見出し画像

147.考え方や行動を何にも捉われず自由にすれば、困苦も衝突せず迂回できる

著・三松會 占心行動学塾長  脇田尚揮   ■LINE公式アカウント■
公式本『占心行動学~運と命と自己超越の煌めき~』Amazonランキング2位


人には考えたり行動する際に、その基軸となる価値観があります。それが信念や生きざまといったポジティブなものであれば良いのですが、中にはそこに捉われてしまって柔軟性を欠いてしまうと、先入観やこだわりといったネガティブな方向に流れてしまいます。

人の心は、思考・感情・意思(知・情・意)の3つが複雑に絡み合って成立しています。思考や意思と聞くと、自分で物事を考え選択しているように思うかもしれませんが、実は事実に基づいた正しい理解や判断をしているわけではありません。

思考や意思には必ず「こうあるべき」や「こうしたい」といった価値判断や意味づけが恣意的になされています。そして、その価値判断や意味づけは“感情”によって生み出されるもの。ここに感情的な執着“捉われ”が生じる根源があります。

感情の方向性は大きく分けると2つしかありません。それは好きか嫌いかです。たいていは好きな方向を求めて嫌いな方向を避けた結果、感情的な執着の癖が生まれます。それこそが捉われの正体です。

仏教ではこの捉われのことを「執着」と言い、一切の悩みや苦しみの原因がそこにあると教えています。執着はあるものに心を奪われて、広い視野で物事を見ることができなくなることを指します。この執着に捉われると、知恵が鈍り本来自由であるはずなのに自らそれを放棄し苦しみが生まれるのです。

もしも今困難や苦しみに直面しているとすれば、もしかするとそれは心が捉われている、つまり自分で世界を狭めて苦しんでいるところに原因があるのかもしれません。そうであるなら、何に執着しているかを知りそれを手放すことができれば、意外な解決策が見えてくることも。

だからこそ“無所住心”の心構えが大切です。これは注意がある一点に固着することなく精神が自由に動いている状態を言います。この無所住心にあれば私たちは臨機応変に事に触れ、柔軟に物に接して対応することができるのです。

捉われのない自由闊達な心であれば、困難も迂回する道が見えるはずです。

Q.あなたはどんなことにこだわりを持ちがちですか? それを捨てるにはどうすれば良いでしょう。


47.眠っている間に潜在意識を活用する方法とは