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初めての投稿

時折、無性に、「自分をやめたくなる時」と云ふものがあります。

けれど、私は私からは逃げられませぬ。

私が作りだした「私」からは、永遠に逃れられぬ。さう思ふのです。

人の一生は、まるで檻の中にあるやう。

人は、生き、成長しながら、その自分を捕らえる檻と云ふものを、内側から少しずつ、自分の手で組み立てていくやう。

其処から逃れることはできませぬ。

何故ならこの世の中には、私と云ふ動物を、外から眺める群衆の目が、あまねくあるのですから。

だから、少しでもマシな檻に閉じこもりたひと思ふなら。

日々の選択を誤らぬ様になさひませ。と、母様のやうに、己自身に言ひつけたひと思ふのです。

だつて。

嘘で作つた檻は、誰の軀にも窮屈であろうから。

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満 えいむ
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