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バリ島のすごいお祭り。

 こんにちは。写真家のMiNORU OBARAです。本日もバリ島のお話です。

 今回は、バリ島で偶然出会った名前も知らないすごいお祭りのことを。

 先に言っておきますが、このお祭りについて詳しいことは分かりません。

 僕は3月をインドネシアのバリ島で過ごしているというのは、記事をお読みいただいている方はご存知だと思います。

 このお祭りに出会ったのも、3月。バリ島の東海岸の村の夕暮れ時のことでした。

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 おそらくその村のメインの大通り。そこになにやら人だかりが。

 道端には、藁を束ねた松明のようなものが大量に積み上げられていました。

 面白いことが起こりそうな予感に様子を伺っていると、あたりには地元の人がさらに集まり始めました。

 警察官(もしかしたら自警団)が、けたたましい笛とともに、大通りを封鎖し始めました。

 ただならぬ雰囲気、きっと何かが起こる、とワクワクを抑えるのに必死な僕は、人混みを押し分けて、大通りに一番近い場所に陣取りました。 

 そして、あたりがすっかり暗くなってきた時のことです。

 大通りの真ん中に、村の男たちがどこからともなく集まり始めました。

 彼らは、ちょうどドッジボールの陣形のように、大通りで向かい合いました。10人対10人ぐらいでしょうか・・・。そして、男たちはその手に、火のついた大きな松明を持っていました。

 たくさんの男たちが松明を手に向かい合っている。真っ暗な夜に松明の火だけが轟々と燃えていました。

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 「わぁ、綺麗だなぁ。」と思ってしまったその瞬間。

 誰かの怒号を合図に、男たちはあろうことか、煌々と燃え上がる巨大松明を、向かい合った男めがけて力任せに投げつけはじめたのです。

 まさに、炎のドッジボール。

 悲鳴と歓声と怒号で、あたりは騒然となりました。

 男たちは、次々に松明を投げつけました。そして、投げつけられました。

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 後から聞いたんですけど、これ、男の強さを試す新年のお祭りだそうです。

 そう言われる通り、男たちは何度も松明をぶつけられながらも、負けることなく松明を投げ返していました。

 男たちは皆トランス状態に。とにかく壮絶だった・・・・。

 随分と長い間、炎の玉が飛びかっていました。

 大量の松明の熱であたりの気温は急上昇していました。

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 でも、そんなお祭りにもちゃんとルールがあるようで、誰かの怒号を合図に、彼らは松明の投げ合いをやめました。

 そして、何事もなかったかのように、どこか去って行きました。

 なんなの、このお祭り。笑

 僕はというと、道端で呑気にカメラを向けていたもんで、松明の流れ玉?流れ松明?に何度も襲われました。これ、・・・めっちゃ痛い。

 この日、なんとか宿にたどり着いた僕の体が青アザと火傷だらけだったことは、言うまでもありませんね・・・。

 新年早々、男たちの気合いに震えたった夜でした。 

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 数え切れないほど足を運んでもう知り尽くした気になっていたバリ島ですが、そんなことはありませんでした。まだまだ未知で溢れていますね。

 このお祭りの情報はリサーチ中なので、またどこかの記事でお伝えしますね。

 今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 また次回!

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