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自作シナリオを分析しよう

初めまして、まめぽよと申します!
ひっそりとマーダーミステリーを作っている一般人です。

記事のテーマは、『自作シナリオを自己分析してみよう』です💁‍♀️自分のシナリオの何が面白いと思ってもらえて、何がつまらないと感じるのか振り返ってみようと思います。

今回は『水色が好きな君へ』というシナリオを分析してみます。今まで出したシナリオの中で、高評価をくださった方が多いからです。今後の制作にも活かせたら…… と思っています。独りよがりの記事ですのであしからず!

また、制作裏話もあってネタバレを含みますので、これから遊ぶ予定のある方は、遊んでから見てみてください。noteの感想をSNSに書いてくださる場合も、ネタバレに留意していただけると嬉しいです。

▼シナリオ概要
マダミスアプリ『ウズ』

BOOTH版


ネタバレ回避のため、下にスクロールをお願いします。





























🧠 { 制作裏話だよ

1、『水色が好きな君へ』の制作に至るまで

「夏の青春モノを描きたい」という大まかなテーマから作りました。さらに、この作品は全く別のシナリオから生まれたものなのです。
最初は、3人用のシナリオを作っていました。遊んだ方は、これだけで何を意味しているか分かる人もいるかと思います。

『水色が好きな君へ』は2人用のシナリオで、2人で思い出を話していく流れなのですが、実は3人目の人物が居たという驚き要素を入れています。

しかし、元々は男性2人、女性1人の3人シナリオで「白雨に耳をすませて」というタイトルで出すつもりでした。

概要
・幼馴染の女の子が入院していて、二人の男の子がお見舞いに行く話
・しかし、女の子がどうして入院しているのか、全員が把握していない状況
・昔話を交え女の子と他愛無い話をするも、病院に刑事が訪れ、不穏な空気になっていく
・一つの事件に巻き込まれたため、女の子は入院していたことが判明
・実は、男の子二人はすでに死んでおり、その事件で女の子を庇うために犯人に殺されてしまった(幽霊だったオチ)

ただ、この物語に置いて、オチが幽霊であることに何となく納得がいきませんでした。マダミスの猛者の皆さんなら、もしかしたらメタ推理で分かってしまう可能性も捨てきれず、ボツにする予定だったのです。
(オチが幽霊であることに、否定的なわけではありません!)

そこで「じゃあ、最初から幽霊であることを公開情報にしちゃうか!」と考えました。しかし、幽霊オチが無くなってしまうので、どこかで驚き要素を入れなくてはなりません。「じゃあ、いっそ二人用にして、もう一人いたことにしよう!」という考えがきっかけとなり、今の『水色が好きな君へ』が出来上がったのです。

余談ですが、男性2人・女性1人の編成を私は勝手に「時かけ編成」と呼んでいます。細田守監督の『時をかける少女』という映画をご存知でしょうか?この映画も同じ編成で、仲良し3人組の物語なのですが、淡い恋模様を描かれていて素敵な映画なんです。この編成がとても好きなんですよ…… 作者の好みです。(ナルトも同じ編成ですね)
ちなみに、ネタバレになりますので「水色が好きな君へは時かけ編成!」とは言わないでくださいね!😂

2、満足な点と不満な点とは?

今まで頂いた感想や、ご意見をまとめてみました。すべての意見を受け止めていますので、否定するつもりは全くありません。吸収し、より良い物を作れるように次に活かしていきたいと思っています!

満足
・物語への没入感がある(描写やBGMなどが◎)
・ロールプレイがしやすい、ある程度自由度が高い
・キャラクターの心情に寄り添えた

■不満
・感情移入がうまく出来なかった
・エンディングにモヤモヤした
・マダミスでは無い

満足
この作品は、どちらかというとストーリープレイングに近いと思います。ストーリープレイング(以下、ストプレ)とは、マダミスとは違って犯人探しをメインの目的とせず、キャラクターの心情に寄り添い、キャラクターとしてどの道を歩んでいくかを選択し、自分たちの結末を迎える…… といった所でしょうか。諸説あります。

昨今では、ストプレの需要が増えているのではないかと思っています。私自身も好きです!「キャラクターとして、物語への没入感が高い」「胸がきゅっと苦しくなる」「自分たちで選んだ結末だ」と思える点が好きなのです。(もちろん、マダミスで得られることもあります!)
上記の要素が好きな方には、満足いただけたのではないか……?と考えました。

■不満
一方、感情移入がしにくいという声もありました。キャラクターの心情に寄り添えるように作ったはずだったのに、いったい何故なのか……と考えました。

・ロールプレイがしづらかった
・展開がなんとなく読めてしまった
・謎解き、推理要素を求めていた
・エンディングが思っていたものと違った

などでしょうか。
ロールプレイに苦手意識がある方も、中にはいらっしゃるでしょう。人によっては、感情移入しにくいこともあると思います。問題なのは、「ロールプレイは苦手ではないが、感情が乗らなかった」となる場合です。
展開が読めてしまった場合、「こんな感じにエモくした方が良いだろうか?」と俯瞰して考えてしまい、キャラクターとしての判断がしづらくなってしまうのかな…… と考えました。これは、私の力量不足だと思います。反省。

さらに、謎解き・推理要素を求める場合、考察時にキャラクターとプレイヤーが剥離しやすいから、感情が乗らないのではないか…… と考えました。そもそも、本シナリオは犯人を探す目的ではありませんが、謎要素は散りばめています。

それから、エンディングにモヤモヤするという意見。これは私も盲点でした。ロールプレイの自由度が高ければ高いほど、決められたエンディングに持っていくのが難しいと私は思っています。そのため、中にはキャラクター達がこの先もずっと一緒にいるというハッピーエンドに向けて、ロールプレイをする方もいるでしょう。しかし、本作はどのエンディングもお別れしかありません。

これは悪い訳ではなく、遊んだ人によって色んなドラマがあり、純粋にシナリオを楽しんでいただけたのかなと解釈しています。しかし、問題なのはエンディングへの持って行き方。これは完全に私の力不足ですね。気持ちや感情の方向性をもう少し、設定すべきだったのかな……など色々と反省。誘導してしまうと、台本寄りになってしまうので難しいのですが…… 今後に活かしたいと思います!

あとは、単純にシナリオの好みの問題もあるかと思いますが、映画を観た後のように、遊んだ後で余韻に浸れるような物語になっていたら良いなぁと思っています。

何が正解かは分かりません。あくまで、私が分析したものなのであしからず。

これからも振り返りながら、もっと面白い作品を作れるようになれたらいいなあ🥹


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