仮想契約更改 ブキャナン,バレンティン編

今季まで着けていたブキャナンとは交渉を継続しているが、保留者名簿から外れる可能性が高い。再契約となった場合、違う背番号を着用することになる。
来季からは日本人選手扱いとなるヤクルトのウラミディール・バレンティン外野手が保留者名簿から外れる見込みだ。

去就が不透明な2人の仮想契約更改を済ましておく。現状の2人の成績、実績を確認することで今回の交渉の是非、必要性も見えてくるところがあるはずだ。

#28 ブキャナン

2020仮想契約更改 (10)

今季の防御率が4.79、4勝6敗は年俸を考えるとかなり厳しい数字なのは確かだ。ただ、この数字となっている原因が被安打であるのが難しいところだったりする。被打率が.299は高めではあるが、GO/AOは1.69と12球団でもトップクラスにゴロが多い投手となっている。HR/9も0.90と高くない。ということは、かなりの数の安打がゴロヒットだったことになる。
ブキャナンの調子がいい時は大体サードゴロを打たせる傾向にあると思っている。今年のサードは村上、太田。ショートが廣岡と奥村。奥村はともかく他の3人はまだ守備に不安が残るメンバー(特に村上はまだアマチュアに毛が生えたレベルの守備力)だったことは考慮に入れるべきじゃないかとは感じている。
来季はエスコバーが加入。西浦復帰が考えられる中で内野の守備率がもう少し高くなると予想される。ゴロなら守備さえ良ければ安打が併殺になることだってある。安打だと5球前後球数が増えるところが、併殺なら1人勝負が少なくなる。その差は大きい。ブキャナンの復活はアリうるんじゃないだろうか。そのうえで今季の下げ幅を考えたいところ。現在の年俸27600万は2年契約の1年目が安かった(14000万)ことにも起因している。今回の仮想では18000万に設定したがもう少し高くても残していいんじゃないかと個人的には思ってるよ。

#4 バレンティン

2020仮想契約更改 (11)

数字だけを見るとヤクルトファンのバレへの評価は過小評価にも見える。33HR93打点はリーグでも屈指のスラッガーであるのに加え、得点圏も.320と勝負強さを見せた。この数字がまるまる抜ける痛手はあまりに大きい。
UZR-12.4は褒められた数字では無いが昨年よりも良化している。筒香のほうが数字はひどい。ムラッ気を指摘されることもあるが、出塁率は月別で見ると3割を切った月が無い。OPSも.8を割ったのが6月のみ(.784)と抜群に安定している。1試合での浮き沈みはたしかにあるが、15年を除き全ての年で30本以上のホームランを打っている。毎年30本のホームランを計算できる打者が日本に果たしているだろうか。
年齢的な衰えも確かに考えられるかもしれない。ただ、35歳の時のアレックス・ラミレスはキャリアハイの成績。タフィ・ローズが巨人に入ったのが35歳。その年もOPS.9超え。アレックス・カブレラも40歳を超えるまでOPS1近い数字を叩き出している。バレンティンもパワーだけじゃなくテクニックでホームランが打てる打者。キャリアハイは流石に厳しいにしてもOPS.9を超える成績は十分に考えられるはず。自分は複数年もありだと思ってますよ。

バレが抜けることで塩見や中山にチャンスがいくメリットはあるかもしれない。一方で2人に過度な期待を賭けることにもなってしまう。それは4番を任されるであろう村上にも同じことが言える。まだ引き継げるとはとても言えない。

何よりもブキャナン、バレンティンが居なくなるのは単純に悲しい。球団には全力の引き止めを期待したいよ。

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