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インスタとウェディングと熟した卒花嫁と

少しお仕事の話を。

現在、ウェディングの映像制作会社の在宅社員として働いているわたし。多くのウェディング業界の方が口を揃えて「インスタからのお問い合わせや成約が増えた」と言います。中には、「驚くほどインスタからしか受注が来ません」なんて方もいるくらい。

以前、最所あさみさんの有料インタビュー記事『「プレ花嫁」「お支度ショット」「ちーむ○○」...。インスタを駆使する花嫁たちのリアル ** #私たちの買い物白書 **』を読ませていただいた時にもそのことを痛感。

こちらの記事はプレ花嫁(結婚式の準備中の花嫁)をテーマに卒花嫁(結婚式が終わった花嫁)へインタビューされたもの。

個人的にはズブズブのウェディング業界の方のインタビューではないということ、小売視点であるということが肝だと感じていて。

インスタと花嫁の相性はとにかく抜群で今はほとんどの花嫁がインスタを中心に情報集めをしているということを再確認。

インスタではハッシュタグ一つでコミュニティが出来上がり、花嫁同士の輪がインスタ内でもリアルでもどんどん広がっている。

それに高級ブランドや老舗ホテルが最高のもの、という位置付けではない。業者や企業を挟まず、個人個人の発信で素敵なものが回り回っていく、そんな文化が完成されていて。

電話帳よりも分厚いゼクシィを、レジでなぜかちょっと無駄に照れながら買うという由々しきあの時代(それでも10年前くらい!)には想像もつかなかった世界。

でもあの時代と何一つ変わらないものもあって。花嫁は、「自分らしくありながらも、誰が見ても良かった、なんならどの結婚式よりも一番良かった、と言われたい」というのが根底にあるということ。
(これはもう男性陣にはキッチリ胸に刻み付けておいてほしい)

あぁ、25歳のわたしよ・・・あの頃も準備は大変だったよね・・・。いろいろ大変だったよね・・・。(そしてこれを載せたわたしの勇気よ・・・)

この頃のわたしはというと、

AのドレスとBのドレスどっちが良いのか、家族や新郎・仲の良い友達以外の第三者から見た印象を教えて欲しい。いろんな人集めてせーので「こっち!」って指差して欲しい!

ってよく言っていたし、

本当はどこかにまだ見つけられていない安くておしゃれなアクセサリーを作っている人、いるんじゃないのー!?

なんて考えたりもしていたっけ。あの時代に求めていたものが今ちゃんとあるんだよなぁ。

今のわたしは花嫁に選んでもらう側にいる。たくさんの選択肢がある中で弊社を選んでもらうために頑張るというよりは、結婚やその準備を不安に思う花嫁にふんわり寄り添いたいというのがわたしの本音。

ドレスに迷っているプレ花嫁を見つけたらコメントしてみたいし、式場や親族と揉めて疲れ切った花嫁の愚痴だって聞いてあげたい。結婚後の生活や仕事に不安を感じる花嫁といろいろ共感し合いたい。そんなスタンスだめかしら?

そこそこ熟した卒花嫁は何ができるのかなぁと考えながら今日もインスタを覗きにいくのでありました。おしまい。


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