【読書記録】「人を動かす」ために本当に大切なこと

 レス・ギブリン著

この本を手にとったきっかけ

題目を見てどのようなことが書いてあるのか気になり読んでみた。

概要

「人を動かす」為には10のレッスンが必要とのこと

1. 人と話す方法
2. 相手に重要感を与える方法
3. 相手に同意する方法
4. 相手の話に耳を傾ける方法
5. 相手の心を開く方法
6. 相手に「イエス」と言わせる方法
7. 良い雰囲気をつくる方法
8. 相手をほめる方法
9. ミスを指摘する方法
10. 人に感謝する方法



それぞれの項目で気になったところを列挙してみる

1.人と話す方法

・あまり使ってはいけない言葉→私、私の、私のもの
・もっと頻繁に使うべき言葉→あなた、あなたの、あなたのもの
・ほとんどの人は自分本位なやり方で人と関わる傾向がある。一方、「人を動かす技術」にたけた人は、相手の利益を中心にして人とかかわる。
・「人を動かす技術」にたけた人は相手の意見を聞き、相手に自分のことについて話をさせる。

2.相手に重要感を与える方法
 
・私たちの欲求の第二の特徴は、「自分が重要だ、尊重されている」と感じたいという欲求である。
・重要感とは自分が重要だ、尊重されていると感じたいという欲求である。
・相手に重要感を持たせると、相手に自尊心を高めることができる。
・相手の話に耳を傾けると、相手が重要な存在だから話を聴いているのだ
・誰もが自分は重要な存在だと感じたがっている
・相手を賞賛する気持ちを誰も言葉で伝えようとしない。
・私たちを一人の個人として感じさせてくれるものといえば、自分の名前だ

3.相手に同意する方法

・たとえ相手が間違っていても、同意しよう
・自分の間違いを素直に認める

4.相手の話に耳を傾ける方法

・質問することは、意見を述べることより好ましい
・相手の話をさえぎらず、話題を勝手に変えない
・人生の勝者と敗者を分けるのは、知識がどれだけあるかではない。皆が知っていることをどれだけ実行したかである

5.相手の心を開く方法

・私たちは自分が欲しているのと同じものを相手が欲していると思い込む傾向がある
・自分の有利なように何かを言うと、相手はそれを疑いたくなる。第三者の発言を使うと信頼性が増し、相手はそれを受け入れやすくなる
・他人の発言の引用、成功事例、客観的な数字と事実を上手く使うと効果的である
・見知らぬ人の言葉のほうが、見慣れた人の言葉よりも権威を持つ

6.相手に「イエス」と言わせる方法

 ・いずれの質問に対しても相手が「イエス」と答えるように、質問の仕方を工夫するといい
 ・「イエス」という答えを前提とした2つの選択肢からひとつ選ぶように質問することは、すぐれた「人を動かす技術」である
 ・期待度の高さを相手に力強くはっきり伝えると、「イエス」という答えが返ってくる可能性は驚くほど大きくなる
 ・悲観主義者はあらゆるチャンスに困難を見いだし、楽観主義者はあらゆる困難にチャンスを見いだす

7. 良い雰囲気をつくる方法

・挨拶する前にほほ笑むことは、何よりも効果的だ
・たいていの場合、相手と会って最初の数秒間が、その人との関係の基本的な傾向を決める
・人間は相手の行動に合わせて同じように反応する傾向が強い

8.相手をほめる方法

・ほめ言葉は心の栄養である
・昔からとの専門家も「人をほめる時の絶対条件は誠実さだ」と力説している

9.ミスを指摘する方法

 ・すべての道具のなかで最も鋭利なものは、人間の舌である
 ・相手のミスを指摘する時は必ず1対1で行うようにし、周囲の人に対する見せしめにしてはいけない。
 ・ミスの指摘や批判という種をまく前に、相手をほめたり感謝の言葉を述べたりして土を耕しておく必要がある
 ・相手の行動が間違っていると指摘するのなら、どうすればいいかを教えるべきだ。批判は建設的でなければならない
 ・はじめに協力を求めよう。要求を突きつけるより「お願い」するほうが協力を得やすくなる。

10.人に感謝する方法

 ・相手にどれだけ感謝していても、心の中で思っているだけでは意味がない。だから、それを言葉で伝えよう
 ・感じよく絶妙なタイミングで、望みどおりの結果が得られるように感謝の気持ちを伝えることができる人は、ほとんどいない。感謝を伝えるときは誠実さが大事だ
 ・「○○さん、ありがとう」と、相手の名前を呼んで感謝の気持ちを伝えよう。名前を言うことで、あなたの感謝はその人にだけ向けられた特別なものになる。
・どれほど美しい言葉の数々も、ただひとつの良い行いにはかなわない

感想

ごくごく当たり前のことがかいてあるが、とても大切なことが良く纏まっている。これを読むと皆、「そうだよね」と思うはず。但し、そうだよねと思うことと実際にそれが出来ているかは大きな違いだと思う。私が面接や面談で無意識に行なっていたことが、とても良く纏まっていた。この本を読む方は、さらっと読むだけでなく本当にこのスキルを自分のものにする!という思いで活用したとしたらとても身になると思う。また、会社の中で起こることで思い当たる節のあるものが結構つまっていた。

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