軽い気持ちでアルマゲドンを観たら涙腺崩壊した話。

遂に関東地方も梅雨明けだ。まさか8月に突入するとは思いもよらなかった。天日干しした衣服は乾燥機にかけるよりもどことなくスッキリして見える。

洗濯機を回し、入院の持ち物チェックを再度行い、宅配便を受け取ったりと予定を立てずにのんびり過ごした土曜日。ちなみに、宅配便の中身はいつぞや応募したキャンペーンの当選品(こんな日本語はあるのか?)だった。応募しないと当選しないものの、応募したことすら覚えておらず、中身を見てもしばらくはピンときていなかった。笑 入浴剤も含まれていたので、後何日入れるかわからないが入浴を堪能するのに活用させてもらおう。

午後、夫とテレビの録画を観ていた際、宇宙からの奇跡的な生還について放送されているのを観て「アルマゲドンみたいやな。」と夫が言うので、「観たことないわ〜。」と軽い気持ちで返したことから始まった。

「それは観よう!」と夫。早速、Amazonプライムでアルマゲドンを検索し299円で映画を購入。思い立ったが吉日を地で行く夫は、驚くほど行動力があるのだが今回も相変わらず早かった。笑

アルマゲドン(1998)
地球への衝突コースを取る小惑星が発見された。もしも、テキサス州の大きさにも匹敵するその小惑星が地球に激突すれば、人類の破滅は免れない。これを回避する方法はただひとつ、小惑星内部に核爆弾を設置し、内側から破壊するしかない。そしてその任務に選ばれたのは石油採掘のスペシャリストたちだった。刻々と迫る滅亡へのカウントダウンの中、人類の運命を委ねられた14人の男たちは小惑星へと飛び立った!
(https://www.allcinema.net/より)

映画を観る前のアルマゲドンに対する私の知識といえば、ブルース・ウィリスをはじめ何人かの男の人達がオレンジの宇宙服を着て並んで歩いている……程度のものだったので、まさか宇宙飛行士の話じゃないなどとは夢にも思っていなかったくらい無知だった。

他の知識といえば、数年前に芸人の椿鬼奴が主題歌の「I DON'T WANT TO MISS A THING」を歌っていた…程度。笑

映画のクライマックスが近づくに連れ、涙腺は大崩壊。ブルース・ウィリスのカッコ良すぎる親父像に、夫婦で我が子を思って泣かずにはいられなかった。なぜ今までこの映画を観ようと思わなかったのか、とめどなく溢れる涙を拭っては泣き、また拭う。拭うのが追いつかなくなったので、ティッシュを顔に押し当てて自動涙吸収作戦に移行した。

隕石がばんばんに世界中に降り注ぎ、一瞬で消し飛んでいく街の様子に恐れおののき、スペースシャトルが爆発しては目を覆い、いくつもの奇跡を目の当たりにしては歓声をあげ……を繰り返していると、激しい感情の起伏にお腹がはち切れんばかりに左右上下に伸び縮みして、画面もお腹も大忙しだ。

2時間半があっという間に過ぎ、久しぶりに泣きはらした目は痛かった。ちなみに今までで一番号泣した映画は、「レ・ミゼラブル」である。泣きすぎて映画館を出る時は目がパンパンに腫れていた。一緒に行った友人も号泣しており、二人でうつむきがちに電車に乗ったのを覚えている。

椿鬼奴でしか再生されていなかった「I DON'T WANT TO MISS A THING」だが、Aerosmithがまた素晴らしく良かった。なぜ今まで映画を観ず、曲も聴いてこなかったのか。今日という日に出会えてよかった。

泣く、という行為を久しくしていなかったので、素晴らしいデトックスができた。おかげで体中のほとんどの水分が出てしまい、見終わった頃には喉がカラカラだったので、泣ける映画を観る時はいつもより多めに飲み物を確保しておこうと学んだ。

映画にのめり込んだ私に夫は大変満足した様子で、「デイ・アフター・トゥモローを続けて観る?」と提案されたのだが、地球を救った余韻に浸っていたと感情が追いつかなくなるだろうと思ったので丁重にお断りした。笑

観終わって数時間経つが、まだ両目が痛い気がする。今晩は蒸しタオルでも目に当てて、心身ともにゆっくり休もう。

「note」を書くための糖分に変わります。