夏だから怖い話でもする?

夏といえば、ビール!BBQ!!怖い話!!
ということで、唐突に私の実体験をここに記そうと思います。

お化け的なやつです。みんなもひんやり涼しくなろう。ちなみに、思い出しながら書いてます。拙い文章許して。

………………

高校2年生の頃の話です。
当時、私が所属していた部活では、毎年夏の合宿で山梨県の川中湖付近に出向いていました。

泊まる場所は、部で昔から利用している民宿で、決して綺麗とは言えませんが高校生が泊まるには充分の宿でした。

その宿は、前から部員たちの間で「霊が出る」という話で盛り上がっていたのです。

夜はもちろん、霊の出る話題で持ちきりでした。同級生の部員たちと部屋に集まっていたのですが、その話を聞きつけた先輩たちも数人部屋に入ってきました。

その先輩の中に、これまた霊感のある人で「人のオーラや前世が見える」という不思議な先輩がいました。
部員たちの中では、その先輩の見える力を信じる者、信じない者に分かれていたのですが、私は後者の人間でした。この日までは。

その先輩は普段は温厚な方で、優しい面持ちの方だったのですが、私たちの部屋に入った瞬間、神妙な顔をして、「あなたたち……何かした?」と一言だけ呟いたのです。

何のことだか分からず、「何がですか?」と聞き返しました。

少し間を置いてから、その先輩は部屋をぐるりと見渡した後、「この鏡はここにあった物?」と下を指差して言いました。

ふと下に目をやると、長方形の鏡が床に置いてあったのです。鏡と言っても、大きいものではなく100円均一で売っているような中ぐらいの鏡でした。

部員の中の1人が、「あっ……これ、壁に掛けてあったんですけど、なんだか怖くて外しちゃいました」と言ったのです。

先輩は、「あぁ…。部屋の物勝手に動かしたらダメじゃない。これは壁に掛けないと」と言いながら、鏡を壁に戻しました。

怒られてしまった……と私たちは素直に謝り、その後再び、泊まっている宿の霊の出る話をし始めました。

数分後。部員の中の1人が突然、

「ぎゃっ!!!」

と驚いた声を発しました。その声で一瞬、しーんとなり、皆がその子に注目しました。

「子供の声がした」

その子はぶるぶると震え、終いには涙を流していたのです。

ただ事ではない。そう直感した私は、ふと霊感のある先輩の方へ目を向けました。その先輩は、ただ、一点をじっと見つめ微動だにしていませんでした。

見つめる先は、部屋の押入れ。

その瞬間、壁に掛け直した鏡が落ち、「パリン」と割れてしまったのです。

集まっている部員たちが悲鳴をあげ、程なくして私たちは部屋を後にしました。

翌日、何事も無かったかのように合宿が終わりました。私ともう1人の部員が、昨夜のことがどうしても気になってしまい、霊感のある先輩に話を聞いてみることにしました。

「あなたたちだけに話すけど、あの部屋は霊道だったの。部屋の鏡が丁度入り口だったんだけどね、壁から外したせいで、霊があの部屋に溜まってしまったみたい。押入れには子供が座っていたんだよ」


今でもこの話を思い出すことがあります。

ちなみに、この話の他にも変な写真が撮れたり、合宿中は色々と怖いことが続いてました。

ハッキリ写った心霊写真を初めて見たので記憶に残ってます。

同級生が何気なく撮った一枚の写真。野外でBBQが出来る場所があるのですが、その柱の後ろに不自然な顔が…… 本当に怖かった。(体がはみ出るはずなのに、顔の半分しか無かった。しかも部員ではない)

※イメージ図

今もあの民宿はあるのかな〜。こわ!

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