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【ママ予報Vol.8】働くママの家事時短③〜ママの「時短」に本当に貢献するものはどんなもの?〜

仕事に育児、さらには家事…毎日めまぐるしく過ごす働くママたちにとって、”時間”はとても貴重なもの。前回の記事では、「家事を時短する目的や工夫内容」についてご紹介しました。今回は、”時短”を追求しているママたちが、日頃どんなものを活用しているのか、本当に役に立っている時短術を伺いました。その中でもとくに、朝食や夕食の準備における「時短」について調査したところ、「時短」と一言で表しても、子どもの年齢によっても違いがあることが判明しました。

◆料理の時短アイテムはどんなものを活用している?

家事の種類は数多くある中で、働くママたちの多くが「時短したい!」と考えているのが、”毎日の食事作り”。では、実際の働くママたちは、「食事の準備の時短」をどのような商品やグッズ、サービスを活用しているのでしょうか。

時短グラフ①

7割弱のママが活用している商品は、「冷凍食品」。今や「冷凍食品」の種類は幅広く美味しさもアップしており、忙しいママたちにとって強い味方になっていることが伺えます。冷凍食品は、火を使わず電子レンジ調理が可能なものが多いので、目が離せないこどもを見ながらや他の家事との同時並行が可能な点も嬉しい利点と言えるでしょう。

続いてが「レトルト食品」42%、「食器洗い機」35%、「簡便・メニュー用調味料」35%、「スーパー等のお惣菜」33%という結果となりました。お腹を空かせている子どもを待たせないよう、時短が可能なメニュー・商品は必需品となっています。

ここで回答したママたちの属性を見てみると、子どもの年齢が低いママや、ママ自身の年齢が若いほど、「冷凍食品」や「レトルト食品」を上手に活用しているようです。近年では、これらのアイテムを使用することに対してのハードルが低くなってきたと言えるでしょう。手間や時間をかけることは素敵なことですが、家事は日々行われるもので、時間は有限。時短アイテムによって生み出される時間は、それだけ貴重なものです。

しかし、まだまだ「時短」をすることに対して「自分は楽をしている」「もっと手をかけてあげるべきでは…」といった、”罪悪感”を感じるママもいるよう。

◆使うと”罪悪感”を感じる、時短のための商品やサービスがある!?

時短グラフ②

こちらの調査では、「使用すると罪悪感を感じてしまう商品、グッズ、サービス」についてアンケートを行いました。半数弱が「あてはまるものがない」と回答している一方で、「冷凍食品(29.0%)」や「レトルト食品(24.2%)」が罪悪感を感じるアイテムとして挙げられました。

これらのアイテムは、先ほどの時短のために役立っているアイテムとして上位に選出されたものたちです。罪悪感を感じながら使用していることが伺えます。この結果から、家族や子どもの口に入るものの原材料や栄養バランスなど、自分で作る工程を知ることができないので、少しの不安感があるのだと推察されます。

また、「手抜きをしたくない」「手抜きをしていると思われたくない」という声が多かった、「夕食の準備」にこれらを取り入れることで、罪悪感が強くなっているのではないでしょうか。

しかし一方で、役立っているアイテムとして上位に挙げられた「簡便調味料・メニュー用調味料」は、家で揃えるには億劫な調味料であったり、家で中々実現できない味が、自分の選んだ食材で作れることで、罪悪感が少し低い結果になったと考えられ、冷凍食品と比較して、時短の中でも最大限の手間暇をかけられることで、ママたちの中に納得感が生まれるようです。

同じく食事の支度に関する時短アイテムとして、「食器洗い機」やクックフォーミーやヘルシオホットクックなどの「調理家電」に対しての罪悪感は、ほぼないことがわかりました。

これらのことから、機能面だけでなく、ママの育児・家事への理想や気持ちに寄り添ったサービスが、働くママたちに求めてられていると言えるでしょう。

◆ママたちは「4つの役割」を絶妙なバランスで保っている

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働くママたちは、さまざまな工夫をしながら時間のやりくりをしています。それは、単純な「家庭」と「仕事」のカテゴリーではなく、女性であり、母親であり、妻であり、職場の仕事といった様々な顔と、役割を、絶妙なバランスで保つ努力をしているとうことです。どれか一つでもバランスが崩れてしまうと、他の役割にも大きく影響してしまうことだったありえます。それぞれの役割において、モチベーションを保ったり、充実させたりする上で、心・時間の余裕を持つことが大切です。だからこそ、「時短」を行うことは、バランスを保つ上で重要なポイントだと考えられます。

「時短」と言っても、単純に“時間をかけなければOK”というわけではないのです。日々の家事の中でも「罪悪感」や「手を抜きたくない」と感じているように、良き母・妻・理想の女性でありたいという彼女らの気持ちに寄り添える、情緒的なベネフィットが機能的ベネフィットと同様に重視されます。

これまで3回にわたり、働くママの時短事情をお届けしました。彼女たちは、毎日複数のタスクを効率よくこなし、時短によって生み出された時間を「子どもとの時間」や「他の家事」「仕事の時間」などさらに有効活用しています。つまり、働くママたちの日常は、このような“時短を循環”することで成り立っているのです。こうした「時短の循環」へ貢献できる製品や、サービスが、家事の負担感・ハードルを下げることにつながっていくでしょう。


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