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ヘルスケア業界 お客様の課題から考える新規事業創出

コロナの影響により、医療業界従事者の方は、大変なご苦労をされていることかと思います。

そうしたヘルスケア業界に対して、どのように貢献できるかと考えたとき、1つの手段として、その業界に、新たな仕組み・技術を駆使した画期的なサービスを提供することが考えられると思いました。(ここでは、事業開発者の目線で、ヘルスケア業界の、想定"困りごと"をまとめています)

法改正のタイミングは、新たなビジネス創出の大きなきっかけといわれています。(大きな話題でいうと、オンライン診療が解禁されるなどがあげられます)

そこで、長期的な視野で、現状の業界課題として何があるのかをざっくりと考えてみました。

こちらは、新たにヘルスケア業界での起業・新規事業を検討している方、もしくは、これからヘルスケア業界に貢献していきたいと考えている方向けです。課題選定のきっかけになればと考えています。

新規事業をお客様の課題から考えることの重要性は以下でまとめています。

それでは、本題にうつっていきたいと思います。


<ヘルスケア>今回対象とするプレーヤー

今回は、「誰の」「どんな課題」なのかを明確にするため、
以下のように分けました。

<公共>
1.官公庁(厚生労働省)
2.都道府県庁、地方自治体
3.医師会(病院)
<民間>
4.介護業界各社
5.民間企業各社
<個人>
6.家庭


<ヘルスケア>各ステークホルダーが抱える課題

新規事業の基本を振り返ると「課題=お客様が求めている提案」と言い換えられます。
これらの課題をきっかけにして、是非、課題解決の切り口を考える
きっかけにしてみてください。

<公共>
1.官公庁(厚生労働省)が抱える課題
①国民健康保険制度の財政対応
 国民の健康寿命を延ばす施策立案を進める
②高齢者の数が増えることによる後期高齢者医療崩壊対策

2.都道府県庁・地方自治体が抱える課題
①保険者努力制度の推進
 国民保険加入者に向けた健診受診率など地方自治体の効果的なモニタリングをする

②過疎地域における医療体制(病院・クリニック)の対策プランの検討
 人口減エリア、高齢者比率が高いエリアでの遠隔医療等の施策立案を進める
③予防医療の推進(保険者努力支援制度)
 国民保険加入者に対する健診の受診率を向上させる
 がん検診・乳がん健診の受診率を向上させる
④国民健康保険の徴収、予算確保
 国民保険料徴収を目的とした効果的な督促をする
⑤家庭内暴力や虐待などへの対応を強化する

3.各地域の医師会が抱える課題
①医者不足への対応
 地域の病院・クリニックの開業数を増やすためのPRをする
②業務効率化・働き方改革
 残業時間の削減、IT化の推進、医療従事者のITリテラシーを向上させる
 ITインフラ(ネットワーク)、システムを整備する
③医療事故、訴訟への対応
 判例データベースの整備をする
 医者の判断プロセスの可視化をする
 医者の健康/精神状態の日常的にモニタリングする
④言語対応
 診療での外国人患者とのコミュニケーションにおける言語対応をする


<民間>
4.介護業界各社が抱える課題

①人手(従業員不足)への対応
 離職率低下への対策をする
 長期的に働いてもらえる人材を採用する
 外国人従業員とのコミュニケーションにおける言語対応をする
②業務効率化
 IT化の推進をする
 介護従事者のITリテラシーを向上させる
③セキュリティ強化
 疾病に関係する個人情報保護のためのITセキュリティを強化する

5,民間企業各社が抱える課題
①健康経営の推進
 健診受診率を向上させる
 喫煙率を下げる
 プレゼンティズム・アブセンティズムの指標導入
 ストレスチェック結果を活用する

<家庭>
6.家庭が抱える課題

①医療リテラシーの向上
 信頼できる健康メディアから情報収集をする
 症例に対する知識をつける、正確な情報を素早く手に入れる
 男性/女性特有の病気に関しての理解を深める ex)不妊治療
 個人健康データの活用により生活習慣の向上を図る
 病気に対してセカンドオピニオンを取り入れる
②メンタルヘルス(統合失調症、鬱)の予防
 子どものいじめにいち早く気づく
 家族それぞれが話し相手をもつ、悩みを一人で抱え込まない
 一人一人が睡眠時間・睡眠の質を改善する
 仕事にやりがいを見出す
 仕事以外の趣味をもつ ex)生涯スポーツ
③生活習慣病への対策
 健康的な食生活を維持する
 定期的な運動、スポーツを取り入れる
④定期的な身体ケア
 健康診断、人間ドックを毎年受診する
 五感(視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚)を中心に身体を定期的にケアする
 アレルギーや花粉症に対して、定期的にケアする
⑤食生活の向上
 食物に関する知識をつける(加工食品、添加物、栄養素など)

以上、ざっくりと私の方で考えてみました。
この後の新規事業プロセスについても機会があれば紹介していければと思います。

引き続きよろしくお願いします。

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