『私』に力はなく『神』に力は在る

私の恩師でもある阿部敏郎さんの記事を読んで、私なりに思う見解をご本人の言葉を引用しながら、お話してみようかな〜と思います。

阿部 敏郎

いま人の心の内側も、外側も、大きな変化の時を迎えています。

大きな変化を感じるのは、まぎれもなく若い世代や、これから生まれてくる子供達の意識が違う、からだと思えます。

昭和世代の我々は資本主義社会どっぷりだったと思うので、世界・お金の幻想からは目が覚めきれていない人もいることと思います。

根底から社会の仕組みが変わってしまいます。まず知るべきは、新しい社会はいままでの社会の修正ではなく、いまの延長線上にはないということ。いままでの変化がどこかに飛んでしまうくらい全く違う社会が出現するのです。

これは量子力学的ですね。過去の延長にあるもの、ストーリーなど幻想である、と見抜けたら根底から変わるのでしょう。その世界はすでに存在していますが、まだ小さな社会（個人）の中でしか起きていないのだと思います。

そのエネルギー値も高まれば、社会全体へと感化されて行くこともありうることですね。

たとえば、縦型社会から横型社会への移行もその一つです。誰が偉いとか、誰が力があるとか、そんなことは意味をなさなくなってきます。そんなことより、生きとし生けるものすべてが互いを尊重し合い、調和を持って生きることの方が大切になるからです

これは5次元フィールドから可能な世界になります。純粋意識（神）の覚醒ですね。

その大きな要因は、人々の「お金」への概念の崩壊です。お金は社会や個人を形成していく上で、とてつもなく大きな影響を与えています。お金の仕組みが社会の仕組みだと言ってもいいでしょう。ところが最近になって、お金は実体だという幻想から次々と人が目覚め始めています。

これを本当の意味で見破るには、資本主義社会という幻想が一体、どういう虚像の元に成り立っているのか、ということを知ること、勉強することも大事だといえます。歴史としてはひたすらに浅い社会ですから。たった数百年の概念の中に私たちは埋没したのです。

理解した上、見抜いた上でどうするかを考え、そして選択することが知性であり、お金という手段がなくなることは無いと思っています。無くなるのだとしたら、手段の名前が変わるくらいです。

お金が目的化した社会から離脱し、お金を手段として何をしたいのか、自分の人生創造を考えていくことこそが、本当の目覚めです。

覚醒は自力であり、大乗仏教的にみんな一斉、とはなりません。一人一人が自力で覚醒することによって、その束が大きな変革を起こすだけです。

その真理（宇宙の法）ごとひっくり返ることや変わることは起き得ません。

この世界の豊かさは有限だから自分がより多く確保しなければと考えます。このような考え方によって国を発展させてきたのがいままでの社会ですが、この考え方は競争や対立を生んできました。だから誰も幸せになれていません。まずは世界の富は無限にあることを知ることです。

ほんと、個人の分離意識という幻想に埋没すると、多い少ない、比較競争が起きますね。優劣も大小も相対の何もかもはほんと、幻想。

分離意識は「幸せの独り占め」が得意です。自分さえ良ければいい。自分がやられる前に誰かを蹴落としたり、足を引っ張ったり。分離意識＝怖れです。ジェラシーの塊。

ただ、有限世界であるそれも私たちがあえて体験したことだったのでしょう。無限であることは本当の私たちは知っているのですから。最初からその意識で生きることはつまらなかったのかも、しれません。

ただ、それと引き換えに、私たちは自分の人生創造をすることに封印をし、誰かの夢や誰かの人生を生きることに夢中になってしまった。

もうそこから目覚めるときは来ているのかもしれません。

自分の人生を生きたらあらゆる手段は無限になります。もう一度言いますが、その世界は初めから在ったのです。すでにその世界を生きている人たちはいます。

その気になれば瞬時にして貧困をなくすことも可能です。誰一人、お金に困っていない世の中。

これは自分の人生を生き始めた時に各々の世界で起きること。やはり、私はここではっきり言いたいのは、形ある世界の平等という幻想から目を覚ますことも必要だと思っています。貧困である人の体験を奪うことはできないこと、また貧困ではなく豊かな世界を創造することは誰にでも平等に与えられたパワーであること。

偶像崇拝や特別意識、また虚像の宗教が生まれたのは、まじ、ここです。形ある世界の平等を求めたことにある。そんな幻想を見抜く必要があります。それこそ、貧困や戦争を選択する分離意識を尊重することに真の平和はあると。

すでにいま、大きな変化に直面している人も多いのではないですか。こういうときこそ、すべては上手くいっていることを忘れないように。あなたの意思も含めて、あなたを超えたものがやっているのだから安心すること。内側の変化も、あなたがやるのではなく自然に起きてきます。いままでもそうだったようにね。あなたはただ新しい流れに逆らわずに、その流れを信頼して生きればいいのです。

全てはうまくいっている。その通りですね。本当に。私たちの意思も含め、たった一人のたった『ひとつ』の純粋意識が魅せているこの世界ですものね。それこそ、そこに気づいたら、『私』のやることなどひとつも無いし、やって無かったことに気づきます。『神』がやっていたということに。

それだけは唯一、信頼できます。