的な共通点を持つ別事業に安全に乗り出すこともできます。つまり、どの分野で勝負してどの分野で引くかという見極めを正しく安全に行えると言えます。

事業領域の選択と集中は、会社に宝(経営資源)を保有させるアクションなのです。

Q.あなたは事業領域をどこに集中させ、対象をどんな属性に絞っていますか?


97.人生における自分の使命に「自己超越欲求」を組み入れる