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私達は0点で100点。

コジコジカフェに行った。大好きなコジコジ。

コジコジとは、さくらももこ先生が描いた漫画だ。コジコジは、小学生で、いつもふざけていて、マイペース。だけど、全く悪気がなくて、それを周りもわかっている。黄色い赤ん坊みたいな子だ。

いつもふざけているコジコジ。数学の答えもわからない。授業中に先生の怒りを買ってしまう。

ある日「放課後職員室に来なさい!!」と担任の先生に呼び出されたコジコジ。

「君は毎日なにをしているんだ!!」

「んーっと、毎日遊んで食べて寝ているよ。盗みや殺しや詐欺なんかしてないよ。遊んで食べて寝てるだけだよ。なんで悪いの?」

「なんだと・・!き・・君は、将来なにになりたいんだ!」と怒った先生にコジコジは言う。

「コジコジはコジコジだよ。生まれた時からずーっとコジコジだよ。将来もコジコジはずっとコジコジだよ。」と。

先生は呆気にとられる。
その通りだ。なにも間違っていないからだ。

この漫画を読んだときは、私も先生と同じように目を丸くした。そして、こんな漫画が描けるさくらももこ先生を見て、先生はどれだけのふとしたしあわせにたくさん気づいてきたのだろうと。
ずっとしあわせな人なんていないけど、しあわせの中だけでは、しあわせなものには気づけない。

私が圧倒的に影響を受けたのは、さくらももこ、矢沢あい、手塚治虫、CLAMPさんだ。
他にもだいすきな漫画がたくさんあるが、(金色のガッシュベルとか、最終兵器彼女とか、最近はブルーピリオドとか、おじさまと猫、、とか本当にたくさん)

人の善悪は「悪意があるかないか」で決まると思う。いいやつかいいやつじゃないのか。正しいか正しくないのかも。
この世界は「いいやつ」しか受け入れられないことが多い。だからみんないいやつでありたいと、心から精進したり、あるいは嘘をついたり、自分をごまかして生きている。
それは悪いことじゃないし、そこに良いとか悪いとか、ダメとかダメじゃないとかはなくて。
受け止めてもらうことがみんなの希望なら、受け止めるのもみんなしかいないなと思ったりする。
だからすぐに「ダメとか、間違っている」とか、簡単に口にしたくないなと。

コジコジを見て学ぶのは、コジコジは無知だけど、コジコジは人を傷つけていないということ。
それは、コジコジが「自分はえらくない、何者でもない。とにかくみんなもみんなだよ」と自分を通して教えているからだと思う。

「無知は、時に悪意より悪質なことがある。」と私の尊敬する人が言っていたけど、
それは子供がなんの悪意もなくするイジメみたいなものだなと思う。

子供にはダメなものとか、ダメじゃないものとか、わからないのだ。

それを教えるのは、長い長い人生だけで、
それを教えるのは、その子より少しでも長く生きた人で、
家族であろうがなかろうが誰でもいい。

ただ、えらそうに生きる必要もないし、誰かを真似る必要もない、
私は0点で100点だと、誰かと寄り添って生きる幸せや苦労を味わえたら

すこしだけでも、みんなが優しい気持ちになれるんじゃないか。
そう思った。

今日もがんばったね。
ありがとう。

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