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「欲しい言葉」は自ら引き寄せるもの。

その時の自分にしっくりくる言葉は、探しているから出会えるのではなく、向こうから寄ってきているんじゃないか、と思うことがある。よくある。

基本的に朝から元気なタイプなのだけど、今日は珍しく朝からなんとも言いようのない、原因を形容しがたいモヤモヤイライラした気分に支配されていた。

家事育児から物理的にも距離をとって一人になりたい。なぜか分からないけどそんな気分。でもそれは叶わないのは分かってる。誰が悪いとかでもない。あれこれ考えても考えてもよくわかんない。とにかく察してよねって、一人朝からブラックオーラを纏う。

しばらくしてからまたTwitterを開いた瞬間目に付いた最所あさみさんの記事。もうそれが今日のわたしに五臓六腑に染み渡る記事で。

文中で引用されていた美輪さんの言葉・・・

すぐキレるのは自分の気持ちを表現する適切な言葉を知らないから。
たくさんの本を読んで言葉を知ればストレスは溜まらない。(美輪明宏)

ドキ・・・

人は、自分の気持ちがうまく伝わらないと感じるときに、その寂しさからイライラするようにできている。
そして、距離が近くなればなるほど何も言わなくてもわかってほしいと甘えたくなる生き物だと思う。

今日は本屋に行こう。そう決めた。不機嫌でいればわたしに気を使って一人にしてくれる、そんな考えで1日を送ろうとしていた自分が急にバカバカしくなった。こんなの子ども以下だ。

しかしなんというタイミングでしっくりくる言葉に出会ったのだろう。まるで見計らったかのように向こうから寄ってきたような、そんな感覚だった。

・・・

午後から鼻息荒く本屋に向かい、20分程度で6冊買ってきた。(単純かつ極端!笑)

ちなみに、以前から読みたい本と読み切れる本(薄い本)を同時に買うクセがある。一度で読みきった時の達成感も好きだからだ。

今日はいっぺんに読み切らないと余計にフラストレーションが溜まりそうな日だと分かっていたので、サクッと読めるやつから読んでみる。本屋でパッと手に取って3秒で決めた、林真理子さんの『運命はこうして変えなさい 賢女の極意120』、である。

「ちょっとお母さんに30分ください!」と子どもらに伝え、2階の部屋にこもる。

フッとわらったり、へーッておもったり、そうそう!って共感したと思ったら、ん?って疑問を持ってみたり。歯切れのいい言葉とともに感情があっち行ったりこっちいったりと心地いい。

そして太文字で見開きいっぱい書かれたあるページで目が止まる。

人間はある時から、
磁石のような力を持つことが
あるのではないだろうか。
欲しいもの、
知りたいことが、
自然とそこに吸い寄せられていく。
長い人生、
そんなひとときが
起こることはきっと
あり得るはずだ。

なるほどー。人間は磁石の力を持っていると考えるといろいろと納得がいく。

その力は思考を重ねれば重ねるほど、願えば願うほど、強くなるものなのかなぁ。そう思える経験が沢山ある。

今日わたしがしっくりきた言葉たちとの出会いは偶然だけど必然なのだ。

・・・

そうそう、思いっきり本に集中して数十分でも違う世界にどっぷり浸かったらイライラなんてどこかに消えていた。

ここのところ長らくワンオペ育児でバタバタと過ぎていく日常に気がつかないうちに疲れが溜まっていたようで。

わたしは家事育児に唯一ないものは達成感だと思っていて。それに出会えないフラストレーションがイライラとして出たのだと思う。本を1冊読みきったことによってその達成感が満たされた。

読み終わったあと、「おかあさん、ちょっと疲れてたけど本を読んだらスッキリしたよ。もう元気!」って伝えた。子どもらに引き出されるように出た言葉だった。

朝から触らぬ神に祟りなしといった感じだったけれど、「よかったぁ。遊んで遊んでー!」と寄ってきてくれて一安心。やっぱり身近な人にほどちゃんと伝えなきゃね。おしまい。


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